【新訳】帝国の海~大日本帝国海軍よ、世界に平和をもたらせ!第一部

山本 双六

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第三章 日本近海大海戦

第五十九話 ソロモン海戦①Bismarckの強さ

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「敵機接近!!」
毎度のことレーダー員が大声で伝える。
「対空戦闘用意!41サンチ、155㎜、120㎜各砲撃ち方はじめ!」
Bismarckの対空網はだでじゃない。それは竣工当時の大和に劣らなかった。
「敵機全機撃墜!」
「........................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................」
ずっと米村は黙り込む。
「どうかしましたか?」
艦長が聞くがやはり黙ったままだ。そして、数分後。
「あの機体のマーク...........やはり、カナダか」
ぼそりと米村が呟くと。
「カナダ?」
艦長が聞き返す。
「あぁ。あれはどうみてもカナダ海軍のものだ」
ため息が混じっている。相当、疲れているのだろう。
「カナダ海軍ですか.................」
それっきり、艦橋は静かなままだった。あれまでは。
「敵艦隊補足!」
「各員、配置につけ!」
急に艦内が騒がしくなる。
「敵艦発砲!それに敵艦隊には空母はいないようです!」
(空母はいない....?後方にいるのか?てか、そんなこと言っている場合じゃない!)
「取り舵一杯!いそーげー!」

「着弾!」
〔ダーン!〕艦内が揺れ動く。
「敵弾近!!」
くそ!やられたらやり返す!!!
「各砲発射用意!撃ち方はじめ!!!」
各砲が火を噴く。
「あれは......メリーランド?」
一人の見張り員がぼそりとつぶやく。
「あぁ、メリーランドだ」
続けて米村も呟く。
「あれは.....味方航空隊だ!!!」
(ラバウル航空隊か。とはいえラバウルには最低限の機数しかないはず。ここは、艦載機が頑張らねば)
そう思った米村。米村は一度決めれば行動は速い。すぐさま艦載機の発艦に取り掛かった。
  



ここに、ソロモン海戦は始まるのである。
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