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最終章 対米戦終了 そして、

第七十一話 東太平洋海戦② 「ワレ、航空戦の指揮を執る!攻撃隊、発艦始め!!」

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1944年6月1日1:00、空母翔鶴から電子偵察機『電翔改』が発艦した。
聯合艦隊のとの差は約150㎞。数十分後、電翔改からの打電で、聯合艦隊が未だに戦っているとのことだった。ちなみに、敵は主力の第60任務部隊とのことだった。それを受け、栗田は攻撃隊発艦の命を下した。
「瑞翔の発艦を急げ」
「分かりました」
同日3:00、暗い中第一次攻撃隊が発艦した。その数92。
「しかし長官、風翔の方がよかったのでは?」
「そうか、君には言ってなかったな。瑞翔は、六式戦闘機。いわゆるだ」
「えっ、そうなんですか」
「まぁな」
「なら、大丈夫ですね」
「当たり前だ」


その頃、聯合艦隊は
「ちっ、古見、天城、鳳緑が沈没....いくら空母があるからとはいえ一挙に主力空母三隻を失うとは.....」
山本は少し。いや、とてつもなく絶望していた。
「大和型、金剛型、肥前型の砲撃準備が整いました!!」
そんな中でも山本は。戦場を指揮するものとして、最後まで戦うことを決意していた。
「よし!砲撃はじめ!!!!」

一機戦第一次攻撃隊
「敵艦隊は、大和型以上のハワイ級戦艦6隻、レキシントン型巡洋戦艦2隻、アリウム級航空母艦5隻、デビル級重巡洋艦7隻など、大量らしい。だから、とりあえず、航空母艦を先に大鳳型空母隊と殲滅する」
淡々と無線越しに説明する、雷撃の神様、村田 重治大佐。
「了解!!」

それからしばらくして、第一次攻撃隊がアメリカ艦隊に到達した。
「攻撃はじめ!!」
その号令の直後、零爆、零攻、爆装風翔がアメリカ艦隊に突撃した。なんと、その数153。

「敵航空隊、来襲ー!!!!!」
旗艦 ハワイの艦橋が騒がしくなる。だがすぐに、司令長官 ニミッツが、口を開いた。
「左舷、ボフォース50㎜機関砲を始動!!」
先より艦橋が騒がしくなった。
「で、ですが司令官、あれは、故障が多く....」
艦長が弱弱しく言う。
「それ以外方法がないが?」
この声に艦長も黙り込んでしまった。
ボフォース50㎜機関砲。それは、アメリカが対日本機機関砲として完成させた機関砲である。しかし、50㎜は、世界初の試みのため、故障が多かった。日本陸軍の三式戦闘機 飛燕のように。
だが、これからアメリカ軍の反撃に日本軍は苦戦する ということは、誰も思いもしなかった。

「号令と共に射撃はじめ!!」
ニミッツが指示する。
「了解です」
艦長が首を縦に振り、言う。
「よし、主砲、打ち方はじめ!!!」
「てぇー!!」
全19の砲、数にすると57門が火を噴いた。

〔ダーン!!〕
轟音が響く。
村田は零攻を左に傾け言った。
「なんだあれ?三式弾か?いや、そんなはずは.....どうゆうことだ?」

そのころ、一機戦 翔鶴型空母、甲斐型航戦とアメリカ艦隊 アリウム級空母五隻から、航空隊が発艦する。その時、栗田は聯合艦隊にこの言葉を口に出したという。
「ワレ、航空戦の指揮を執る!!!攻撃隊、発艦始め!!」


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