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うわわわわ、嘘だろこいつら。巻き添えを食らう前に逃げ出さなければ…!
恐ろしさに後退りしつつも、横たわる老人に目が行く。突然の身を切る寒さをものともせずに眠り込んだままだ。これじゃそのまま永眠しちまうぞ。
おはぎコウモリも、冷気の出所であるリヒャルトから慌てて飛び立つと、あろう事かこちらへ飛んできた。キィキィいいながら、怯えきって俺の背中へ張りつこうとする。
「ひっ、あっち行け!」
「キィッ!ギィーーッ!」
俺がおはぎコウモリと騒いでいる間、二人は酔っ払い老人を挟んで対峙してる。
ぱきぱきぱき、と大きな音を立てて、リヒャルトの周囲に真っ白な氷塊がうまれていく。その中でも一際大きくなった数個の氷塊が、弾丸のようにイアニスへ放たれた。
イアニスは手近な木箱の影に飛び込んで、氷塊を避けた。手にはいつの間にか茶色い楕円のボールを握っていて、それに向かって小声で話しかけている。
このままでは、小屋の中が巨大冷凍庫になってしまう。命の危険を感じた俺はおはぎコウモリとの諍いをやめて出口に駆け寄った。冷え切ったドアノブに手をかけるが、押しても引いても開かなかった。クソッ、凍ってる!
振り返れば、すっかり霜ついた老人を木箱の影へ引き込んだイアニスが、入れ代わるように飛び出す所だった。
その足元に巨大な氷柱が伸び上がる。先ほど飛ばした氷解が着弾した所からも、メリメリと白い棘が伸びていた。あれもこれも全部リヒャルトが操っているのか?
他になす術もなく見守っていると、イアニスが一方的に押されているのが分かった。リヒャルトはそこから一歩も動かず霜つくこともなく、悠然と相手を睨み据えている。
対してイアニスは自分の両足が氷に取られると短剣で叩き砕き、氷解が飛んでくると別の魔法で弾き返してと忙しない。その度に埃と細かな氷が天井や壁に打ち付けている。ひょっとするとあれは、風魔法だろうか。
「貴様の手駒はこの寒さでは動けまい!」
「手駒なんて呼び方はやめて欲しいね」
もうもうと埃がたちのぼる中、二人の応酬は続いていく。巻き込まんでくれ、他所でやってくれ!
「強がりおって…言っておくが、降参など受け付けんからな!」
「結構だ。それよりも、少々守りが疎かじゃないか?」
「ハンッ、逃げ回るのに手一杯なのは何処のどいつだ?笑わせるなよ!」
「いいや。忠告だよ」
至極冷静な声とは裏腹に、イアニスの片足は膝下まで分厚い氷で覆われていく。おいおい…こんなん喧嘩とはいえ、友達にする仕打ちかよ。恐怖と寒さに強張りながらも、俺は信じられない気持ちになる。
だが次の瞬間、その場に膝をついたのはイアニスでなく、リヒャルトだった。
えっ?と眺めている間に、異様な冷気が急速に収まっていく。彼の周囲を守るように浮かんでいた氷塊も、イアニスへ向けられた鋭い氷柱も、パラパラと崩れ落ちはじめた。
「ぐ……バカ、な………」
怒りと苦悶に満ちた表情で呻き、何とか立ち上がろうとするリヒャルトだが、やはり動かない。両手や足元がわなわなと痙攣し始めているその様子に、何となく見覚えがあった。
麻痺のスクロールをくらった、ダスターウルフたちのようだ。
対するイアニスは大きなため息をつくと、片足を捉える氷をばこばこと短剣の柄で砕いた。自由になった足の具合を確認しながら、変わらぬ冷静な声で告げる。
「だから言ったろ、守りがガラ空きだって。うちの子の勇敢さと、レダート家発案の寒さ対策を侮ったね」
お疲れ様、と何もない場所へ小さく呟く。訝しんでよく見てみると、何もないと思っていた彼のすぐそばに大きめの虫がブブブブと飛び回っているのに気づいた。
「は、蜂…?」
「そう。僕の従魔のスズメバチだよ」
「スズメバチィ!?」
スズメバチて、魔物なんだ……。
そのことに驚いている俺に、イアニスは「従魔だから、安心して。無闇に襲ったりはしない」と宥めた。
どうやら、風魔法で巻き上げられた埃にまぎれ接近したスズメバチが、リヒャルトへ麻痺毒を刺し込んだようだ。単に痺れるだけで致死量ではないと言うが…大丈夫か?
アナフィラキシー起こしたら死んじゃうのでは…と思ったが、そもそも人が動けなくなるような毒を持ってる時点で、元の世界のスズメバチとは違うのかもしれない。
イアニスは先ほども目にした茶色いボールを掲げる。テニスボールほどのそれにはポツポツと穴が空いていて、3匹のスズメバチがそこから中へ入り込んでいった。
「な……なぜ…?」
「確かにこの子達は、寒い所では動けずに死んでしまう。だから暖めたんだよ」
リヒャルトの問いに、イアニスはつらつらと答えた。
彼は従魔を放つ直前、「暖房薬」なるものを与えていたらしい。
レダート近隣で盛んに栽培されてる「クラーテルジンジャー」由来のエキスに様々な薬草を加えたそれは、元々は寒い時期に暖を取るため飲用する気付薬だった。
そういや、ドルトナの街で俺もそんなの買ったな…生姜湯みたいなあれだ。
それをスズメバチでも摂取できるように改良し、結果彼らは寒さの中でも短時間活動できるようになったという。
「初めは戸惑われたけど、色んな人がこの「暖房薬」開発に協力してくれた……子爵家の力あってこそだ。どうだいリヒー。これがうちの名産品の持つ力だよ。ご贔屓に」
「……ふ、ざける…な…!」
リヒャルトの顔は怒りで真っ赤だ。イアニスはそんな彼を悲しそうな目で見下ろして言った。
「ふざけちゃいない。これが、君が侮ってばかりいる人間の力さ。…うかうかしてたら魔族は、あっという間に支配される側になってしまうよ」
リヒャルトの魔族至上主義に対して、彼は何やら思うところがあるようだ。
それはそうと、収まってくれて良かった…。あのまま凍える密室に閉じ込められていたら、と考えるだけで恐ろしい。
恐ろしさに後退りしつつも、横たわる老人に目が行く。突然の身を切る寒さをものともせずに眠り込んだままだ。これじゃそのまま永眠しちまうぞ。
おはぎコウモリも、冷気の出所であるリヒャルトから慌てて飛び立つと、あろう事かこちらへ飛んできた。キィキィいいながら、怯えきって俺の背中へ張りつこうとする。
「ひっ、あっち行け!」
「キィッ!ギィーーッ!」
俺がおはぎコウモリと騒いでいる間、二人は酔っ払い老人を挟んで対峙してる。
ぱきぱきぱき、と大きな音を立てて、リヒャルトの周囲に真っ白な氷塊がうまれていく。その中でも一際大きくなった数個の氷塊が、弾丸のようにイアニスへ放たれた。
イアニスは手近な木箱の影に飛び込んで、氷塊を避けた。手にはいつの間にか茶色い楕円のボールを握っていて、それに向かって小声で話しかけている。
このままでは、小屋の中が巨大冷凍庫になってしまう。命の危険を感じた俺はおはぎコウモリとの諍いをやめて出口に駆け寄った。冷え切ったドアノブに手をかけるが、押しても引いても開かなかった。クソッ、凍ってる!
振り返れば、すっかり霜ついた老人を木箱の影へ引き込んだイアニスが、入れ代わるように飛び出す所だった。
その足元に巨大な氷柱が伸び上がる。先ほど飛ばした氷解が着弾した所からも、メリメリと白い棘が伸びていた。あれもこれも全部リヒャルトが操っているのか?
他になす術もなく見守っていると、イアニスが一方的に押されているのが分かった。リヒャルトはそこから一歩も動かず霜つくこともなく、悠然と相手を睨み据えている。
対してイアニスは自分の両足が氷に取られると短剣で叩き砕き、氷解が飛んでくると別の魔法で弾き返してと忙しない。その度に埃と細かな氷が天井や壁に打ち付けている。ひょっとするとあれは、風魔法だろうか。
「貴様の手駒はこの寒さでは動けまい!」
「手駒なんて呼び方はやめて欲しいね」
もうもうと埃がたちのぼる中、二人の応酬は続いていく。巻き込まんでくれ、他所でやってくれ!
「強がりおって…言っておくが、降参など受け付けんからな!」
「結構だ。それよりも、少々守りが疎かじゃないか?」
「ハンッ、逃げ回るのに手一杯なのは何処のどいつだ?笑わせるなよ!」
「いいや。忠告だよ」
至極冷静な声とは裏腹に、イアニスの片足は膝下まで分厚い氷で覆われていく。おいおい…こんなん喧嘩とはいえ、友達にする仕打ちかよ。恐怖と寒さに強張りながらも、俺は信じられない気持ちになる。
だが次の瞬間、その場に膝をついたのはイアニスでなく、リヒャルトだった。
えっ?と眺めている間に、異様な冷気が急速に収まっていく。彼の周囲を守るように浮かんでいた氷塊も、イアニスへ向けられた鋭い氷柱も、パラパラと崩れ落ちはじめた。
「ぐ……バカ、な………」
怒りと苦悶に満ちた表情で呻き、何とか立ち上がろうとするリヒャルトだが、やはり動かない。両手や足元がわなわなと痙攣し始めているその様子に、何となく見覚えがあった。
麻痺のスクロールをくらった、ダスターウルフたちのようだ。
対するイアニスは大きなため息をつくと、片足を捉える氷をばこばこと短剣の柄で砕いた。自由になった足の具合を確認しながら、変わらぬ冷静な声で告げる。
「だから言ったろ、守りがガラ空きだって。うちの子の勇敢さと、レダート家発案の寒さ対策を侮ったね」
お疲れ様、と何もない場所へ小さく呟く。訝しんでよく見てみると、何もないと思っていた彼のすぐそばに大きめの虫がブブブブと飛び回っているのに気づいた。
「は、蜂…?」
「そう。僕の従魔のスズメバチだよ」
「スズメバチィ!?」
スズメバチて、魔物なんだ……。
そのことに驚いている俺に、イアニスは「従魔だから、安心して。無闇に襲ったりはしない」と宥めた。
どうやら、風魔法で巻き上げられた埃にまぎれ接近したスズメバチが、リヒャルトへ麻痺毒を刺し込んだようだ。単に痺れるだけで致死量ではないと言うが…大丈夫か?
アナフィラキシー起こしたら死んじゃうのでは…と思ったが、そもそも人が動けなくなるような毒を持ってる時点で、元の世界のスズメバチとは違うのかもしれない。
イアニスは先ほども目にした茶色いボールを掲げる。テニスボールほどのそれにはポツポツと穴が空いていて、3匹のスズメバチがそこから中へ入り込んでいった。
「な……なぜ…?」
「確かにこの子達は、寒い所では動けずに死んでしまう。だから暖めたんだよ」
リヒャルトの問いに、イアニスはつらつらと答えた。
彼は従魔を放つ直前、「暖房薬」なるものを与えていたらしい。
レダート近隣で盛んに栽培されてる「クラーテルジンジャー」由来のエキスに様々な薬草を加えたそれは、元々は寒い時期に暖を取るため飲用する気付薬だった。
そういや、ドルトナの街で俺もそんなの買ったな…生姜湯みたいなあれだ。
それをスズメバチでも摂取できるように改良し、結果彼らは寒さの中でも短時間活動できるようになったという。
「初めは戸惑われたけど、色んな人がこの「暖房薬」開発に協力してくれた……子爵家の力あってこそだ。どうだいリヒー。これがうちの名産品の持つ力だよ。ご贔屓に」
「……ふ、ざける…な…!」
リヒャルトの顔は怒りで真っ赤だ。イアニスはそんな彼を悲しそうな目で見下ろして言った。
「ふざけちゃいない。これが、君が侮ってばかりいる人間の力さ。…うかうかしてたら魔族は、あっという間に支配される側になってしまうよ」
リヒャルトの魔族至上主義に対して、彼は何やら思うところがあるようだ。
それはそうと、収まってくれて良かった…。あのまま凍える密室に閉じ込められていたら、と考えるだけで恐ろしい。
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