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ざわり、ざわり、と夕暮れの風が草原を走る。
「何を脳なしのデグの棒のように黙っておるのだ、たわけが。さっさとそれを言わぬか」
「その前にけしかけて来たのはそっちだ」
「だから黙っとらんで口に出せっつーの」
「そんな雰囲気じゃなかったろう。突然キレだして…チビるかと思った」
「嘘つけェ!憎たらしいほど涼しい顔してからに。そもそもあんな大層なスクロール、どこに隠し持っておった。わしのこんびにに全て献上しろと言ったではないか」
そんなものに従うわけがなかった。いざという時のため、主要な装備やアイテムは別のマジックバックへ詰めて、シマヤのクルマにこっそり隠しておいたのだ。おかげでバレずに済んだ。
「お前があそこまで怒るとは思わなかった」
聖剣は勇者の証だ。それを返せとなれば悪魔への挑発に等しい。絶対に喧嘩をふっかけてくるに違いないとは思っていたけど、予想以上の怒りように驚いた。
「………怒ってなどおらぬ。ただ随分都合のいい事を抜かしおるから…ここは悪魔らしく、古傷をブスブス刺してやろうと思っただけよ」
不気味な影の塊が、ぐねぐねと蠢きながらしわがれ声を上げる。濁った目玉も歪んだ大きな口も、醜い正体のほんの一部だ。
そのそばに突っ立っている幼馴染の幻影は、気まずそうに目を逸らしている。自分を生み出した主人が突然会話に入ってきて、どうすればいいかわからないみたいだ。
「怒ってないは嘘だろう」
「嘘でないっ」
「なら、もういいか?これはシマヤに預ける。彼に元の場所へ返してもらう」
「は?ああなんだ、その剣か。あのペテン師の手には余るだろうに」
ぎょろりと目玉が聖剣を捉える。アダマンタイトの両刃には人智を超えた古代魔法が宿り、本来黒い剣身を輝くような白銀に染め上げている。この世の誰にも再現できない、神々の贈り物と称される一振りだ。
だが悪魔は軽口を叩くだけで、特に反対はしないみたいだった。本当に、何で怒っていたのだろう。
別の理由だったのかな。
聞いてみたいが、せっかく腹の虫を治めてくれたようだから今は止めておこう。
「俺はここに居座るけど、シマヤは出してやってくれないか」
「それをわしに吐かすか、フン。はいどうぞ、なんて言わんぞ。出られるものなら好きにすれば良い」
それが聞ければ十分だ。
剣を鞘に納める。今にも沈みそうでいつまでも沈まない夕日が、相変わらず辺りの草原を照らしている。
帰り道はどっちだろう。幻覚のせいでさっぱり見当もつかない。やはりあの「かーなび」というスキルは便利だよな。
案内する声もマップもない自分は、ただ目の前の悪魔の気が済んで幻覚が解かれるのを待つしかない。
魔境の到達者とは思えないほどの臆病者なシマヤは今頃、目を白黒させているだろう。少し心配だ。
ーーー
あれからコンビニを出てステルスモードの車内に籠っていた島屋は、街並みが突如としてかき消え見知らぬ場所になっていく様に大混乱していた。
「何じゃこれ!幻覚?これも幻覚か?!」
瞬きをする間に何もかもが変わっていた。空を覆い尽くす真っ黒な雲。ゴロゴロとひっきりなしに鳴る雷。荒地に広がる集落が、バケツをひっくり返したような雨で霞んでいる。何処だよここ!?
気を落ち着かせようと車のライトをつけ、ワイパーを動かす。石畳ではなく辺りはゴツゴツとした岩の山間で、岩肌にポツポツと家がくっついている。人はやはり見当たらない。
ナビで確認しようと見てみれば、いつもの街並みの地図のままだ。やはり幻覚を見ているだけ、と言う事なんだろうか。
「何でもありだな……ひぃっ!?」
突然なにか大きな生き物の咆哮が上がったかと思うと、バカでかい雷が落ちた。
あまりの近さと大きさに堪らず耳を塞ぐ。ステルスモードにも関わらず、車がぐらぐらと大きく揺さぶられた。そんな事は初めてで、恐怖に駆られる。ジズを倒してる時ですら、こんな風にはならなかった。
今すぐ逃げないと。いや、だがラスタさんは無事だろうか。今の恐ろしい声と雷から察するに、恐らく少女ボスと戦ってるのだ。あんな雷に巻き込まれたら、流石にひとたまりも無いんじゃ…。
助けに行くべきだろうけど、2人に比べ雑魚も雑魚な俺に何ができると言うのか。
そもそも、人の心配をしている場合ではなかった。探索から帰ったばかりの俺のMP残は、ガソリンメーター3分の1を切っている。これが尽きれば、この雷地獄の中に生身で放り出されちまう。
ゆらゆらと虚しく揺れる交通安全のお守りが目に入る。そういえばこれ、MPの消費を半減にまで抑えてくれてるんだっけ。そこまで思い出して、俺はハッとする。
助手席前のグローブボックスを開け、そこにゴミのように放り投げたメモを取り出した。この世界に来る直前、ボーナス特典として貰ったアクセサリー達の簡単すぎる説明メモだ。
「埴輪人形型・動力還元装置」
所持金や魔力の帯びた物をMPに変換できます。
ストック可。ガソリンメーターが空になった際、自動で補充されます。
「MPに変換…これでガソリン入れれるってことだよな」
ダッシュボードでカタカタ笑ってるハニワを見る。付けて以降、ほぼ気にした事がなかった人形がここへ来てすげぇモンだったと判明するとは。にしても何わろてんねん。
助手席の足元に置きっぱなしになっていた布袋をひっくり返し、魔石を取り出す。探索で手に入れたドロップアイテムだ。
その中で1番小さなサイズのを5.6個選ぶ。無断でがめる事になるけど…ラスタさんには、後で詫びよう。
「つってもコレ…どうすんだ?」
ハニワ人形は手のひらほどもない大きさの、本当に何の変哲もないおもちゃだ。何処かに入れ込み口でもあるんだろうか。
小石サイズの魔石をつまみ上げウロウロさせていると、突然ハニワの大きく笑った口が、更にうにょーんと広がり穴になった。
突然の変化に「うわっ」と叫んで魔石を落としそうになる。まるで生きてるみたいだ。
キャスケットをかぶりカタカタ踊って笑いながら顎が外れるという、情報量の多い状態になったハニワ人形へ小粒の魔石を入れ込んだ。
これでMP切れを起こしてもハニワに入れた魔石で補充されるはずだ。
何だかさっきより踊りが早くなっている気がする。そんな風に思っていたその時、パッとまた景色が変わった。
「何を脳なしのデグの棒のように黙っておるのだ、たわけが。さっさとそれを言わぬか」
「その前にけしかけて来たのはそっちだ」
「だから黙っとらんで口に出せっつーの」
「そんな雰囲気じゃなかったろう。突然キレだして…チビるかと思った」
「嘘つけェ!憎たらしいほど涼しい顔してからに。そもそもあんな大層なスクロール、どこに隠し持っておった。わしのこんびにに全て献上しろと言ったではないか」
そんなものに従うわけがなかった。いざという時のため、主要な装備やアイテムは別のマジックバックへ詰めて、シマヤのクルマにこっそり隠しておいたのだ。おかげでバレずに済んだ。
「お前があそこまで怒るとは思わなかった」
聖剣は勇者の証だ。それを返せとなれば悪魔への挑発に等しい。絶対に喧嘩をふっかけてくるに違いないとは思っていたけど、予想以上の怒りように驚いた。
「………怒ってなどおらぬ。ただ随分都合のいい事を抜かしおるから…ここは悪魔らしく、古傷をブスブス刺してやろうと思っただけよ」
不気味な影の塊が、ぐねぐねと蠢きながらしわがれ声を上げる。濁った目玉も歪んだ大きな口も、醜い正体のほんの一部だ。
そのそばに突っ立っている幼馴染の幻影は、気まずそうに目を逸らしている。自分を生み出した主人が突然会話に入ってきて、どうすればいいかわからないみたいだ。
「怒ってないは嘘だろう」
「嘘でないっ」
「なら、もういいか?これはシマヤに預ける。彼に元の場所へ返してもらう」
「は?ああなんだ、その剣か。あのペテン師の手には余るだろうに」
ぎょろりと目玉が聖剣を捉える。アダマンタイトの両刃には人智を超えた古代魔法が宿り、本来黒い剣身を輝くような白銀に染め上げている。この世の誰にも再現できない、神々の贈り物と称される一振りだ。
だが悪魔は軽口を叩くだけで、特に反対はしないみたいだった。本当に、何で怒っていたのだろう。
別の理由だったのかな。
聞いてみたいが、せっかく腹の虫を治めてくれたようだから今は止めておこう。
「俺はここに居座るけど、シマヤは出してやってくれないか」
「それをわしに吐かすか、フン。はいどうぞ、なんて言わんぞ。出られるものなら好きにすれば良い」
それが聞ければ十分だ。
剣を鞘に納める。今にも沈みそうでいつまでも沈まない夕日が、相変わらず辺りの草原を照らしている。
帰り道はどっちだろう。幻覚のせいでさっぱり見当もつかない。やはりあの「かーなび」というスキルは便利だよな。
案内する声もマップもない自分は、ただ目の前の悪魔の気が済んで幻覚が解かれるのを待つしかない。
魔境の到達者とは思えないほどの臆病者なシマヤは今頃、目を白黒させているだろう。少し心配だ。
ーーー
あれからコンビニを出てステルスモードの車内に籠っていた島屋は、街並みが突如としてかき消え見知らぬ場所になっていく様に大混乱していた。
「何じゃこれ!幻覚?これも幻覚か?!」
瞬きをする間に何もかもが変わっていた。空を覆い尽くす真っ黒な雲。ゴロゴロとひっきりなしに鳴る雷。荒地に広がる集落が、バケツをひっくり返したような雨で霞んでいる。何処だよここ!?
気を落ち着かせようと車のライトをつけ、ワイパーを動かす。石畳ではなく辺りはゴツゴツとした岩の山間で、岩肌にポツポツと家がくっついている。人はやはり見当たらない。
ナビで確認しようと見てみれば、いつもの街並みの地図のままだ。やはり幻覚を見ているだけ、と言う事なんだろうか。
「何でもありだな……ひぃっ!?」
突然なにか大きな生き物の咆哮が上がったかと思うと、バカでかい雷が落ちた。
あまりの近さと大きさに堪らず耳を塞ぐ。ステルスモードにも関わらず、車がぐらぐらと大きく揺さぶられた。そんな事は初めてで、恐怖に駆られる。ジズを倒してる時ですら、こんな風にはならなかった。
今すぐ逃げないと。いや、だがラスタさんは無事だろうか。今の恐ろしい声と雷から察するに、恐らく少女ボスと戦ってるのだ。あんな雷に巻き込まれたら、流石にひとたまりも無いんじゃ…。
助けに行くべきだろうけど、2人に比べ雑魚も雑魚な俺に何ができると言うのか。
そもそも、人の心配をしている場合ではなかった。探索から帰ったばかりの俺のMP残は、ガソリンメーター3分の1を切っている。これが尽きれば、この雷地獄の中に生身で放り出されちまう。
ゆらゆらと虚しく揺れる交通安全のお守りが目に入る。そういえばこれ、MPの消費を半減にまで抑えてくれてるんだっけ。そこまで思い出して、俺はハッとする。
助手席前のグローブボックスを開け、そこにゴミのように放り投げたメモを取り出した。この世界に来る直前、ボーナス特典として貰ったアクセサリー達の簡単すぎる説明メモだ。
「埴輪人形型・動力還元装置」
所持金や魔力の帯びた物をMPに変換できます。
ストック可。ガソリンメーターが空になった際、自動で補充されます。
「MPに変換…これでガソリン入れれるってことだよな」
ダッシュボードでカタカタ笑ってるハニワを見る。付けて以降、ほぼ気にした事がなかった人形がここへ来てすげぇモンだったと判明するとは。にしても何わろてんねん。
助手席の足元に置きっぱなしになっていた布袋をひっくり返し、魔石を取り出す。探索で手に入れたドロップアイテムだ。
その中で1番小さなサイズのを5.6個選ぶ。無断でがめる事になるけど…ラスタさんには、後で詫びよう。
「つってもコレ…どうすんだ?」
ハニワ人形は手のひらほどもない大きさの、本当に何の変哲もないおもちゃだ。何処かに入れ込み口でもあるんだろうか。
小石サイズの魔石をつまみ上げウロウロさせていると、突然ハニワの大きく笑った口が、更にうにょーんと広がり穴になった。
突然の変化に「うわっ」と叫んで魔石を落としそうになる。まるで生きてるみたいだ。
キャスケットをかぶりカタカタ踊って笑いながら顎が外れるという、情報量の多い状態になったハニワ人形へ小粒の魔石を入れ込んだ。
これでMP切れを起こしてもハニワに入れた魔石で補充されるはずだ。
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