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幼少期編
4.新たな出逢い
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あれから俺は母とリアーナと一緒にステファニー家の所へ向かっている。仲良く母と手を繋いで歩いてるけど恥ずかしい。手を繋いで歩くのって何年ぶりだろう?本当はこんな子どもっぽい事をしたくないけど離れたらティアが泣きそうになるので仕方なくだ。この年で娘離れは流石に泣きたくなるけど公衆の面前で泣かないで欲しい!やれやれと呆れたものだ。
ステファニー家に到着する。家の外見は至って普通と呼べるほど。例えると正しく平民って感じ。家も平民ぽいけど中が広い。アストレア家は他に屋敷が山程あるとか無いとか。俺も本家は一度ぐらいしか訪問したことが無い。それはそうと中に入ってみる。
「すみません。アストレア家のティア・アストレアです。挨拶に来ました。」
「いらっしゃいティア様。お待ちしていました。」
奥の部屋から出てきた人。ステファニー家の母親らしき人物。ティアに負けないぐらい美人なお方だった。
「そう堅くしないで良いのよ。私も今では平民と同様なのですから。」
アストレア家と言う肩書きを持ちながらも今のティアはアストレア家の分家。アストレア家を引き継がなかった為、貴族ではない。
「わかりました。これからも宜しくお願いしますティアさん。」
「はい。先日は娘に髪飾りをプレゼントしてくれてありがとうね。ソフィアは気に入っちゃってね。」
「そうなんですか!ソフィアちゃん、可愛いね。」
撫でられる。うー子ども扱いしないでください。中身は大人の男です。撫でられるのは好きだけど甘えたくなるじゃんか。
「あら、そちらの後ろに隠れている子は確か...。」
「ああ。娘のアリアです。ほらアリア、ご挨拶しなさい。」
恥ずかしがり屋なのか引っ付きながら後ろで顔を隠している子。アリアと言うようだ。とっても可愛いんだけど。向こうの母親に言われてようやく前に出てくる。
「...アリア・ステファニーです。初めまして。」
「ソフィア・アストレアです。こちらこそ宜しくね。」
警戒している彼女。小さくて歩き方が可愛らしい女の子。髪の長い俺と違って肩につくほどの髪。ピンク色と言う珍しい髪色をしている。
「ソフィア。アリアちゃんと遊んできなさい。」
キメ顔で親指を立たせgoodする家の母親。
「アリアちゃん、遊ぼう。」
出来るだけ警戒されずに優しく手を差し出す俺。その行為が通じたのかアリアは俺の手を掴む。
「うん!」
笑顔を向けてくれた。表情が少し柔らかくなった笑みは俺にドキッとさせるほど。破壊力高いだろうこんちくしょー。
アリアにお部屋に誘導され黙ってついていく俺。部屋は結構広いし其処らの平民とは言えない広さだ。新しく出来たお屋敷だからかも知れないけど本当にステファニー家は平民なのか?
「ここが私の部屋だよ。」
「わあ~凄く広いし可愛らしいね。」
部屋の中は広く内装もいかにも女の子と言える部屋。何処かのお姫様見たいなお部屋のようだ。家とは全然違う。家は本棚が多く甲冑や剣など飾られており可愛らしさ何てなかった。まあ全てガレスの趣味だと聞くが。
「それで...ソフィアちゃん、何して遊ぶの?」
成り行きで誘ったけどこの後の事は深く考えていなかった。ふむ、女の子らしい遊びとは何だろう.....。悩む。俺の場合、何時も部屋で人形やぬいぐるみを使って遊んでいるがいざ同年代の子と遊ぶとなると何をすれば良いのかわからない。
「ごめんなさい、何も考えていなかった。」
正直に謝ることにした。こう言うときは二人で考えた方が手っ取り早いと思ったから。もしかして俺って天才?※ただのお馬鹿です。
「それじゃ.....ソフィアちゃん。これで遊ばない?」
奥の引き出しをあさる彼女。取り出したものとは。
「弓?」
取り出したものとは弓だった。嫌、どうしてそんなところに入っていたのか凄く気になるんですけど。
「そう弓。私ね。将来は冒険者になりたくてパパやママに内緒でこっそり練習してるの。」
これまた衝撃な事を聞いた。俺と同い年の5歳のアリアは冒険者になりたい夢を早くから持っていたのだ。冒険者とは極めて危険な職業で反対される事が多い。
「す、スゴいね。でもそれって危険じゃないの?」
流石に剣と言った類いの武器ではないが弓でも殺傷は高いと言われているほど。こんな小さな子が扱える代物でも無かろうに。
「大丈夫大丈夫。ソフィアちゃんもやって見れば楽しいから。」
「そこまで言うならやる。」
楽しそうなアリアを見て俺も気が抜けたのか諦めて頷いた。久しぶりに戦闘もしたかったところだし何せこの体が何処まで追い付くか試したかった。肩慣らしには丁度良い。俺とアリアはこっそりと屋敷を抜け出して外へ出る。
「お嬢様、アリア様、お菓子をお持ちになりました.....あれ?居ない。」
*
出来るだけモンスターが居る平地に向かう二人。一様護身の為、俺は小型ナイフを拝借して置いた。勿論アリアはその事を知らない。どうやって取ったのかは内緒だ。平地に着くとネバネバとした液体のモンスタースライムが四、五体程居る。近くにある木に登り上から射撃するらしい。
「ここからだったらモンスターにも襲われないし大丈夫だよ。」
「本当に大丈夫かな?こんな高いところ登って落っこちたりしない?」
不安な俺に対して好奇心なアリア。俺は大丈夫としてアリアの方が心配になる。彼女はまだ子どもだ。俺もそうかもしれないけど経験がそもそも違う。
「じゃあ行くよー。えい!」
弓から放たれた矢がやがてスライムの体にぶっ刺さる。そして消滅する。案外上手だな。構えも引きかたも正確に出来ている。でも弓と言う武器とはマッチングしていない。彼女には弓ではなく銃器がお似合いだと思う。
「はい、次はソフィアちゃんの番だよ。」
弓渡してくる。弓など人生で一度も使用した覚えがない。上手く使えるか心配だが頑張ってみるとするか。集中し始め気を高める俺。良く相手を見て狙いを定める。
「はぁ......今だ!」
放たれる矢がスライム二体を同時に貫通させ消滅する。良し、上手く命中した。横で見ていたアリアは。
「凄いよソフィアちゃん。二体同士に当てるなんて見たこと無いよ。」
喜んではしゃぐアリア。正直俺も驚いている。この体は身体能力まで優れているのか。機動も正確、構えも動きも完璧。弓など使った事がない初心者でこれとは。あの天使やりやがったな。と感心していたが余りにはしゃいでいたアリアのせいで木が揺れる。
「アリアちゃん、はしゃぐのは良いけど危ないよ。」
「大丈夫ってそんなことより、あ...」
足を踏み外すアリア。下手すれば頭が下になり地面に頭をぶつけて大怪我で済まないぞ。とっさ手を伸ばして彼女の手を掴む。
「ふぅ~助かった。大丈夫アリアちゃん?」
「う、うんありがとう。」
ぶら下がっている状態から引っ張りあげる。彼女は静かに黙っている。どうしたんだろう?何処か怪我でもしたか。
「ソ.....」
「ソ?」
「ソフィアぢゃんありがとう゛だすけてぐれて。」
アリアは俺に泣きついてきた。しかも抱きつかれているし後、木の上だから危ないって。もう仕方無いな。
「怖かったよね。私も怖かったよ。大事な親友が怪我一つもしなくて安心した。だから泣かないで、ね。」
「ぐすん、うん、ありがとう。ソフィアちゃん今、大事な親友って。」
泣き止んでくれた。
「もう私達は...その友達でしょ。だから.....」
照れくさくなって言葉に詰まる俺。超恥ずかしい。
「うん!ソフィアちゃんの照れたところ可愛い♡」
こうして俺は新しい友達が出来た。別に最初はお隣に同士の付き合いだから仲良くしないといけない気遣いだったがこうしてみると案外女の友情って物も良いものなんだな。手を繋いで屋敷へと帰ることにした。
「お嬢様、アリア様、探したんですよ!」
この後、無断で外へお出掛けしたことがバレて二人仲良くお説教を食らいました。
ステファニー家に到着する。家の外見は至って普通と呼べるほど。例えると正しく平民って感じ。家も平民ぽいけど中が広い。アストレア家は他に屋敷が山程あるとか無いとか。俺も本家は一度ぐらいしか訪問したことが無い。それはそうと中に入ってみる。
「すみません。アストレア家のティア・アストレアです。挨拶に来ました。」
「いらっしゃいティア様。お待ちしていました。」
奥の部屋から出てきた人。ステファニー家の母親らしき人物。ティアに負けないぐらい美人なお方だった。
「そう堅くしないで良いのよ。私も今では平民と同様なのですから。」
アストレア家と言う肩書きを持ちながらも今のティアはアストレア家の分家。アストレア家を引き継がなかった為、貴族ではない。
「わかりました。これからも宜しくお願いしますティアさん。」
「はい。先日は娘に髪飾りをプレゼントしてくれてありがとうね。ソフィアは気に入っちゃってね。」
「そうなんですか!ソフィアちゃん、可愛いね。」
撫でられる。うー子ども扱いしないでください。中身は大人の男です。撫でられるのは好きだけど甘えたくなるじゃんか。
「あら、そちらの後ろに隠れている子は確か...。」
「ああ。娘のアリアです。ほらアリア、ご挨拶しなさい。」
恥ずかしがり屋なのか引っ付きながら後ろで顔を隠している子。アリアと言うようだ。とっても可愛いんだけど。向こうの母親に言われてようやく前に出てくる。
「...アリア・ステファニーです。初めまして。」
「ソフィア・アストレアです。こちらこそ宜しくね。」
警戒している彼女。小さくて歩き方が可愛らしい女の子。髪の長い俺と違って肩につくほどの髪。ピンク色と言う珍しい髪色をしている。
「ソフィア。アリアちゃんと遊んできなさい。」
キメ顔で親指を立たせgoodする家の母親。
「アリアちゃん、遊ぼう。」
出来るだけ警戒されずに優しく手を差し出す俺。その行為が通じたのかアリアは俺の手を掴む。
「うん!」
笑顔を向けてくれた。表情が少し柔らかくなった笑みは俺にドキッとさせるほど。破壊力高いだろうこんちくしょー。
アリアにお部屋に誘導され黙ってついていく俺。部屋は結構広いし其処らの平民とは言えない広さだ。新しく出来たお屋敷だからかも知れないけど本当にステファニー家は平民なのか?
「ここが私の部屋だよ。」
「わあ~凄く広いし可愛らしいね。」
部屋の中は広く内装もいかにも女の子と言える部屋。何処かのお姫様見たいなお部屋のようだ。家とは全然違う。家は本棚が多く甲冑や剣など飾られており可愛らしさ何てなかった。まあ全てガレスの趣味だと聞くが。
「それで...ソフィアちゃん、何して遊ぶの?」
成り行きで誘ったけどこの後の事は深く考えていなかった。ふむ、女の子らしい遊びとは何だろう.....。悩む。俺の場合、何時も部屋で人形やぬいぐるみを使って遊んでいるがいざ同年代の子と遊ぶとなると何をすれば良いのかわからない。
「ごめんなさい、何も考えていなかった。」
正直に謝ることにした。こう言うときは二人で考えた方が手っ取り早いと思ったから。もしかして俺って天才?※ただのお馬鹿です。
「それじゃ.....ソフィアちゃん。これで遊ばない?」
奥の引き出しをあさる彼女。取り出したものとは。
「弓?」
取り出したものとは弓だった。嫌、どうしてそんなところに入っていたのか凄く気になるんですけど。
「そう弓。私ね。将来は冒険者になりたくてパパやママに内緒でこっそり練習してるの。」
これまた衝撃な事を聞いた。俺と同い年の5歳のアリアは冒険者になりたい夢を早くから持っていたのだ。冒険者とは極めて危険な職業で反対される事が多い。
「す、スゴいね。でもそれって危険じゃないの?」
流石に剣と言った類いの武器ではないが弓でも殺傷は高いと言われているほど。こんな小さな子が扱える代物でも無かろうに。
「大丈夫大丈夫。ソフィアちゃんもやって見れば楽しいから。」
「そこまで言うならやる。」
楽しそうなアリアを見て俺も気が抜けたのか諦めて頷いた。久しぶりに戦闘もしたかったところだし何せこの体が何処まで追い付くか試したかった。肩慣らしには丁度良い。俺とアリアはこっそりと屋敷を抜け出して外へ出る。
「お嬢様、アリア様、お菓子をお持ちになりました.....あれ?居ない。」
*
出来るだけモンスターが居る平地に向かう二人。一様護身の為、俺は小型ナイフを拝借して置いた。勿論アリアはその事を知らない。どうやって取ったのかは内緒だ。平地に着くとネバネバとした液体のモンスタースライムが四、五体程居る。近くにある木に登り上から射撃するらしい。
「ここからだったらモンスターにも襲われないし大丈夫だよ。」
「本当に大丈夫かな?こんな高いところ登って落っこちたりしない?」
不安な俺に対して好奇心なアリア。俺は大丈夫としてアリアの方が心配になる。彼女はまだ子どもだ。俺もそうかもしれないけど経験がそもそも違う。
「じゃあ行くよー。えい!」
弓から放たれた矢がやがてスライムの体にぶっ刺さる。そして消滅する。案外上手だな。構えも引きかたも正確に出来ている。でも弓と言う武器とはマッチングしていない。彼女には弓ではなく銃器がお似合いだと思う。
「はい、次はソフィアちゃんの番だよ。」
弓渡してくる。弓など人生で一度も使用した覚えがない。上手く使えるか心配だが頑張ってみるとするか。集中し始め気を高める俺。良く相手を見て狙いを定める。
「はぁ......今だ!」
放たれる矢がスライム二体を同時に貫通させ消滅する。良し、上手く命中した。横で見ていたアリアは。
「凄いよソフィアちゃん。二体同士に当てるなんて見たこと無いよ。」
喜んではしゃぐアリア。正直俺も驚いている。この体は身体能力まで優れているのか。機動も正確、構えも動きも完璧。弓など使った事がない初心者でこれとは。あの天使やりやがったな。と感心していたが余りにはしゃいでいたアリアのせいで木が揺れる。
「アリアちゃん、はしゃぐのは良いけど危ないよ。」
「大丈夫ってそんなことより、あ...」
足を踏み外すアリア。下手すれば頭が下になり地面に頭をぶつけて大怪我で済まないぞ。とっさ手を伸ばして彼女の手を掴む。
「ふぅ~助かった。大丈夫アリアちゃん?」
「う、うんありがとう。」
ぶら下がっている状態から引っ張りあげる。彼女は静かに黙っている。どうしたんだろう?何処か怪我でもしたか。
「ソ.....」
「ソ?」
「ソフィアぢゃんありがとう゛だすけてぐれて。」
アリアは俺に泣きついてきた。しかも抱きつかれているし後、木の上だから危ないって。もう仕方無いな。
「怖かったよね。私も怖かったよ。大事な親友が怪我一つもしなくて安心した。だから泣かないで、ね。」
「ぐすん、うん、ありがとう。ソフィアちゃん今、大事な親友って。」
泣き止んでくれた。
「もう私達は...その友達でしょ。だから.....」
照れくさくなって言葉に詰まる俺。超恥ずかしい。
「うん!ソフィアちゃんの照れたところ可愛い♡」
こうして俺は新しい友達が出来た。別に最初はお隣に同士の付き合いだから仲良くしないといけない気遣いだったがこうしてみると案外女の友情って物も良いものなんだな。手を繋いで屋敷へと帰ることにした。
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