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「寒いけど、頼んだよ」
一方イアニスは肩掛けカバンを両手に抱え優しく話しかけると、未だに氷と格闘している青いオーガの後ろへ回り込んでいった。青オーガは足元の氷に気を取られているが、赤オーガはどっしりとその場に構えたままイアニスの動向を見張っている。あいつは一際賢くて強いのかもしれない。
そんな赤オーガと青オーガの頭に向けて、鋭い氷の棘が飛んでくる。青オーガは鉈を振って弾き、赤オーガは手のひらから火炎を放ち周囲の氷ごと焼き払った。
その向こう側で、イアニスが膝をついているのが見えた。
怪我したのか!?でも、オーガの魔法が当たりそうな距離ではない…。足元には口の開いたカバンが置かれ、真剣な表情で青色オーガを見上げている。
訝しく思って俺も青オーガを見れば、そいつの肩にちょこんと小さな動物が乗っているのに気がついた。あれは、ネズミ?
ネズミのようなフォルムのそれは青オーガの耳元までノソノソと這い寄ったが、振り払われるまでもなくポトリと落っこちてしまった。
「グ、ウォッ…!?」
突然、青オーガがピタリと動きを止める。大きな両手で頭を抱え、苦悶の表情でうめき声を上げた。
それを見届けたイアニスが、カバンを手にスッと立ち上がる。怪我はないみたいだ。
「ウグ、ガガガガガ……!」
奇声をあげてガクガクしだす青オーガの異様な様子に、赤オーガまでもが目を奪われている。その肩にもネズミが登っているが、気がついていなかった。
次の瞬間、青オーガはすぐ隣の赤オーガに向かって鉈を打ちつけた。
「えっ?何で…!?」
「キィーッ」(ケンカしてる!)
背中に鉈の一撃をくらい、よろめく赤オーガ。何が起こったのか、青オーガは締まりのない虚ろな表情のまま味方と敵対し始めた。
「グウォォッ!」
赤オーガは斧を一閃し、青オーガの片腕をドシュッと切り落としてしまった。敵認定するの素早いな、味方じゃないんかい。
片腕を吹っ飛ばされたというのに全く怯む様子もなく、そいつは無事な方の腕で鉈を拾い赤オーガをめった打ちにしだした。怖すぎる……一体どうなっているんだ?
それと同時に、ドシンと重々しい音がする。首から大きな氷柱を2本も生やした黄オーガが両膝をついて崩れ落ちる所だった。
リヒャルトが黄オーガを倒したのだ。
「レッドオーガは失敗か?」
「残念ながらそのようだ」
「ではもう用無しだな」
離れた所でそう声をかけ合う二人。その間にもオーガ2体の仲間割れは続いている。
リヒャルトは両手のひらを合わせてじっと集中しだした。それを見てイアニスが青オーガへ声をかける。
「ロレッタ、下がれ。サマンサを回収して!」
ロレッタ?サマンサ?
何故か青オーガを可愛らしい名前で呼び出したイアニスの指示に、青オーガはすぐに従った。ドシンドシンと歩いて氷の残骸が散らばる床へ屈むと、片腕で何かを拾い上げる。先ほどのネズミだった。
赤オーガはそれを追いかけるが、青オーガの代わりに躍り出るリヒャルトを見て標的を変えた。斧を大きく振るって火炎魔法を放つ。それを俊敏な動作でかわしつつ、距離を詰めていくリヒャルト。見るとその片手は青い氷で覆われていて、ドライアイスのような煙が立ち昇っていた。
もう目前まで迫ったリヒャルトの頭へ赤オーガが斧を振り下ろした。対するリヒャルトは青く凍った自分の片手を盾のように掲げ、それを受け止める気のようだ。
無茶な、と思ったその時、青い氷が突然爆発したかのように膨れ上がり無数の巨大な棘と化した。
ビキビキ、バキバキと生み出されたいくつもの氷柱に一瞬で串刺しにされる赤オーガ。断末魔をあげる間もなく、そのまま棘を生やした氷像となってしまった。
ぽかんと眺めていると、部屋の奥で大きな轟音が上がった。さっきまで無かったドアが壁から現れ、先に進めるようになったのだ。
「ふぅー、冷えるね」
「なんだ、文句を言う気か?」
「まさか!久々に目にしたけど、相変わらずのお手前だ。素晴らしいよ」
イアニスの言う通り、確かに冷えそうだ。オーガの氷像からはまだ白い冷気が上がっている。リヒャルトに怪我は無さそうだが、先ほどの攻撃のせいか手先が赤い。
「シマヤさん、終わったよ」
イアニスが声をかけてくるので、青オーガを気にしながらも俺はステルスモードを解いた。
青オーガの肩にはネズミが1匹しがみついている。もう1匹のネズミは大きな手のひらに乗せられているが、ぴくりとも動かない。死んでいるのだろうか。
「お、お疲れ様でした…」
きょどりながらソロソロと降りる俺の様子に、イアニスは笑って隣の青オーガを見上げた。
「この青オーガは、僕の従魔が操っているんですよ。ロレッタ、シマヤさんに可愛くご挨拶してくれる?」
従魔?あのネズミが何かしたのだろうか。
不思議に思っていると、青オーガがズシンと一歩こちらに進み出た。残った方の腕を上げるとそいつは徐に、
バチーーン!
とウインクし、ピースした手を目元に当ててご機嫌なご挨拶をしてくれた。
怖い。しかもちょっと古い。
「ロレッタとサマンサは、ギドーホッグという虫の魔物だよ。寄生に成功するとこの通りあっという間に宿主を乗っ取ることができるんだ。サマンサは今回、上手くいかなかったけど」
レッドオーガは上位種だから仕方ないね。とイアニスが肩に乗ったネズミに声をかけている。
サマンサと呼ばれたそのネズミをオーガから受け取って、イアニスはこちらに掲げた。覗いてみると、何の変哲もないフワフワのネズミだ。
このネズミも、イアニスの従魔である虫が頭の中を乗っ取っている状態らしい。
「ひえ……」
「ギドーホッグ自体は儚い子たちでね。より強い宿主を乗っ取って守ってもらうんだ。寄生能力を持つのは雌体だけだよ」
この恐ろしい魔物はイアニスの従魔だが、レダート家当主の許可がないかぎり連れ出しが禁じられているそうだ。今回許可が降りたのはロレッタ、サマンサ、パメラの3匹。実家には雄が1匹、雌が2匹お留守番しているんだとか。
「気色わりいが、有能ではある」
「そんな言い様はないだろ。宿主をコントロールしつつ生命活動の維持まできちんとこなすんだぞ、その辺の人間よりずっと優秀な魔術師にして繊細な……」
「あー、ハイハイ」
先ほどロレッタちゃん・ネズミのすがたが青オーガの肩に乗っていたのは、どうやら耳の穴から侵入するためだったようだ……。
寄生虫の魔物、怖すぎる。サマンサちゃんも赤オーガを乗っ取ろうとしたが、失敗したのでネズミに入り直したらしい。
イアニスが促すと、ノソノソと鞄の中に戻っていった。
残されたロレッタちゃん・オーガのすがたはというと、このままダンジョン攻略へ連れていくそうだ。
この状態の青オーガは正確にはまだ生きているが、ロレッタちゃんが乗っ取った事で「倒された」判定であるらしい。その証拠に、上階へ続くドアが現れている。
こうして最初のエリアボスは、リヒャルトが少し霜焼けを負ったのと、イアニスがブルーオーガを乗っ取るという結果で勝利した。
一方イアニスは肩掛けカバンを両手に抱え優しく話しかけると、未だに氷と格闘している青いオーガの後ろへ回り込んでいった。青オーガは足元の氷に気を取られているが、赤オーガはどっしりとその場に構えたままイアニスの動向を見張っている。あいつは一際賢くて強いのかもしれない。
そんな赤オーガと青オーガの頭に向けて、鋭い氷の棘が飛んでくる。青オーガは鉈を振って弾き、赤オーガは手のひらから火炎を放ち周囲の氷ごと焼き払った。
その向こう側で、イアニスが膝をついているのが見えた。
怪我したのか!?でも、オーガの魔法が当たりそうな距離ではない…。足元には口の開いたカバンが置かれ、真剣な表情で青色オーガを見上げている。
訝しく思って俺も青オーガを見れば、そいつの肩にちょこんと小さな動物が乗っているのに気がついた。あれは、ネズミ?
ネズミのようなフォルムのそれは青オーガの耳元までノソノソと這い寄ったが、振り払われるまでもなくポトリと落っこちてしまった。
「グ、ウォッ…!?」
突然、青オーガがピタリと動きを止める。大きな両手で頭を抱え、苦悶の表情でうめき声を上げた。
それを見届けたイアニスが、カバンを手にスッと立ち上がる。怪我はないみたいだ。
「ウグ、ガガガガガ……!」
奇声をあげてガクガクしだす青オーガの異様な様子に、赤オーガまでもが目を奪われている。その肩にもネズミが登っているが、気がついていなかった。
次の瞬間、青オーガはすぐ隣の赤オーガに向かって鉈を打ちつけた。
「えっ?何で…!?」
「キィーッ」(ケンカしてる!)
背中に鉈の一撃をくらい、よろめく赤オーガ。何が起こったのか、青オーガは締まりのない虚ろな表情のまま味方と敵対し始めた。
「グウォォッ!」
赤オーガは斧を一閃し、青オーガの片腕をドシュッと切り落としてしまった。敵認定するの素早いな、味方じゃないんかい。
片腕を吹っ飛ばされたというのに全く怯む様子もなく、そいつは無事な方の腕で鉈を拾い赤オーガをめった打ちにしだした。怖すぎる……一体どうなっているんだ?
それと同時に、ドシンと重々しい音がする。首から大きな氷柱を2本も生やした黄オーガが両膝をついて崩れ落ちる所だった。
リヒャルトが黄オーガを倒したのだ。
「レッドオーガは失敗か?」
「残念ながらそのようだ」
「ではもう用無しだな」
離れた所でそう声をかけ合う二人。その間にもオーガ2体の仲間割れは続いている。
リヒャルトは両手のひらを合わせてじっと集中しだした。それを見てイアニスが青オーガへ声をかける。
「ロレッタ、下がれ。サマンサを回収して!」
ロレッタ?サマンサ?
何故か青オーガを可愛らしい名前で呼び出したイアニスの指示に、青オーガはすぐに従った。ドシンドシンと歩いて氷の残骸が散らばる床へ屈むと、片腕で何かを拾い上げる。先ほどのネズミだった。
赤オーガはそれを追いかけるが、青オーガの代わりに躍り出るリヒャルトを見て標的を変えた。斧を大きく振るって火炎魔法を放つ。それを俊敏な動作でかわしつつ、距離を詰めていくリヒャルト。見るとその片手は青い氷で覆われていて、ドライアイスのような煙が立ち昇っていた。
もう目前まで迫ったリヒャルトの頭へ赤オーガが斧を振り下ろした。対するリヒャルトは青く凍った自分の片手を盾のように掲げ、それを受け止める気のようだ。
無茶な、と思ったその時、青い氷が突然爆発したかのように膨れ上がり無数の巨大な棘と化した。
ビキビキ、バキバキと生み出されたいくつもの氷柱に一瞬で串刺しにされる赤オーガ。断末魔をあげる間もなく、そのまま棘を生やした氷像となってしまった。
ぽかんと眺めていると、部屋の奥で大きな轟音が上がった。さっきまで無かったドアが壁から現れ、先に進めるようになったのだ。
「ふぅー、冷えるね」
「なんだ、文句を言う気か?」
「まさか!久々に目にしたけど、相変わらずのお手前だ。素晴らしいよ」
イアニスの言う通り、確かに冷えそうだ。オーガの氷像からはまだ白い冷気が上がっている。リヒャルトに怪我は無さそうだが、先ほどの攻撃のせいか手先が赤い。
「シマヤさん、終わったよ」
イアニスが声をかけてくるので、青オーガを気にしながらも俺はステルスモードを解いた。
青オーガの肩にはネズミが1匹しがみついている。もう1匹のネズミは大きな手のひらに乗せられているが、ぴくりとも動かない。死んでいるのだろうか。
「お、お疲れ様でした…」
きょどりながらソロソロと降りる俺の様子に、イアニスは笑って隣の青オーガを見上げた。
「この青オーガは、僕の従魔が操っているんですよ。ロレッタ、シマヤさんに可愛くご挨拶してくれる?」
従魔?あのネズミが何かしたのだろうか。
不思議に思っていると、青オーガがズシンと一歩こちらに進み出た。残った方の腕を上げるとそいつは徐に、
バチーーン!
とウインクし、ピースした手を目元に当ててご機嫌なご挨拶をしてくれた。
怖い。しかもちょっと古い。
「ロレッタとサマンサは、ギドーホッグという虫の魔物だよ。寄生に成功するとこの通りあっという間に宿主を乗っ取ることができるんだ。サマンサは今回、上手くいかなかったけど」
レッドオーガは上位種だから仕方ないね。とイアニスが肩に乗ったネズミに声をかけている。
サマンサと呼ばれたそのネズミをオーガから受け取って、イアニスはこちらに掲げた。覗いてみると、何の変哲もないフワフワのネズミだ。
このネズミも、イアニスの従魔である虫が頭の中を乗っ取っている状態らしい。
「ひえ……」
「ギドーホッグ自体は儚い子たちでね。より強い宿主を乗っ取って守ってもらうんだ。寄生能力を持つのは雌体だけだよ」
この恐ろしい魔物はイアニスの従魔だが、レダート家当主の許可がないかぎり連れ出しが禁じられているそうだ。今回許可が降りたのはロレッタ、サマンサ、パメラの3匹。実家には雄が1匹、雌が2匹お留守番しているんだとか。
「気色わりいが、有能ではある」
「そんな言い様はないだろ。宿主をコントロールしつつ生命活動の維持まできちんとこなすんだぞ、その辺の人間よりずっと優秀な魔術師にして繊細な……」
「あー、ハイハイ」
先ほどロレッタちゃん・ネズミのすがたが青オーガの肩に乗っていたのは、どうやら耳の穴から侵入するためだったようだ……。
寄生虫の魔物、怖すぎる。サマンサちゃんも赤オーガを乗っ取ろうとしたが、失敗したのでネズミに入り直したらしい。
イアニスが促すと、ノソノソと鞄の中に戻っていった。
残されたロレッタちゃん・オーガのすがたはというと、このままダンジョン攻略へ連れていくそうだ。
この状態の青オーガは正確にはまだ生きているが、ロレッタちゃんが乗っ取った事で「倒された」判定であるらしい。その証拠に、上階へ続くドアが現れている。
こうして最初のエリアボスは、リヒャルトが少し霜焼けを負ったのと、イアニスがブルーオーガを乗っ取るという結果で勝利した。
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