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酔いどれ精霊様のお導き
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驚いて振り向くと、酔っ払い老人が目を覚ましていた。酒に焼けたダミ声で、しかし口調は厳かに語りかける。
「我が願いを聞き入れし、魔族の若者よ。困っているようじゃの。其方の語りし魔族としての矜持、聞かせて貰ったぞ」
起き上がった老人は、ゆったりと後ろでに手を組む。さっきまでずぶ濡れだったはずなのに、身に纏った見事な衣服はどういう訳かパリッとしている。
ていうか、喋り方がさっきと全然違うな爺さん。「イヨォッ、大将!」とか言ってたくせに…今は素面なのかな?
「中々、今どき珍かなことよ」
「な、なんだ……貴様、は……?やっと、起きたのか…」
「我が名はシャムドフ。この地にゆかりのある、あー…酒好きの爺様である。其方が我の願いを聞き、酒をしこたま供えてくれたおかげで、今年も遺憾無く愛するこの地の酒を堪能することができた」
シャムドフって、さっきイアニスが言ってた精霊様の名前では?
俺は呆れ返った。素面と思いきや、この爺様まだ酔っ払ってるよ。
「褒美として、ちょっとした導きを授けようぞ」
「い、いらんわ……この、酔っ払いが…さっさと…家に帰れ」
「なーんと。自分でこの様な所へ閉じ込めておきながら、随分じゃのう。我とて急いで戻らなければ、女神様に叱られてしまう身じゃ。心配せずともすぐに帰る故、今しばし我の言葉に耳を傾けるのじゃ」
リヒャルトも驚いた様子だったが、老人の胡散臭い言動を聞いて冷めた顔つきをしている。
その側ではおはぎコウモリが、トマトに見向きもせず老人を凝視してプルプルしていた。なんだか怯えているみたいだ。
「魔境や魔王をなんちゃらかんちゃら、という其方の野望を叶えてやる事はできぬ。下界で民としこたま呑んだくれた上、そんなことに手を貸そうものなら、女神様よりどんなお仕置きをくらうか……」
そう呟いた老人が一瞬、おはぎコウモリよろしくプルプルと怯えの形相を見せた。しかし、気を取り直して再び口を開く。
「其方が見つけ出した、かの地の話をしよう。そこはかつて、人や魔族、魔物から半神まで、皆が訪れる素晴らしき憩いの場であった。しかし管理をする者が寿命を迎えいなくなると、時の移ろいと共に寂れいつしか打ち捨てられてしもうた。今は見る影もない……。かの地を見出した其方の手で再び興し、一財築くが良い」
「……なんだ、それは……ダンジョンもどきの、ことか…?貴様、何故それを……」
こくり、と厳かに頷く老人を見上げ、リヒャルトは混乱しているようだ。
リヒャルトが魔王ガチ勢であることだけでなく、彼が見つけ出したダンジョンもどきに関してすら老人は何かを知っている様子だ。憩いの場とは、どういう事なんだ?ダンジョンで憩うなよ。
リヒャルトと共に「???」となっていると、老人はとんでもない爆弾発言をかました。
「今一度、そこを訪れるのだ。其方の友と、そこにいる異世界人も連れて行け。最奥に、かの場所の主人である証となる装束がある。それを手に入れよ。さすればかの場所は、其方のものだ」
おいおいおいおいっ!
『いせかいびと』っつたか今…?何でそれを知ってんだよこの人!?
ショックで思考が止まる俺を尻目に、リヒャルトは老人へ尋ねる。
「装束…?主人……?どういう、事だ」
「かつてその地を管理していた者が羽織っていた、いわゆる『制服』じゃ。ダンジョンとなりつつある影響で、今それは取り込まれ失われようとしておる。そうなる前に見つけ出すのじゃ。其方の友と、そこの男のスキルが力になるであろう」
そう言うと、謎の老人は俺の方を向いた。しわしわの顔を更にくしゃりとさせ声をかけてくる。
「異世界からの稀人よ。其方の持つスキルで、この若者を助けてやるのだ。なぁに、減るもんでもなし。其方にとっては馴染みのある場所であろうから、ひとめ物見に行くがよい」
「ど、ど、どうして…」
「ふぉっふぉ。今年は心無い不届者によって、供えの酒が雀の涙ほどしかなくてのう。どうしてももう一杯やりたくて久方ぶりに下界へ来たらば、親切な若者に巡り会えたのよ」
その恩返しがしたくての、と老人は言う。
だが俺には意味がわからなかった。親切な若者というのは、リヒャルトの事なんだろうが……それと、言われのない俺の身バレにどんな関係があるのだ。
「かの地の名は『メグリユ・サンカヨウ』という。地名が分かれば、其方も導きやすかろう。覚えたな?」
「え、えと……めぐり?」
「めぐりゆ、さんかよう」
老人が繰り返す。ダンジョンの名前らしいが、やっぱり意味がわからない…。もはや一周まわって日本語に聞こえるぞ。
「そろそろ戻ろうかの。よいか、魔族の若者よ。魔王の到来を夢見るのは結構。しかし、この世には時代の流れというものがある。神々でさえ、おいそれと覆すことの叶わぬ流れだ。そういうものに抗う生き様は、不毛で辛いばかりよ…我武者羅に固執するのではなく、今この時代に生まれた意味を少しだけ考えてみるのじゃ……うまい酒でも呑みながら」
老人はもう一度くしゃりと笑いかけながら、リヒャルトへそう語る。
そうして、淡い光とともに消えてしまった。
俺は呆気に取られて、老人の居なくなった床の上を見つめた。どんなに眺めても、もう影も形もない。
リヒャルトも無言で同じ場所を睨んでいたが、やがて俺の荷物を掴むと再びパッとしまい込んでしまった。
「ああっ!」
「おい…説明しろ。……異世界だと?」
ゲェーッ!おのれジジイ!いうだけ言って消えおって…どうしよう!?
「さ、さぁ?知らないよ俺は。あんな爺さんの言うことなんか真に受けられても困るし…」
「ふん…ものを知らない、アホめ……あのように、一瞬で…転移できる、人間など…いるわけが、ない」
「いやぁ、だって…」
俺は実際に見たぞ。ベラトリアの少女ボスだってパッと消えたり現れたりしたのを……と思ったが、あの人は魔境のボスで悪魔だったな。バッチリ人外だ。
え?ということは…
「…今の爺さん、本当に精霊様だっていうのか?」
コスプレじゃなくて、ご本人!?そんな馬鹿な。あんなだらしなく酔っ払うものなのか、精霊とやらは。
「俄には…信じがたいが……実際に、目の当たりにした…のだから……」
「んな事言ったって、あんたも普通の人間だと思ってここに閉じ込めてたんだろ?気づかずにさ」
「ああして、まともに話したのは…あれが初めてで……気配が、それまでと…まるで違っていた…」
リヒャルトは最早あの老人が人では無いと確信しているようだった。
確かにイリュージョンみたく消えていったし、何故か俺を異世界の人間だと気づいていたけど……。だからってアレが精霊様かねぇ!?
「我が願いを聞き入れし、魔族の若者よ。困っているようじゃの。其方の語りし魔族としての矜持、聞かせて貰ったぞ」
起き上がった老人は、ゆったりと後ろでに手を組む。さっきまでずぶ濡れだったはずなのに、身に纏った見事な衣服はどういう訳かパリッとしている。
ていうか、喋り方がさっきと全然違うな爺さん。「イヨォッ、大将!」とか言ってたくせに…今は素面なのかな?
「中々、今どき珍かなことよ」
「な、なんだ……貴様、は……?やっと、起きたのか…」
「我が名はシャムドフ。この地にゆかりのある、あー…酒好きの爺様である。其方が我の願いを聞き、酒をしこたま供えてくれたおかげで、今年も遺憾無く愛するこの地の酒を堪能することができた」
シャムドフって、さっきイアニスが言ってた精霊様の名前では?
俺は呆れ返った。素面と思いきや、この爺様まだ酔っ払ってるよ。
「褒美として、ちょっとした導きを授けようぞ」
「い、いらんわ……この、酔っ払いが…さっさと…家に帰れ」
「なーんと。自分でこの様な所へ閉じ込めておきながら、随分じゃのう。我とて急いで戻らなければ、女神様に叱られてしまう身じゃ。心配せずともすぐに帰る故、今しばし我の言葉に耳を傾けるのじゃ」
リヒャルトも驚いた様子だったが、老人の胡散臭い言動を聞いて冷めた顔つきをしている。
その側ではおはぎコウモリが、トマトに見向きもせず老人を凝視してプルプルしていた。なんだか怯えているみたいだ。
「魔境や魔王をなんちゃらかんちゃら、という其方の野望を叶えてやる事はできぬ。下界で民としこたま呑んだくれた上、そんなことに手を貸そうものなら、女神様よりどんなお仕置きをくらうか……」
そう呟いた老人が一瞬、おはぎコウモリよろしくプルプルと怯えの形相を見せた。しかし、気を取り直して再び口を開く。
「其方が見つけ出した、かの地の話をしよう。そこはかつて、人や魔族、魔物から半神まで、皆が訪れる素晴らしき憩いの場であった。しかし管理をする者が寿命を迎えいなくなると、時の移ろいと共に寂れいつしか打ち捨てられてしもうた。今は見る影もない……。かの地を見出した其方の手で再び興し、一財築くが良い」
「……なんだ、それは……ダンジョンもどきの、ことか…?貴様、何故それを……」
こくり、と厳かに頷く老人を見上げ、リヒャルトは混乱しているようだ。
リヒャルトが魔王ガチ勢であることだけでなく、彼が見つけ出したダンジョンもどきに関してすら老人は何かを知っている様子だ。憩いの場とは、どういう事なんだ?ダンジョンで憩うなよ。
リヒャルトと共に「???」となっていると、老人はとんでもない爆弾発言をかました。
「今一度、そこを訪れるのだ。其方の友と、そこにいる異世界人も連れて行け。最奥に、かの場所の主人である証となる装束がある。それを手に入れよ。さすればかの場所は、其方のものだ」
おいおいおいおいっ!
『いせかいびと』っつたか今…?何でそれを知ってんだよこの人!?
ショックで思考が止まる俺を尻目に、リヒャルトは老人へ尋ねる。
「装束…?主人……?どういう、事だ」
「かつてその地を管理していた者が羽織っていた、いわゆる『制服』じゃ。ダンジョンとなりつつある影響で、今それは取り込まれ失われようとしておる。そうなる前に見つけ出すのじゃ。其方の友と、そこの男のスキルが力になるであろう」
そう言うと、謎の老人は俺の方を向いた。しわしわの顔を更にくしゃりとさせ声をかけてくる。
「異世界からの稀人よ。其方の持つスキルで、この若者を助けてやるのだ。なぁに、減るもんでもなし。其方にとっては馴染みのある場所であろうから、ひとめ物見に行くがよい」
「ど、ど、どうして…」
「ふぉっふぉ。今年は心無い不届者によって、供えの酒が雀の涙ほどしかなくてのう。どうしてももう一杯やりたくて久方ぶりに下界へ来たらば、親切な若者に巡り会えたのよ」
その恩返しがしたくての、と老人は言う。
だが俺には意味がわからなかった。親切な若者というのは、リヒャルトの事なんだろうが……それと、言われのない俺の身バレにどんな関係があるのだ。
「かの地の名は『メグリユ・サンカヨウ』という。地名が分かれば、其方も導きやすかろう。覚えたな?」
「え、えと……めぐり?」
「めぐりゆ、さんかよう」
老人が繰り返す。ダンジョンの名前らしいが、やっぱり意味がわからない…。もはや一周まわって日本語に聞こえるぞ。
「そろそろ戻ろうかの。よいか、魔族の若者よ。魔王の到来を夢見るのは結構。しかし、この世には時代の流れというものがある。神々でさえ、おいそれと覆すことの叶わぬ流れだ。そういうものに抗う生き様は、不毛で辛いばかりよ…我武者羅に固執するのではなく、今この時代に生まれた意味を少しだけ考えてみるのじゃ……うまい酒でも呑みながら」
老人はもう一度くしゃりと笑いかけながら、リヒャルトへそう語る。
そうして、淡い光とともに消えてしまった。
俺は呆気に取られて、老人の居なくなった床の上を見つめた。どんなに眺めても、もう影も形もない。
リヒャルトも無言で同じ場所を睨んでいたが、やがて俺の荷物を掴むと再びパッとしまい込んでしまった。
「ああっ!」
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ゲェーッ!おのれジジイ!いうだけ言って消えおって…どうしよう!?
「さ、さぁ?知らないよ俺は。あんな爺さんの言うことなんか真に受けられても困るし…」
「ふん…ものを知らない、アホめ……あのように、一瞬で…転移できる、人間など…いるわけが、ない」
「いやぁ、だって…」
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コスプレじゃなくて、ご本人!?そんな馬鹿な。あんなだらしなく酔っ払うものなのか、精霊とやらは。
「俄には…信じがたいが……実際に、目の当たりにした…のだから……」
「んな事言ったって、あんたも普通の人間だと思ってここに閉じ込めてたんだろ?気づかずにさ」
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