上 下
68 / 83
第三章 日本近海超決戦

第五十九話 ソロモン海戦①Bismarckの強さ

しおりを挟む
「敵機接近!!」
毎度のことレーダー員が大声で伝える。
「対空戦闘用意!41サンチ、155㎜、120㎜各砲撃ち方はじめ!」
Bismarckの対空網はだでじゃない。それは竣工当時の大和に劣らなかった。
「敵機全機撃墜!」
「........................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................」
ずっと米村は黙り込む。
「どうかしましたか?」
艦長が聞くがやはり黙ったままだ。そして、数分後。
「あの機体のマーク...........やはり、カナダか」
ぼそりと米村が呟くと。
「カナダ?」
艦長が聞き返す。
「あぁ。あれはどうみてもカナダ海軍のものだ」
ため息が混じっている。相当、疲れているのだろう。
「カナダ海軍ですか.................」
それっきり、艦橋は静かなままだった。あれまでは。
「敵艦隊補足!」
「各員、配置につけ!」
急に艦内が騒がしくなる。
「敵艦発砲!それに敵艦隊には空母はいないようです!」
(空母はいない....?後方にいるのか?てか、そんなこと言っている場合じゃない!)
「取り舵一杯!いそーげー!」

「着弾!」
〔ダーン!〕艦内が揺れ動く。
「敵弾近!!」
くそ!やられたらやり返す!!!
「各砲発射用意!撃ち方はじめ!!!」
各砲が火を噴く。
「あれは......メリーランド?」
一人の見張り員がぼそりとつぶやく。
「あぁ、メリーランドだ」
続けて米村も呟く。
「あれは.....味方航空隊だ!!!」
(ラバウル航空隊か。とはいえラバウルには最低限の機数しかないはず。ここは、艦載機が頑張らねば)
そう思った米村。米村は一度決めれば行動は速い。すぐさま艦載機の発艦に取り掛かった。
  



ここに、ソロモン海戦は始まるのである。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【第十回 歴史・時代小説大賞投稿】帝国の海 外伝~風翔搭乗員戦記

山本 双六
歴史・時代
1942年1月完成した、ニ式艦上戦闘機『風翔』この戦闘機に乗り、国のため、そして、愛する人たちのために戦った男たちの戦いが幕を開ける 帝国の海にでてくる、二式艦上戦闘機『風翔』風翔搭乗員の、物語である...

明日の海

山本五十六の孫
歴史・時代
4月7日、天一号作戦の下、大和は坊ノ岬沖海戦を行う。多数の爆撃や魚雷が大和を襲う。そして、一発の爆弾が弾薬庫に被弾し、大和は乗組員と共に轟沈する、はずだった。しかし大和は2015年、戦後70年の世へとタイムスリップしてしまう。大和は現代の艦艇、航空機、そして日本国に翻弄される。そしてそんな中、中国が尖閣諸島への攻撃を行い、その動乱に艦長の江熊たちと共に大和も巻き込まれていく。 世界最大の戦艦と呼ばれた戦艦と、艦長江熊をはじめとした乗組員が現代と戦う、逆ジパング的なストーリー←これを言って良かったのか 主な登場人物 艦長 江熊 副長兼砲雷長 尾崎 船務長 須田 航海長 嶋田 機関長 池田

タイムワープ艦隊2024

山本 双六
SF
太平洋を横断する日本機動部隊。この日本があるのは、大東亜(太平洋)戦争に勝利したことである。そんな日本が勝った理由は、ある機動部隊が来たことであるらしい。人呼んで「神の機動部隊」である。 この世界では、太平洋戦争で日本が勝った世界戦で書いています。(毎回、太平洋戦争系が日本ばかり勝っ世界線ですいません)逆ファイナルカウントダウンと考えてもらえればいいかと思います。只今、続編も同時並行で書いています!お楽しみに!

我らの輝かしきとき ~拝啓、坂の上から~

城闕崇華研究所(呼称は「えねこ」でヨロ
歴史・時代
講和内容の骨子は、以下の通りである。 一、日本の朝鮮半島に於ける優越権を認める。 二、日露両国の軍隊は、鉄道警備隊を除いて満州から撤退する。 三、ロシアは樺太を永久に日本へ譲渡する。 四、ロシアは東清鉄道の内、旅順-長春間の南満洲支線と、付属地の炭鉱の租借権を日本へ譲渡する。 五、ロシアは関東州(旅順・大連を含む遼東半島南端部)の租借権を日本へ譲渡する。 六、ロシアは沿海州沿岸の漁業権を日本人に与える。 そして、1907年7月30日のことである。

意味がわかるとえろい話

山本みんみ
ホラー
意味が分かれば下ネタに感じるかもしれない話です(意味深)

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

蒼海の碧血録

三笠 陣
歴史・時代
 一九四二年六月、ミッドウェー海戦において日本海軍は赤城、加賀、蒼龍を失うという大敗を喫した。  そして、その二ヶ月後の八月、アメリカ軍海兵隊が南太平洋ガダルカナル島へと上陸し、日米の新たな死闘の幕が切って落とされた。  熾烈なるガダルカナル攻防戦に、ついに日本海軍はある決断を下す。  戦艦大和。  日本海軍最強の戦艦が今、ガダルカナルへと向けて出撃する。  だが、対するアメリカ海軍もまたガダルカナルの日本軍飛行場を破壊すべく、最新鋭戦艦を出撃させていた。  ここに、ついに日米最強戦艦同士による砲撃戦の火蓋が切られることとなる。 (本作は「小説家になろう」様にて連載中の「蒼海決戦」シリーズを加筆修正したものです。予め、ご承知おき下さい。) ※表紙画像は、筆者が呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)にて撮影したものです。

第二艦隊転進ス       進路目標ハ未来

みにみ
歴史・時代
太平洋戦争末期 世界最大の46㎝という巨砲を 搭載する戦艦  大和を旗艦とする大日本帝国海軍第二艦隊 戦艦、榛名、伊勢、日向 空母天城、葛城、重巡利根、青葉、軽巡矢矧 駆逐艦涼月、冬月、花月、雪風、響、磯風、浜風、初霜、霞、朝霜、響は 日向灘沖を航行していた そこで米潜水艦の魚雷攻撃を受け 大和や葛城が被雷 伊藤長官はGFに無断で 作戦の中止を命令し、反転佐世保へと向かう 途中、米軍の新型兵器らしき爆弾を葛城が被弾したりなどもするが 無事に佐世保に到着 しかし、そこにあったのは……… ぜひ、伊藤長官率いる第一遊撃艦隊の進む道をご覧ください ところどころ戦術おかしいと思いますがご勘弁 どうか感想ください…心が折れそう どんな感想でも114514!!! 批判でも結構だぜ!見られてるって確信できるだけで モチベーション上がるから! 自作品 ソラノカケラ⦅Shattered Skies⦆と同じ世界線です

処理中です...