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わくわくダンジョン探索
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王都の西門から外へ出ると森へと続く道が引かれている。ほどよく整備されたその道を歩くこと数分、巨大な灰色の塔が全貌を現す。
窓がなくのっぺりとした、円形の塔だ。規模は都心で目にした複合型タワーマンション並だろうか。わさわさと繁る緑が所々から垂れ下がり、何とも壮大な景観を醸し出していた。
塔の麓にはわりと立派な建物がデデンと建っており、側に幌屋根を広げた長い受付スペースが設置されている。中々の人の列だ。大声で談笑してる威勢のいい者もいれば、ガチガチに緊張し悲壮な顔色となっている者もいる。…実は俺もその一人だった。
「ジェットコースターの列に並んでる気分だ」
「じぇっと、何?」
「今更になってその様か。本当に情けない男だ」
爽やかな朝の空気の中、行列に並んで受付を済ませる。チームのリーダーである証の紫のラインが入ったギルドカードをリヒャルトが提示し、必要事項を記入して、いよいよだ。
リヒャルトはいつもの冒険者装束に素手。魔法の杖は持ってない。イアニスも山荷葉に入った時と同じく盾を片腕に装着して、やはり素手。あの時と違うのは、彼の「相棒」が入った肩掛けカバンがある点だ。
そして俺も勿論、素手。ポーションやスクロール、魔石の入ったリュック(王都で新たに購入した)を引っ提げて、さらにそのリュックにはおはぎがぶら下がっている。
そんなチーム・サンカヨウ、出陣である。
真っ黒で重厚な金属の扉をくぐると、薄暗い石壁の通路が奥へ続く。先行する知らない冒険者たちの靴音に混じって、俺たち3人の歩く音も虚ろに響き渡った。
「暗い…」
「足元、気を付けて」
「落とし穴とかあるんだよな…?」
「グズグズするな。4階までの罠は位置も種類も知れている。少なくとも、見えている穴に落下するのはただの間抜けだ」
リヒャルトの言葉通りで、少し進むと通路の床がぽっかりと無くなっている地点があった。ロープでご丁寧に仕切られて、罠というよりただの行き止まりとなっている。
先人たちによりトラップは攻略されているのだろう。なるべく危険を排除しようとする様子がこのロープから伺える。ただ、ダンジョンの方もそれで黙ってはいない。古い罠はいつしか消えて、新たな物が生み出されるのだという。
1階から4階までの罠はそのサイクルが数年単位と遅いので、こうして安全対策が長続きしているのだ。
「上階には、こういう落とし穴でしか入れない隠し部屋があるらしいね。でも大抵は落ちたらお陀仏だ」
「隠し部屋?」
「そう。大当たりだと宝箱にありつけるけど、はずれだと魔物に囲まれて絶体絶命」
「さ、最悪だな…」
そんな話をしていると、足音が近づいてきて別の冒険者さんたちが通りかかった。光魔法の明かりをふよふよ浮かべて歩く様は、なんとも小慣れている。目が合うと軽く会釈をして行ってしまった。
彼らが立ち去って、人の気配が途切れた。チャンスである。
俺はキーで車を出し、エンジンをかける。イアニスが助手席側からドアを開けて覗き込み、リヒャルトとおはぎには辺りを警戒してもらう。
「うーん。やはりシマヤさんの言うとおりだね…マップは出ないか…」
起動したナビ画面を確認して、イアニスは残念そうにため息をつく。
そうなのだ。実は前日になって、とても大事なことが判明していた。
そもそもこれは、建物の中を案内してくれるものじゃない。むしろ途中で「目的地付近です。ルート案内を終了します」といきなりほっぽりだしてくるのがカーナビというものだ。ベラトリアのような街並みや複雑な道順なんかは教えてくれても、建築物はただの四角で表示される。
つまり、内部のマップにはありつけないのだった。…なぜこんな事に気づけなかったのか。
というわけで、今画面に映っているのは塔の丸い外郭のみだ。赤く表示されているのは、危険地帯の証。「モストルデンのダンジョン」「4階大階段」とダメ元で目的地の検索をしてみるが、現在地が表示されるだけなのだった。
「遭難・死亡事故多発区域です。ステルス運転モードへ移行します。車外へ出るときは安全を確認しましょう」
「俺ができるのは移動するセーフティエリアになるだけだわ…」
「こそこそ進むのが関の山ってわけだ。フン。当てが外れたな」
「まぁまぁ、それだって凄いことだから。さぁ、行こう」
「キィキィー」
Uターンはできないが、道幅は十分だ。埃っぽく薄暗いダンジョンの通路を、見えざる車はブロロロと走行した。
道中は何度もゴブリンの姿を見かけ、そのどれからも気づかれることなく素通りできた。
「敵がいない間は、あんな風に棒立ちなんだね。地味に知らなかった」
「まるでカカシだな」
天井を見上げてたり、耳を掻いたりしているゴブリンたちの間をス~ッとすり抜けながら、イアニスとリヒャルトがそうこぼした。
ゴブリンは5.6匹の集団でヒマそうに突っ立っているか、別の冒険者さんたちと戦っているかのどちらかだった。いずれもきちんと武装した冒険者さんには敵わずギタギタにされていた。南無。
ゴブリンの他には、顔のない泥人形のようなゴーレムが一体で徘徊しているくらいだ。
およそ10分後。あっさりと2階へ続く大階段の元へたどり着いた。最初のセーフティエリアだ。一旦車を降りて階段をてくてくと登り2階へ突入。そこでも人目をさけて車を出す。
2階へ上がるとゴブリンとゴーレムの他に、オークという魔物が出はじめた。ゴブリンが子供のような背丈なのに対し、オークは見上げるようにでかい。牙の生えたブタ顔の巨漢だ。
「オークを見かけたら停めろ。腕鳴らしする」
リヒャルトがそう言うので、ちょっと心配しつつも死角に車を止めて彼を送り出す。
手ぶらでやってくるリヒャルトを見つけるや否や、オークは棍棒を振り回してドスドスと突撃してきた。
「うわわ…!」
「大丈夫だよ」
後ろで見守る俺とイアニス。俺は思わず焦ったが、すぐにイアニスの言う通りとなった。
リヒャルトがひらりと片手を上げると、空中に巨大な氷柱が生み出されていく。いつかみた光景だ。それは矢のように飛んでいき、オークの片足にブスリと突き刺さる。そこからたちまち氷がピキピキと広がって、両足を氷漬けにしてしまった。
「グォォォォーーッ!…グガッ!」
足を捕らわれ怒りの雄叫びを上げるオークに対し、リヒャルトは再び片手を上げる。次の瞬間、オークのムキムキな胸部を別の氷柱が串刺しにしていた。
容赦なく心臓を一突きされたオークは、声もなくズシンと倒れ伏し動かなくなる。
「お見事。調子は良さそう?」
「問題ない」
ケロっとした顔で、消えていくオークの死体を見下ろすリヒャルト。ドロップしたピーナッツほどの魔石をめんどくさそうに拾い上げていた。
すげー…本当に強かったんだな。
窓がなくのっぺりとした、円形の塔だ。規模は都心で目にした複合型タワーマンション並だろうか。わさわさと繁る緑が所々から垂れ下がり、何とも壮大な景観を醸し出していた。
塔の麓にはわりと立派な建物がデデンと建っており、側に幌屋根を広げた長い受付スペースが設置されている。中々の人の列だ。大声で談笑してる威勢のいい者もいれば、ガチガチに緊張し悲壮な顔色となっている者もいる。…実は俺もその一人だった。
「ジェットコースターの列に並んでる気分だ」
「じぇっと、何?」
「今更になってその様か。本当に情けない男だ」
爽やかな朝の空気の中、行列に並んで受付を済ませる。チームのリーダーである証の紫のラインが入ったギルドカードをリヒャルトが提示し、必要事項を記入して、いよいよだ。
リヒャルトはいつもの冒険者装束に素手。魔法の杖は持ってない。イアニスも山荷葉に入った時と同じく盾を片腕に装着して、やはり素手。あの時と違うのは、彼の「相棒」が入った肩掛けカバンがある点だ。
そして俺も勿論、素手。ポーションやスクロール、魔石の入ったリュック(王都で新たに購入した)を引っ提げて、さらにそのリュックにはおはぎがぶら下がっている。
そんなチーム・サンカヨウ、出陣である。
真っ黒で重厚な金属の扉をくぐると、薄暗い石壁の通路が奥へ続く。先行する知らない冒険者たちの靴音に混じって、俺たち3人の歩く音も虚ろに響き渡った。
「暗い…」
「足元、気を付けて」
「落とし穴とかあるんだよな…?」
「グズグズするな。4階までの罠は位置も種類も知れている。少なくとも、見えている穴に落下するのはただの間抜けだ」
リヒャルトの言葉通りで、少し進むと通路の床がぽっかりと無くなっている地点があった。ロープでご丁寧に仕切られて、罠というよりただの行き止まりとなっている。
先人たちによりトラップは攻略されているのだろう。なるべく危険を排除しようとする様子がこのロープから伺える。ただ、ダンジョンの方もそれで黙ってはいない。古い罠はいつしか消えて、新たな物が生み出されるのだという。
1階から4階までの罠はそのサイクルが数年単位と遅いので、こうして安全対策が長続きしているのだ。
「上階には、こういう落とし穴でしか入れない隠し部屋があるらしいね。でも大抵は落ちたらお陀仏だ」
「隠し部屋?」
「そう。大当たりだと宝箱にありつけるけど、はずれだと魔物に囲まれて絶体絶命」
「さ、最悪だな…」
そんな話をしていると、足音が近づいてきて別の冒険者さんたちが通りかかった。光魔法の明かりをふよふよ浮かべて歩く様は、なんとも小慣れている。目が合うと軽く会釈をして行ってしまった。
彼らが立ち去って、人の気配が途切れた。チャンスである。
俺はキーで車を出し、エンジンをかける。イアニスが助手席側からドアを開けて覗き込み、リヒャルトとおはぎには辺りを警戒してもらう。
「うーん。やはりシマヤさんの言うとおりだね…マップは出ないか…」
起動したナビ画面を確認して、イアニスは残念そうにため息をつく。
そうなのだ。実は前日になって、とても大事なことが判明していた。
そもそもこれは、建物の中を案内してくれるものじゃない。むしろ途中で「目的地付近です。ルート案内を終了します」といきなりほっぽりだしてくるのがカーナビというものだ。ベラトリアのような街並みや複雑な道順なんかは教えてくれても、建築物はただの四角で表示される。
つまり、内部のマップにはありつけないのだった。…なぜこんな事に気づけなかったのか。
というわけで、今画面に映っているのは塔の丸い外郭のみだ。赤く表示されているのは、危険地帯の証。「モストルデンのダンジョン」「4階大階段」とダメ元で目的地の検索をしてみるが、現在地が表示されるだけなのだった。
「遭難・死亡事故多発区域です。ステルス運転モードへ移行します。車外へ出るときは安全を確認しましょう」
「俺ができるのは移動するセーフティエリアになるだけだわ…」
「こそこそ進むのが関の山ってわけだ。フン。当てが外れたな」
「まぁまぁ、それだって凄いことだから。さぁ、行こう」
「キィキィー」
Uターンはできないが、道幅は十分だ。埃っぽく薄暗いダンジョンの通路を、見えざる車はブロロロと走行した。
道中は何度もゴブリンの姿を見かけ、そのどれからも気づかれることなく素通りできた。
「敵がいない間は、あんな風に棒立ちなんだね。地味に知らなかった」
「まるでカカシだな」
天井を見上げてたり、耳を掻いたりしているゴブリンたちの間をス~ッとすり抜けながら、イアニスとリヒャルトがそうこぼした。
ゴブリンは5.6匹の集団でヒマそうに突っ立っているか、別の冒険者さんたちと戦っているかのどちらかだった。いずれもきちんと武装した冒険者さんには敵わずギタギタにされていた。南無。
ゴブリンの他には、顔のない泥人形のようなゴーレムが一体で徘徊しているくらいだ。
およそ10分後。あっさりと2階へ続く大階段の元へたどり着いた。最初のセーフティエリアだ。一旦車を降りて階段をてくてくと登り2階へ突入。そこでも人目をさけて車を出す。
2階へ上がるとゴブリンとゴーレムの他に、オークという魔物が出はじめた。ゴブリンが子供のような背丈なのに対し、オークは見上げるようにでかい。牙の生えたブタ顔の巨漢だ。
「オークを見かけたら停めろ。腕鳴らしする」
リヒャルトがそう言うので、ちょっと心配しつつも死角に車を止めて彼を送り出す。
手ぶらでやってくるリヒャルトを見つけるや否や、オークは棍棒を振り回してドスドスと突撃してきた。
「うわわ…!」
「大丈夫だよ」
後ろで見守る俺とイアニス。俺は思わず焦ったが、すぐにイアニスの言う通りとなった。
リヒャルトがひらりと片手を上げると、空中に巨大な氷柱が生み出されていく。いつかみた光景だ。それは矢のように飛んでいき、オークの片足にブスリと突き刺さる。そこからたちまち氷がピキピキと広がって、両足を氷漬けにしてしまった。
「グォォォォーーッ!…グガッ!」
足を捕らわれ怒りの雄叫びを上げるオークに対し、リヒャルトは再び片手を上げる。次の瞬間、オークのムキムキな胸部を別の氷柱が串刺しにしていた。
容赦なく心臓を一突きされたオークは、声もなくズシンと倒れ伏し動かなくなる。
「お見事。調子は良さそう?」
「問題ない」
ケロっとした顔で、消えていくオークの死体を見下ろすリヒャルト。ドロップしたピーナッツほどの魔石をめんどくさそうに拾い上げていた。
すげー…本当に強かったんだな。
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