22 / 95
さらばベラトリア
しおりを挟む
こうして、突然起きたゴタゴタは丸く収まった。
ハニワと魔石のおかげでガソリンメーターはだいぶ回復したが、フルではない。MPを完全に回復させたら、ついにこの魔境を出発する事にした。
決行日は明日だ。夜中に出発して、日の昇っている時間帯に地上を目指す。
日本にいた頃一度だけ夜の飛行機に乗ったことがあったが、窓の外が真っ暗で着陸間際になっても地面が見えずハラハラしたのをよく覚えている。あんな思いはしたくなかった。
「そうか。ダイコウはもういいのか?」
「はい、もう止めときます。いい加減怪我しそうだ」
ほかほかと湯気の上がるお茶を飲みながら、二人で色々と話をする。ラスタさんの淹れてくれるお茶も、これで飲みおさめだ。この金ピカゴブレットともお別れである。
ジズを代行できるようになった今、ドルトナへの所要時間は5時間弱になっていた。ハイスペック過ぎる。
これ以上欲をかいて、危険なレベル上げをする必要もないだろう。
「分かった。あとはドラグーンメイルでも、と思ってたんだが…シマヤがそう言うなら」
ラスタさんはどこか残念そう。いやいや、おかげさまで十分だから。
…ていうか、ドラグーンメイルにジズにヘルパピヨンって、覚えてるぞ。少女ボスがニヤニヤしながら立案した魔物狩りツアーと内容一緒だぞ。やっぱりスパルタじゃないか!
まあいいや。それは置いといて…。
5時間で到着するといっても、ジズになりっぱなしにはできない。街のそばにジズが出たとなれば、大騒ぎになるからだ。
「降りてしばらくは人気の無い谷だから平気だと思うが、街に近くなったら控えた方がいい」
「そうですか…」
この辺の地上は谷なんだな。ラスタさんは一体どうやって来たんだろう。
「あ、そうだ。すみません。俺さっき魔石を勝手に使わせて貰いました」
「魔石?」
ハニワ人形が魔石をMPに還元してくれる事を教えると、持ち合わせの魔石をいくつか融通してくれた。
「もともとあげるつもりでいた。ほら。これに色々見繕ってみたんだ」
そう言って、寝袋のような袋を俺に渡す。おわぁ!路銀!
ずしりとした布袋の中には、ミントグリーンの石が留まった魔力回復の指輪が3個、スクロールが20枚程、ポーション類が10本ずつ、そして詰めれるだけの金塊や宝飾品たちが入っている。
それとは別に、パンパンに魔石が詰まった巾着もくれた。
「お、多くないですか…?」
「問題ない。まだ欲しかったら言ってくれ」
ブンブンと勢いよく首を振る。「じゃあもう一袋ください」とか言ったら、平気でくれそうだ。
こんなに貰えるだけでも、どれだけホッとするか。暫くはこれで食い繋いでいける。ああ良かった。
「本当に、ありがとうございます」
大変ありがたく、受けとらせて頂きます。
何と、ラスタさんは餞別だと言ってお風呂を用意してくれるそうだ。サウナみたいなやつでなく、お湯を張るあのお風呂だ。ひゃっほい。風呂好き日本人、大歓喜である。
「思った以上に喜ぶな」
「命の洗濯です」
「そこまでか?」
「はい」
一人だと用意するのがめんどくさいから、あまりやらないらしい。
俺も面倒でシャワーだけの時とかはあったけど、濡らした布一枚で体を拭いて終わりというのは全く馴染みが無かった。だからこそありがたい。
隣の家へ移動すると、風呂場らしきタイル張りの部屋があって、大きな石作りの桶が置かれている。バスタブだ。
シンプルなバスタブを見ている俺に、ラスタさんは「はい」と何かを差し出した。
思わず受け取ったのは、短い杖。30センチくらいで、先端に拳ほどもある青い結晶がはめ込まれている。魔石かな。
「えっと…」
「ウォーターボールを撃てるマジックアイテムだ」
「こ、この中に撃っちゃっていいんですか?」
「どうぞ」
俺はバスタブめがけて杖をひょいと振る。
しかし、何も起こらなかった。悲しい。
「えーっと……」
「魔力を込めたか?」
そんな「電源入れたか?」みたいに言われても…。杖には勿論、スイッチなど付いてない。
そういえば、俺は魔力で車を動かしてるんだよな…しかし、車に乗っている時はただ運転しているだけで、魔力を使ってるなんて意識は毛ほどもないのだ。
困ったな。こうなったらもう、フィーリングでやるしかない。
伊達にマンガ大国、日本で25年生きてきたわけでない。魔法だの呪力だのオーラだのは、少年漫画で散々読んできた。こういうのはなんかアレだ、全身に巡らせてから、外に出すのだ。
子供の頃夢中になったマンガのシーンを参考に、イメージを膨らませる。全身に力が通うイメージ。それを右手と右手に持った杖へ巡らせるイメージ。
「ふんっ」
もう一度杖を振ると、結晶が光り輝いた。バスケットボールほどの水の球がその周りから生まれ、浴室の壁に勢いよく当たる。
やった!漫画オタクで良かった。
しかし、水の溜め方が意外だ。これって攻撃に使うものだよなきっと。
俺は狙いを定めて、バスタブの中へ水の球を繰り出す。バンッ、バンッと5・6回ほど撃って、何とか水がいい感じに溜まった。辺りはすっかりびしょ濡れだ。
「これくらいで大丈夫ですかね…とわっ!」
その時、指に衝撃が走って思わず奇声を上げる。見ると魔力回復の指輪が粉々に砕けていた。
今ので寿命だったようだ。
「凄いな。2、3日で使い潰せるものじゃないのに」
「えっ、すみません」
「責めてるんじゃない。シマヤの魔力量は凄いという話だよ。下手をしたら、魔族に間違われるかもな」
「魔族ぅ?」
魔族は、魔力に優れた種族で、魔物を使役したりヒト族には使えない魔法を使ったりできるらしい。魔物と同じく身体に魔石を有し恐れられて来たが、今では普通に人間の国でも暮らしている。
勇者がヒトや亜人種から出るのに対し、魔王は魔族から出るのだとか。
「フフフ!こんなしょぼいペテン師が魔族など、聞いて呆れるのう」
ひょい、と窓枠から身を乗り出して、少女ボスが現れた。どっから入ってんだ。
「ただのペテン師なら、ウォーターボールをこんなに何発も撃てないだろう」
「そんな事より、それも没収ぞ!」
「全部持っていく気かよ…」
「お主こそ、いくつ隠し持っておるのだ、いい加減にせんか!」
ラスタさんは苦々しげに呟くが、少女ボスは気にした風もなく一喝する。俺から杖を奪い取ると、さっさと行ってしまった。コンビニに戻ったのだろう。
ハニワと魔石のおかげでガソリンメーターはだいぶ回復したが、フルではない。MPを完全に回復させたら、ついにこの魔境を出発する事にした。
決行日は明日だ。夜中に出発して、日の昇っている時間帯に地上を目指す。
日本にいた頃一度だけ夜の飛行機に乗ったことがあったが、窓の外が真っ暗で着陸間際になっても地面が見えずハラハラしたのをよく覚えている。あんな思いはしたくなかった。
「そうか。ダイコウはもういいのか?」
「はい、もう止めときます。いい加減怪我しそうだ」
ほかほかと湯気の上がるお茶を飲みながら、二人で色々と話をする。ラスタさんの淹れてくれるお茶も、これで飲みおさめだ。この金ピカゴブレットともお別れである。
ジズを代行できるようになった今、ドルトナへの所要時間は5時間弱になっていた。ハイスペック過ぎる。
これ以上欲をかいて、危険なレベル上げをする必要もないだろう。
「分かった。あとはドラグーンメイルでも、と思ってたんだが…シマヤがそう言うなら」
ラスタさんはどこか残念そう。いやいや、おかげさまで十分だから。
…ていうか、ドラグーンメイルにジズにヘルパピヨンって、覚えてるぞ。少女ボスがニヤニヤしながら立案した魔物狩りツアーと内容一緒だぞ。やっぱりスパルタじゃないか!
まあいいや。それは置いといて…。
5時間で到着するといっても、ジズになりっぱなしにはできない。街のそばにジズが出たとなれば、大騒ぎになるからだ。
「降りてしばらくは人気の無い谷だから平気だと思うが、街に近くなったら控えた方がいい」
「そうですか…」
この辺の地上は谷なんだな。ラスタさんは一体どうやって来たんだろう。
「あ、そうだ。すみません。俺さっき魔石を勝手に使わせて貰いました」
「魔石?」
ハニワ人形が魔石をMPに還元してくれる事を教えると、持ち合わせの魔石をいくつか融通してくれた。
「もともとあげるつもりでいた。ほら。これに色々見繕ってみたんだ」
そう言って、寝袋のような袋を俺に渡す。おわぁ!路銀!
ずしりとした布袋の中には、ミントグリーンの石が留まった魔力回復の指輪が3個、スクロールが20枚程、ポーション類が10本ずつ、そして詰めれるだけの金塊や宝飾品たちが入っている。
それとは別に、パンパンに魔石が詰まった巾着もくれた。
「お、多くないですか…?」
「問題ない。まだ欲しかったら言ってくれ」
ブンブンと勢いよく首を振る。「じゃあもう一袋ください」とか言ったら、平気でくれそうだ。
こんなに貰えるだけでも、どれだけホッとするか。暫くはこれで食い繋いでいける。ああ良かった。
「本当に、ありがとうございます」
大変ありがたく、受けとらせて頂きます。
何と、ラスタさんは餞別だと言ってお風呂を用意してくれるそうだ。サウナみたいなやつでなく、お湯を張るあのお風呂だ。ひゃっほい。風呂好き日本人、大歓喜である。
「思った以上に喜ぶな」
「命の洗濯です」
「そこまでか?」
「はい」
一人だと用意するのがめんどくさいから、あまりやらないらしい。
俺も面倒でシャワーだけの時とかはあったけど、濡らした布一枚で体を拭いて終わりというのは全く馴染みが無かった。だからこそありがたい。
隣の家へ移動すると、風呂場らしきタイル張りの部屋があって、大きな石作りの桶が置かれている。バスタブだ。
シンプルなバスタブを見ている俺に、ラスタさんは「はい」と何かを差し出した。
思わず受け取ったのは、短い杖。30センチくらいで、先端に拳ほどもある青い結晶がはめ込まれている。魔石かな。
「えっと…」
「ウォーターボールを撃てるマジックアイテムだ」
「こ、この中に撃っちゃっていいんですか?」
「どうぞ」
俺はバスタブめがけて杖をひょいと振る。
しかし、何も起こらなかった。悲しい。
「えーっと……」
「魔力を込めたか?」
そんな「電源入れたか?」みたいに言われても…。杖には勿論、スイッチなど付いてない。
そういえば、俺は魔力で車を動かしてるんだよな…しかし、車に乗っている時はただ運転しているだけで、魔力を使ってるなんて意識は毛ほどもないのだ。
困ったな。こうなったらもう、フィーリングでやるしかない。
伊達にマンガ大国、日本で25年生きてきたわけでない。魔法だの呪力だのオーラだのは、少年漫画で散々読んできた。こういうのはなんかアレだ、全身に巡らせてから、外に出すのだ。
子供の頃夢中になったマンガのシーンを参考に、イメージを膨らませる。全身に力が通うイメージ。それを右手と右手に持った杖へ巡らせるイメージ。
「ふんっ」
もう一度杖を振ると、結晶が光り輝いた。バスケットボールほどの水の球がその周りから生まれ、浴室の壁に勢いよく当たる。
やった!漫画オタクで良かった。
しかし、水の溜め方が意外だ。これって攻撃に使うものだよなきっと。
俺は狙いを定めて、バスタブの中へ水の球を繰り出す。バンッ、バンッと5・6回ほど撃って、何とか水がいい感じに溜まった。辺りはすっかりびしょ濡れだ。
「これくらいで大丈夫ですかね…とわっ!」
その時、指に衝撃が走って思わず奇声を上げる。見ると魔力回復の指輪が粉々に砕けていた。
今ので寿命だったようだ。
「凄いな。2、3日で使い潰せるものじゃないのに」
「えっ、すみません」
「責めてるんじゃない。シマヤの魔力量は凄いという話だよ。下手をしたら、魔族に間違われるかもな」
「魔族ぅ?」
魔族は、魔力に優れた種族で、魔物を使役したりヒト族には使えない魔法を使ったりできるらしい。魔物と同じく身体に魔石を有し恐れられて来たが、今では普通に人間の国でも暮らしている。
勇者がヒトや亜人種から出るのに対し、魔王は魔族から出るのだとか。
「フフフ!こんなしょぼいペテン師が魔族など、聞いて呆れるのう」
ひょい、と窓枠から身を乗り出して、少女ボスが現れた。どっから入ってんだ。
「ただのペテン師なら、ウォーターボールをこんなに何発も撃てないだろう」
「そんな事より、それも没収ぞ!」
「全部持っていく気かよ…」
「お主こそ、いくつ隠し持っておるのだ、いい加減にせんか!」
ラスタさんは苦々しげに呟くが、少女ボスは気にした風もなく一喝する。俺から杖を奪い取ると、さっさと行ってしまった。コンビニに戻ったのだろう。
1
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
異世界でトラック運送屋を始めました! ◆お手紙ひとつからベヒーモスまで、なんでもどこにでも安全に運びます! 多分!◆
八神 凪
ファンタジー
日野 玖虎(ひの ひさとら)は長距離トラック運転手で生計を立てる26歳。
そんな彼の学生時代は荒れており、父の居ない家庭でテンプレのように母親に苦労ばかりかけていたことがあった。
しかし母親が心労と働きづめで倒れてからは真面目になり、高校に通いながらバイトをして家計を助けると誓う。
高校を卒業後は母に償いをするため、自分に出来ることと言えば族時代にならした運転くらいだと長距離トラック運転手として仕事に励む。
確実かつ時間通りに荷物を届け、ミスをしない奇跡の配達員として異名を馳せるようになり、かつての荒れていた玖虎はもうどこにも居なかった。
だがある日、彼が夜の町を走っていると若者が飛び出してきたのだ。
まずいと思いブレーキを踏むが間に合わず、トラックは若者を跳ね飛ばす。
――はずだったが、気づけば見知らぬ森に囲まれた場所に、居た。
先ほどまで住宅街を走っていたはずなのにと困惑する中、備え付けのカーナビが光り出して画面にはとてつもない美人が映し出される。
そして女性は信じられないことを口にする。
ここはあなたの居た世界ではない、と――
かくして、異世界への扉を叩く羽目になった玖虎は気を取り直して異世界で生きていくことを決意。
そして今日も彼はトラックのアクセルを踏むのだった。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
W職業持ちの異世界スローライフ
Nowel
ファンタジー
仕事の帰り道、トラックに轢かれた鈴木健一。
目が覚めるとそこは魂の世界だった。
橋の神様に異世界に転生か転移することを選ばせてもらい、転移することに。
転移先は森の中、神様に貰った力を使いこの森の中でスローライフを目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる