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第三章 日本近海大海戦
第六十六話 ソロモン海戦④第三航空艦隊の死闘①
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その頃アメリカ空母エンタープライズというと第三航空艦隊 七航戦、八航戦の扶桑、山城、伊勢、日向による計四隻の日本艦隊改造空母の猛攻にさらされていた。
「レーダーに反応あり!!新手の機動部隊です!!主力艦は...ユナイテッド・ステーツです!!!!」
「ユナイテッド・ステーツだと⁉」
艦長が驚くのも無理はない。ユナイテッド・ステーツはアメリカの新鋭空母でありかつて(数か月前)大西洋でドイツ海軍やイギリスへの提供艦、いわゆる呂一号潜水艦から始まる計23隻を葬ったのもこの空母である。
ユナイテッド・ステーツ
基準排水量 54000t
速力39ノット
甲板装甲 100㎜
舷側装甲 145㎜
搭載機数 101機(予備機合わせ)
と、驚異の速力、装甲、搭載機数を誇っている。
なんだかんだで敵空母ユナイテッド・ステーツの攻撃が決定される。空母扶桑、山城から計80機が出撃する内容だ。
ちなみに、
扶桑型(空母時代)
基準排水量5300t
速力32ノット
甲板装甲 30㎜DS+70㎜CNC鋼
舷側装甲 150㎜NVNC鋼~60㎜CNC鋼
搭載機数75機(補用合わせ)
伊勢型(空母時代)
基準排水量 4945t
速力 34ノット
甲板装甲及び舷側装甲は上記(扶桑型)参考
搭載機数79機(〃)
となっています。
「Bismarck艦隊に打電!『我、コレヨリ航空戦ノ指揮ヲ執ル!!』攻撃隊、全機発艦始め!!!」
一斉に扶桑型から攻撃隊が飛び立つ。
「敵空母ユナイテッド・ステーツとの距離およそ27海里!!」
27海里となると、大体50㎞程か....
「よーし。第二陣も準備をしておけ!!!陸上爆弾でな――」
「?了解しました...」
扶桑攻撃隊隊長機
「各機、僚機からはぐれるなよ!」
【はい!!】
士気は高いな。あまり心配はいらないかもな...
「隊長!敵空母見えました!!」
「よーし!!全機突撃!!」
と、同時に空母及び護衛艦の対空洗礼を受ける。これで、攻撃隊の五分の一は撃墜される。
「くそ!!!仲間の仇を取るぞ!」
「おー!!!」
そうして攻撃隊の大半はユナイテッド・ステーツに殺到する。しかし、VT信管により撃墜されていく。
「くそ!左翼に被弾した!こうなったら....」
「吉中少尉!!何をする気だ!!」
隊長機から佐藤大尉の声が聞こえる。
「隊長、いえ佐藤大尉。生き残るべきなのはあなたのような才能のある方なのです。佐藤大尉、今後の日本をいや世界を頼みます。また、あの世で会いましょう。それでは、」
その一言を言うと吉中少尉はまっしぐらに敵空母ユナイテッド・ステーツに突撃した。華麗にソロモンの海に散った最後であった。
「吉中少尉!!!!!!!!!」
泣き叫ぶ隊長の声がこの時聞こえたと吉中の同期の山内少尉は語っている。
「各員、一層奮励努力せよ!!!!!!」
これまでにないほどの、佐藤大尉の悲しみ、憎しみ、怒りを感じたとそばにいた隊員全てが口をそろえていったという。
豆知識
佐藤大尉はその有能さから(攻撃、戦闘どちらも可能)母艦を転々としているのであります。
「レーダーに反応あり!!新手の機動部隊です!!主力艦は...ユナイテッド・ステーツです!!!!」
「ユナイテッド・ステーツだと⁉」
艦長が驚くのも無理はない。ユナイテッド・ステーツはアメリカの新鋭空母でありかつて(数か月前)大西洋でドイツ海軍やイギリスへの提供艦、いわゆる呂一号潜水艦から始まる計23隻を葬ったのもこの空母である。
ユナイテッド・ステーツ
基準排水量 54000t
速力39ノット
甲板装甲 100㎜
舷側装甲 145㎜
搭載機数 101機(予備機合わせ)
と、驚異の速力、装甲、搭載機数を誇っている。
なんだかんだで敵空母ユナイテッド・ステーツの攻撃が決定される。空母扶桑、山城から計80機が出撃する内容だ。
ちなみに、
扶桑型(空母時代)
基準排水量5300t
速力32ノット
甲板装甲 30㎜DS+70㎜CNC鋼
舷側装甲 150㎜NVNC鋼~60㎜CNC鋼
搭載機数75機(補用合わせ)
伊勢型(空母時代)
基準排水量 4945t
速力 34ノット
甲板装甲及び舷側装甲は上記(扶桑型)参考
搭載機数79機(〃)
となっています。
「Bismarck艦隊に打電!『我、コレヨリ航空戦ノ指揮ヲ執ル!!』攻撃隊、全機発艦始め!!!」
一斉に扶桑型から攻撃隊が飛び立つ。
「敵空母ユナイテッド・ステーツとの距離およそ27海里!!」
27海里となると、大体50㎞程か....
「よーし。第二陣も準備をしておけ!!!陸上爆弾でな――」
「?了解しました...」
扶桑攻撃隊隊長機
「各機、僚機からはぐれるなよ!」
【はい!!】
士気は高いな。あまり心配はいらないかもな...
「隊長!敵空母見えました!!」
「よーし!!全機突撃!!」
と、同時に空母及び護衛艦の対空洗礼を受ける。これで、攻撃隊の五分の一は撃墜される。
「くそ!!!仲間の仇を取るぞ!」
「おー!!!」
そうして攻撃隊の大半はユナイテッド・ステーツに殺到する。しかし、VT信管により撃墜されていく。
「くそ!左翼に被弾した!こうなったら....」
「吉中少尉!!何をする気だ!!」
隊長機から佐藤大尉の声が聞こえる。
「隊長、いえ佐藤大尉。生き残るべきなのはあなたのような才能のある方なのです。佐藤大尉、今後の日本をいや世界を頼みます。また、あの世で会いましょう。それでは、」
その一言を言うと吉中少尉はまっしぐらに敵空母ユナイテッド・ステーツに突撃した。華麗にソロモンの海に散った最後であった。
「吉中少尉!!!!!!!!!」
泣き叫ぶ隊長の声がこの時聞こえたと吉中の同期の山内少尉は語っている。
「各員、一層奮励努力せよ!!!!!!」
これまでにないほどの、佐藤大尉の悲しみ、憎しみ、怒りを感じたとそばにいた隊員全てが口をそろえていったという。
豆知識
佐藤大尉はその有能さから(攻撃、戦闘どちらも可能)母艦を転々としているのであります。
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