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学園生活開始~学園祭。
50話『意外なお見舞い客』
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※時系列は、マリエラがお見舞いに来た次の日です。
エミリア視点です。
私の体調は元に戻りつつあった。
現在、体を少しづつ動かして、明日にそなえている。
今日まではゆっくりしていろとお母様に言われたので
軽く部屋の中で出来る体操のみしているのだ。
その後は、湯浴みして新魔法の開発に着手した。
まずは紙に大体の構想を書き出す。
コン! コン!
来客? ベリアル様かな?
カーラが玄関に向かう。
戻ってきたカーラは少し戸惑い顔をしていた。
ん?
「エドワード王子殿下がお越しです」
ほわぁああああああああい!? ※Why
な、なんで!?
いや、それよりも、片付けないと!
「メーデ! ここにある紙を全部 寝室に運んで! そのあと紅茶!」
「は、はい」
メーデは行動が早かった。
私は、今日は誰も来ないだろうと思っていたので、
リビングで新魔法の開発をしていた。
まだ構想中だったが。
メーデが寝室から戻ってきて、ブランケットを私にかけてくれた。
そしてすぐさま待機室からティーカートを持ってきた。
「カーラ、丁重にお通しして!」
「はい」
今の私の格好は非常にまずい。うすいピンクのネグリジェだ。
白の手編みのブランケットをかけてもあまり見られたくない格好だ。
私は淑女の礼をとって殿下を迎え入れる。
片手はブランケットが落ちないように胸前で抑えた状態だったけど。
「エミリア、気分は……」
殿下の手には、オレンジ色の色とりどりの花束が握られている。
入口で立ち止まって口をポカンとされた。
あああああ! 私の格好に驚いておられる!
私は、できるかぎり病人アピールをすることにした。
「エドワード殿下。このようなお見苦しい格好を見せてしまい
申し訳ありません。ですが、私はまだ体調がすぐれません。
平にご容赦下さいませ」
私の言葉に気を取り戻したエドワード殿下は、やさしい口調で言った。
「い、いや。 こちらこそ、急に押しかけて悪かったね。
もう治る頃だとベリアルに聞いて、見舞いの日を今日にしたんだ。
それと、花を持って来たよ。君の社交界での名称ソニアの花も
ちゃんと入れてある。花を愛でて、早く元気になるんだよ」
花束を受け取って、私は立ち尽くした。
ちょっとまって!! この人だれ??
と思う私は表情にでないように必死だった。
最近の殿下はおかしい。妙に私にやさしいのだ。
そして、ベリアル様にも兄のように接している。
今までこんなことは無かった。
学園に通う前も私が病気になったときは
一度も会いに来たことが無かった。
どういう心境の変化!?
というか、これってまずい?
私、ますますナナリーに目を付けられるんじゃない!?
「では、帰るよ。
エミリア。ちゃんと寝ているんだよ」
「はい。エドワード殿下。
わざわざ、ありがとうございました」
そして、エドワード殿下はそそくさと帰っていった。
本当に様子を見にきただけだったんだね。
用意していたお茶をお出しするタイミングさえなかった。
殿下って意外と紳士なのね。
病人の部屋に長居しないのは、気遣いから来るものだものね。
でも、なんか疲れた……。
私と侍女達は、殿下が帰ったあとしばらく動けずにいた。
これが、嵐の後の静けさって言うんですね……。
エミリア視点です。
私の体調は元に戻りつつあった。
現在、体を少しづつ動かして、明日にそなえている。
今日まではゆっくりしていろとお母様に言われたので
軽く部屋の中で出来る体操のみしているのだ。
その後は、湯浴みして新魔法の開発に着手した。
まずは紙に大体の構想を書き出す。
コン! コン!
来客? ベリアル様かな?
カーラが玄関に向かう。
戻ってきたカーラは少し戸惑い顔をしていた。
ん?
「エドワード王子殿下がお越しです」
ほわぁああああああああい!? ※Why
な、なんで!?
いや、それよりも、片付けないと!
「メーデ! ここにある紙を全部 寝室に運んで! そのあと紅茶!」
「は、はい」
メーデは行動が早かった。
私は、今日は誰も来ないだろうと思っていたので、
リビングで新魔法の開発をしていた。
まだ構想中だったが。
メーデが寝室から戻ってきて、ブランケットを私にかけてくれた。
そしてすぐさま待機室からティーカートを持ってきた。
「カーラ、丁重にお通しして!」
「はい」
今の私の格好は非常にまずい。うすいピンクのネグリジェだ。
白の手編みのブランケットをかけてもあまり見られたくない格好だ。
私は淑女の礼をとって殿下を迎え入れる。
片手はブランケットが落ちないように胸前で抑えた状態だったけど。
「エミリア、気分は……」
殿下の手には、オレンジ色の色とりどりの花束が握られている。
入口で立ち止まって口をポカンとされた。
あああああ! 私の格好に驚いておられる!
私は、できるかぎり病人アピールをすることにした。
「エドワード殿下。このようなお見苦しい格好を見せてしまい
申し訳ありません。ですが、私はまだ体調がすぐれません。
平にご容赦下さいませ」
私の言葉に気を取り戻したエドワード殿下は、やさしい口調で言った。
「い、いや。 こちらこそ、急に押しかけて悪かったね。
もう治る頃だとベリアルに聞いて、見舞いの日を今日にしたんだ。
それと、花を持って来たよ。君の社交界での名称ソニアの花も
ちゃんと入れてある。花を愛でて、早く元気になるんだよ」
花束を受け取って、私は立ち尽くした。
ちょっとまって!! この人だれ??
と思う私は表情にでないように必死だった。
最近の殿下はおかしい。妙に私にやさしいのだ。
そして、ベリアル様にも兄のように接している。
今までこんなことは無かった。
学園に通う前も私が病気になったときは
一度も会いに来たことが無かった。
どういう心境の変化!?
というか、これってまずい?
私、ますますナナリーに目を付けられるんじゃない!?
「では、帰るよ。
エミリア。ちゃんと寝ているんだよ」
「はい。エドワード殿下。
わざわざ、ありがとうございました」
そして、エドワード殿下はそそくさと帰っていった。
本当に様子を見にきただけだったんだね。
用意していたお茶をお出しするタイミングさえなかった。
殿下って意外と紳士なのね。
病人の部屋に長居しないのは、気遣いから来るものだものね。
でも、なんか疲れた……。
私と侍女達は、殿下が帰ったあとしばらく動けずにいた。
これが、嵐の後の静けさって言うんですね……。
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