【新訳】帝国の海~大日本帝国海軍よ、世界に平和をもたらせ!第一部

山本 双六

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第三章 日本近海大海戦

第六十話 ソロモン海戦②生きろエンタープライズ前篇

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「次発装填!撃ち方はじめ!!」
艦隊は未だに打ち続けている。衝突からすでに30分が経っていた。
「................あれは、エンタープライズ?」
つい声に出ていた。
「米村中将?」
無駄に艦長を心配させてしまった........
「大丈夫だ。それよりあれ、エンタープライズだよな」
信じてもらえるだろう。
「そうみたいですね.........エンタープライズと艦影も似ていますし」
信じてもらえた........てか、あれは..
「全艦前方敵戦艦に一斉射撃を敢行する!各艦全砲発射用意!うて!」
これは、艦影が浮かび上がるのも承知の上での砲撃である。じつはこの時米村は敵戦艦がなにかしようとしているのに気が付いたのだ。そこで先に攻撃した方がいいという判断に至ったらしい。
「敵戦艦艦載機を発艦!」
やはり......
「全力で撃ち落とせ!!主砲二番対空戦闘用意!」
直掩機が収容される。
「二番、打ち方はじめ!」
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