エロ異世界で愛は叫ばない

これからを話しましょう

ミシェル、マリエル、ユリアナ
あなた達はこの国をどうしたら良いと思う？

え！
ワタクシたちは
「………………」
「………………」
「………………」

考えた事もなかった？

…はい
…はい
…はい

この国は何かがおかしいと思わない？

どうしましょう
分かりませんわ
ワタクシもです

子供にとって教育は大事
読み書きを覚えれば本が読める
本が読めれば知識欲が出る

学びと言うのは楽しむ心が必要なのよ

腰を振ることしか考えてないなんて呆れるわ

脳が足りない貴族の多いことノータリンと
命名しましょう


貴族に生まれているのに読み書き出来ない子が沢山いるのには驚いたわ。
義務も果たすことなく腰を振ることしかしないなんて…

腰を振るをあえて2回言ったわよ

平民の子が読み書き出来るのご存知？

平民の子供はよく学び、よく遊び子供らしいのよ
今を楽しんでいる。素敵な事よね
ワタクシが事業の話をする前に

ミシェル、マリエル、ユリアナ真実を知る
覚悟はお有り？

耳の中をかっぽじってお聞きなさい

女神イシュファの誓約をご存知かしら？

「3人は首を横にふる」

この国の初代国王の弟が王位継承権を放棄して
臣下に降る時、国王と結んだ誓約書

ミシェルこれを読んで頂戴

誓約書の写しを渡す

壱　
上位貴族の婚約に王家は関与してはならない
弐　
婚約に伴い性の対象から外れる
参　
どちらかが儚くなる事が起こり得るとも元に戻ることはなくその姓を持ち続けられる

※成人の儀をしていない未婚の女子・男子には
手を出すことを禁じる
※成人の儀式はしなくても障りはない

ププラトゥーン王国は公国とする

女神の加護はピンクゴールドと共に



ど、どういうことなのですか？
ワタクシたちが住まうこの国は
こ、こ、公国なのですか？

ミシェルが震えながら口をうごかす

…ええ　

公国とは公爵様が統治者

…ええ

女神の加護とは一体なんですの？

……ミシェル私の側に

ブランジェ様

……ミシェル私の瞳の色は？

ピンクゴールドです

……そうね

初代国王の弟は女神イシュファの愛し子
加護持ちはピンクゴールドの瞳を持ち
生まれてくる

初代国王の弟はブラッドホール公爵と名のり
公国を統治する

王はこの事実を知られたくなくて誓約書自体も無いものとして隠したの

それでも良かったのよ。お互いが共存出来れば
それなのに王家の欲は天井知らずよ


ブラッドホール公爵が眠ったその日
お飾りの王は誓約を隠し歳月がたつ

誓約を知らない王子が即位して数日たったある夜、ブラッドホール公爵家を訪れて公爵婦人を
国王の側室にすると宣言したの

ほーんとうにノータリン

先代の王と同じで寒気がするわ

2度の鉄槌を受けたのに、またもや隠す王がいたのよ

それが今の国王

近々王太子が即位するみたいだけど即位したら
この誓約書を叩きつけるわ

エロがここまで浸透したのはね娯楽がないものあるけれど、本当はすることがないからよ！

人の祖先は獣って言うじゃない
強い種を残すため本能に従い交尾する

公爵が何故、法改正しなかったのか
疑問に思わない？

生み出す力を持つ者を持っていたからなの

ブラッドホール公爵家は代々男児しか生まれない

女神の吐息の2小節目にはブラッドホール家に
女児が産まれる時
女神の娘が愛し子と共に現れ国を作り変える
と書き記されていたの