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最後のめぐり湯「図書館の湯」
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よ、よし…!貴族のコネが貰えそうだぞ。できればレダート家でなく、外国との行き来が頻繁にある会社を紹介してもらおう。この国にいる予定はないからな。
目指せ、安定した収入確保。
イアニスは徐に立ち上がると、背筋をぴっしり伸ばして胸を手に当てた。なんか貴族っぽいポーズだ。この世界にも一応お辞儀ってあるのだな。
「シマヤさん。こちらの都合で振り回した挙げ句、この様な不躾なお願いをされてさぞ迷惑でしょう。謝罪させてください。それから、お礼を……僕の我儘を引き受けてくれて、どうもありがとう」
かしこまって礼を言うイアニスは、貴族の圧を感じさせない穏やかさで笑った。
俺にはその方が親しみやすい。きっとそれが分かった上での態度なのだろう。この2日の間で俺の人となりは見抜きましたよ、と言われてる気がした。
「きっと損はさせません。大船に乗ったつもりで……って、僕らの方がクルマに乗せてもらうんだけどね」
「あー…。ハハ」
何やら上手いこと言った感じのイアニスへ乾いた笑みを返し、俺は残りのパンを平らげた。イアニスもどこか清々しい顔つきで、席に戻って残りの夕食を口に運ぶ。
うーん、食った後は眠くなっちまいそうだ。しかし眠ることは許されないのだった。翻訳を片付けなくては。
「あとは、リヒーか。見たことない程しおれていたなあいつ。立ち直るといいけど…」
「そういや、ヴァレリアさんたちに『リルファ』って呼ばれてたのは何だったんだ。アレもあだ名か?リヒーってのみたいな」
「…うむ。あだ名じゃなくて、むしろ…」
むしろ?と続きを待つも、イアニスは「いや、やはり違うか」と気まずげに言い淀んだ。なんやねん。
「そうだ、僕からもこれあげる。翻訳に使ってくれ」
イアニスは切り替えるようにそう言うと、アイテムボックスから紙の束を取り出す。机の隅に追いやられた便箋用紙へパサッと積み重ねた。いい笑顔だ。
「足りなかったら大変だからね」
有り難かないが、俺はそれを有り難く受け取っといた。
ーーー
それから数時間、山荷葉についての記述がある場所を書き連ねていった俺は、途中で力尽きてベッドへ逃避した。何しろ殆どのページに山荷葉での出来事が書かれているもんだから、省略できない。これがもし季節ごとでない本当の日記だったら、間違いなく手に負えなかった。
イアニスは昨日いった通り、朝早く宿を出払い実家へ向かって行った。
「山奥に温泉跡を見つけたから、ちょっと再興します!」なんて報告を受けて、レダート家当主は何を思うだろう。俺には分からない。
下に降り朝食をとっていると、リヒャルトとヴァレリアさんがお出ましになった。リヒャルトは寝不足気味な顔をしており、見慣れないお上品な服に身を包んでいる。ヴァレリアさんは相変わらずのドレス姿で、ご機嫌だ。
「おはようさん……て、何その格好?!」
「何って、普段着だ。貴様にとやかく言われる筋合いはないッ!」
「あっはい」
「イアニスから聞いたぞ。出発を伸ばすそうではないか」
どうやら、イアニスから話が通っているみたいだ。
翻訳はあと3分の1程残っている。終わった分の紙を渡しながらそう告げると、リヒャルトが目を吊り上げた。
「はぁ?全部終わっていないだと?一体何をしていた、この愚図め。飯など食ってないで、さっさと残りを終わらせろ!」
「まぁまぁ。お前、この街に留まるのであろう?ならばそんなに急く必要はない。また今日にでも取り掛かれば良いわ」
朝っぱらからリヒャルト節全開の孫を、ヴァレリアさんは鷹揚に宥めている。日の光の下でもお美しい。
「それよりもだ。明日はわたくしもサンカヨウへ向かう。お前のスキルの世話になるから、よろしくの」
ヴァレリアさんは運ばれてきたホカホカの朝食に見向きもせず、俺へそう言い渡した。
「え…、山荷葉ですか?あそこ、ただの廃墟ですよ。どうしてです?」
「…源泉の在処が分かったのだ」
「源泉!?ウソ!」
ぶっきらぼうな口調で答えるリヒャルトに、思わず大きな声が出る。ヴァレリアさんは口元に人差し指を当てながら、嬉しそうに微笑んで言った。
「昨夜はリヒャルトもわたくしも徹夜で頑張ったのだよ。その甲斐あって、ついにあれの正しい着方とやらが判明してね。今すでに、この子が正式な装束の主人だ」
何でも昨日は、部屋に戻ってからずーっとヴァレリアさんによるリヒャルトの着付け教室が開かれていたらしい。
ああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返していると、突然リヒャルトの頭に源泉への道順が浮かんだ。正しく着用できたことにより、知るはずのないその知識が否応なく認知されたのだという。
今や源泉の在処は、リヒャルトの頭の中にある。当人は眠たそうな目でぶすっとしていた。
「昨日の今日では哀れだからの。向かうのは明日だ。今日はゆっくり休むが良い」
「は、はぁ。分かりました」
そんな訳で、俺は朝食を終えるとおはぎの様子を見にいった。
怒らせて食われてたらどうしよう…という心配は無用だった。2匹でわりと和やかに過ごしていたそうだ。
「ふぁ~ぁ。退屈だぜ。寝るしかやることがねぇや」
「主が我らの食事のことを思い出してくれると良いのですが…」
恐ろしいことを聞いた。なんとガムドラドさんは空腹のようだ。
しかも厩から少し離れた路地には、こそこそしつつもガムドラドさんを珍しそうに眺めているギャラリー数人がいる。その多くが、怖いもの知らずのチビっ子たちだ。
俺はすぐさまとって返しヴァレリアさんに報告したが、彼女は翻訳に目を通しながら「おお、そうか。後で街の外にでも散歩させよう。気にするな」と上の空だった。いや、気になるわ!
そのあと、彼女に連れられ街の外に出たガムドラドさんは嬉々として散歩(狩り)に出かけ、満足な食事と運動を終えて帰ってくるので何の問題もないのだがその時の俺は知る由もなく、ひたすら心配なのだった。
目指せ、安定した収入確保。
イアニスは徐に立ち上がると、背筋をぴっしり伸ばして胸を手に当てた。なんか貴族っぽいポーズだ。この世界にも一応お辞儀ってあるのだな。
「シマヤさん。こちらの都合で振り回した挙げ句、この様な不躾なお願いをされてさぞ迷惑でしょう。謝罪させてください。それから、お礼を……僕の我儘を引き受けてくれて、どうもありがとう」
かしこまって礼を言うイアニスは、貴族の圧を感じさせない穏やかさで笑った。
俺にはその方が親しみやすい。きっとそれが分かった上での態度なのだろう。この2日の間で俺の人となりは見抜きましたよ、と言われてる気がした。
「きっと損はさせません。大船に乗ったつもりで……って、僕らの方がクルマに乗せてもらうんだけどね」
「あー…。ハハ」
何やら上手いこと言った感じのイアニスへ乾いた笑みを返し、俺は残りのパンを平らげた。イアニスもどこか清々しい顔つきで、席に戻って残りの夕食を口に運ぶ。
うーん、食った後は眠くなっちまいそうだ。しかし眠ることは許されないのだった。翻訳を片付けなくては。
「あとは、リヒーか。見たことない程しおれていたなあいつ。立ち直るといいけど…」
「そういや、ヴァレリアさんたちに『リルファ』って呼ばれてたのは何だったんだ。アレもあだ名か?リヒーってのみたいな」
「…うむ。あだ名じゃなくて、むしろ…」
むしろ?と続きを待つも、イアニスは「いや、やはり違うか」と気まずげに言い淀んだ。なんやねん。
「そうだ、僕からもこれあげる。翻訳に使ってくれ」
イアニスは切り替えるようにそう言うと、アイテムボックスから紙の束を取り出す。机の隅に追いやられた便箋用紙へパサッと積み重ねた。いい笑顔だ。
「足りなかったら大変だからね」
有り難かないが、俺はそれを有り難く受け取っといた。
ーーー
それから数時間、山荷葉についての記述がある場所を書き連ねていった俺は、途中で力尽きてベッドへ逃避した。何しろ殆どのページに山荷葉での出来事が書かれているもんだから、省略できない。これがもし季節ごとでない本当の日記だったら、間違いなく手に負えなかった。
イアニスは昨日いった通り、朝早く宿を出払い実家へ向かって行った。
「山奥に温泉跡を見つけたから、ちょっと再興します!」なんて報告を受けて、レダート家当主は何を思うだろう。俺には分からない。
下に降り朝食をとっていると、リヒャルトとヴァレリアさんがお出ましになった。リヒャルトは寝不足気味な顔をしており、見慣れないお上品な服に身を包んでいる。ヴァレリアさんは相変わらずのドレス姿で、ご機嫌だ。
「おはようさん……て、何その格好?!」
「何って、普段着だ。貴様にとやかく言われる筋合いはないッ!」
「あっはい」
「イアニスから聞いたぞ。出発を伸ばすそうではないか」
どうやら、イアニスから話が通っているみたいだ。
翻訳はあと3分の1程残っている。終わった分の紙を渡しながらそう告げると、リヒャルトが目を吊り上げた。
「はぁ?全部終わっていないだと?一体何をしていた、この愚図め。飯など食ってないで、さっさと残りを終わらせろ!」
「まぁまぁ。お前、この街に留まるのであろう?ならばそんなに急く必要はない。また今日にでも取り掛かれば良いわ」
朝っぱらからリヒャルト節全開の孫を、ヴァレリアさんは鷹揚に宥めている。日の光の下でもお美しい。
「それよりもだ。明日はわたくしもサンカヨウへ向かう。お前のスキルの世話になるから、よろしくの」
ヴァレリアさんは運ばれてきたホカホカの朝食に見向きもせず、俺へそう言い渡した。
「え…、山荷葉ですか?あそこ、ただの廃墟ですよ。どうしてです?」
「…源泉の在処が分かったのだ」
「源泉!?ウソ!」
ぶっきらぼうな口調で答えるリヒャルトに、思わず大きな声が出る。ヴァレリアさんは口元に人差し指を当てながら、嬉しそうに微笑んで言った。
「昨夜はリヒャルトもわたくしも徹夜で頑張ったのだよ。その甲斐あって、ついにあれの正しい着方とやらが判明してね。今すでに、この子が正式な装束の主人だ」
何でも昨日は、部屋に戻ってからずーっとヴァレリアさんによるリヒャルトの着付け教室が開かれていたらしい。
ああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返していると、突然リヒャルトの頭に源泉への道順が浮かんだ。正しく着用できたことにより、知るはずのないその知識が否応なく認知されたのだという。
今や源泉の在処は、リヒャルトの頭の中にある。当人は眠たそうな目でぶすっとしていた。
「昨日の今日では哀れだからの。向かうのは明日だ。今日はゆっくり休むが良い」
「は、はぁ。分かりました」
そんな訳で、俺は朝食を終えるとおはぎの様子を見にいった。
怒らせて食われてたらどうしよう…という心配は無用だった。2匹でわりと和やかに過ごしていたそうだ。
「ふぁ~ぁ。退屈だぜ。寝るしかやることがねぇや」
「主が我らの食事のことを思い出してくれると良いのですが…」
恐ろしいことを聞いた。なんとガムドラドさんは空腹のようだ。
しかも厩から少し離れた路地には、こそこそしつつもガムドラドさんを珍しそうに眺めているギャラリー数人がいる。その多くが、怖いもの知らずのチビっ子たちだ。
俺はすぐさまとって返しヴァレリアさんに報告したが、彼女は翻訳に目を通しながら「おお、そうか。後で街の外にでも散歩させよう。気にするな」と上の空だった。いや、気になるわ!
そのあと、彼女に連れられ街の外に出たガムドラドさんは嬉々として散歩(狩り)に出かけ、満足な食事と運動を終えて帰ってくるので何の問題もないのだがその時の俺は知る由もなく、ひたすら心配なのだった。
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