62 / 77
第三章 日本近海大海戦
第五十九話 ソロモン海戦①Bismarckの強さ
しおりを挟む
「敵機接近!!」
毎度のことレーダー員が大声で伝える。
「対空戦闘用意!41サンチ、155㎜、120㎜各砲撃ち方はじめ!」
Bismarckの対空網はだでじゃない。それは竣工当時の大和に劣らなかった。
「敵機全機撃墜!」
「........................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................」
ずっと米村は黙り込む。
「どうかしましたか?」
艦長が聞くがやはり黙ったままだ。そして、数分後。
「あの機体のマーク...........やはり、カナダか」
ぼそりと米村が呟くと。
「カナダ?」
艦長が聞き返す。
「あぁ。あれはどうみてもカナダ海軍のものだ」
ため息が混じっている。相当、疲れているのだろう。
「カナダ海軍ですか.................」
それっきり、艦橋は静かなままだった。あれまでは。
「敵艦隊補足!」
「各員、配置につけ!」
急に艦内が騒がしくなる。
「敵艦発砲!それに敵艦隊には空母はいないようです!」
(空母はいない....?後方にいるのか?てか、そんなこと言っている場合じゃない!)
「取り舵一杯!いそーげー!」
「着弾!」
〔ダーン!〕艦内が揺れ動く。
「敵弾近!!」
くそ!やられたらやり返す!!!
「各砲発射用意!撃ち方はじめ!!!」
各砲が火を噴く。
「あれは......メリーランド?」
一人の見張り員がぼそりとつぶやく。
「あぁ、メリーランドだ」
続けて米村も呟く。
「あれは.....味方航空隊だ!!!」
(ラバウル航空隊か。とはいえラバウルには最低限の機数しかないはず。ここは、艦載機が頑張らねば)
そう思った米村。米村は一度決めれば行動は速い。すぐさま艦載機の発艦に取り掛かった。
ここに、ソロモン海戦は始まるのである。
毎度のことレーダー員が大声で伝える。
「対空戦闘用意!41サンチ、155㎜、120㎜各砲撃ち方はじめ!」
Bismarckの対空網はだでじゃない。それは竣工当時の大和に劣らなかった。
「敵機全機撃墜!」
「........................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................」
ずっと米村は黙り込む。
「どうかしましたか?」
艦長が聞くがやはり黙ったままだ。そして、数分後。
「あの機体のマーク...........やはり、カナダか」
ぼそりと米村が呟くと。
「カナダ?」
艦長が聞き返す。
「あぁ。あれはどうみてもカナダ海軍のものだ」
ため息が混じっている。相当、疲れているのだろう。
「カナダ海軍ですか.................」
それっきり、艦橋は静かなままだった。あれまでは。
「敵艦隊補足!」
「各員、配置につけ!」
急に艦内が騒がしくなる。
「敵艦発砲!それに敵艦隊には空母はいないようです!」
(空母はいない....?後方にいるのか?てか、そんなこと言っている場合じゃない!)
「取り舵一杯!いそーげー!」
「着弾!」
〔ダーン!〕艦内が揺れ動く。
「敵弾近!!」
くそ!やられたらやり返す!!!
「各砲発射用意!撃ち方はじめ!!!」
各砲が火を噴く。
「あれは......メリーランド?」
一人の見張り員がぼそりとつぶやく。
「あぁ、メリーランドだ」
続けて米村も呟く。
「あれは.....味方航空隊だ!!!」
(ラバウル航空隊か。とはいえラバウルには最低限の機数しかないはず。ここは、艦載機が頑張らねば)
そう思った米村。米村は一度決めれば行動は速い。すぐさま艦載機の発艦に取り掛かった。
ここに、ソロモン海戦は始まるのである。
20
お気に入りに追加
76
あなたにおすすめの小説

大日本帝国、アラスカを購入して無双する
雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。
大日本帝国VS全世界、ここに開幕!
※架空の日本史・世界史です。
※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。
※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
江戸時代改装計画
華研えねこ
歴史・時代
皇紀2603年7月4日、大和甲板にて。皮肉にもアメリカが独立したとされる日にアメリカ史上最も屈辱的である条約は結ばれることになった。
「では大統領、この降伏文書にサインして貰いたい。まさかペリーを派遣した君等が嫌とは言うまいね?」
頭髪を全て刈り取った男が日本代表として流暢なキングズ・イングリッシュで話していた。後に「白人から世界を解放した男」として讃えられる有名人、石原莞爾だ。
ここはトラック、言うまでも無く日本の内南洋であり、停泊しているのは軍艦大和。その後部甲板でルーズベルトは憤死せんがばかりに震えていた。
(何故だ、どうしてこうなった……!!)
自問自答するも答えは出ず、一年以内には火刑に処される彼はその人生最期の一年を巧妙に憤死しないように体調を管理されながら過ごすことになる。
トラック講和条約と称される講和条約の内容は以下の通り。
・アメリカ合衆国は満州国を承認
・アメリカ合衆国は、ウェーキ島、グアム島、アリューシャン島、ハワイ諸島、ライン諸島を大日本帝国へ割譲
・アメリカ合衆国はフィリピンの国際連盟委任独立準備政府設立の承認
・アメリカ合衆国は大日本帝国に戦費賠償金300億ドルの支払い
・アメリカ合衆国の軍備縮小
・アメリカ合衆国の関税自主権の撤廃
・アメリカ合衆国の移民法の撤廃
・アメリカ合衆国首脳部及び戦争煽動者は国際裁判の判決に従うこと
確かに、多少は苛酷な内容であったが、「最も屈辱」とは少々大げさであろう。何せ、彼らの我々の世界に於ける悪行三昧に比べたら、この程度で済んだことに感謝するべきなのだから……。

皇国の栄光
ypaaaaaaa
歴史・時代
1929年に起こった世界恐慌。
日本はこの影響で不況に陥るが、大々的な植民地の開発や産業の重工業化によっていち早く不況から抜け出した。この功績を受け犬養毅首相は国民から熱烈に支持されていた。そして彼は社会改革と並行して秘密裏に軍備の拡張を開始していた。
激動の昭和時代。
皇国の行く末は旭日が輝く朝だろうか?
それとも47の星が照らす夜だろうか?
趣味の範囲で書いているので違うところもあると思います。
こんなことがあったらいいな程度で見ていただくと幸いです
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

本能のままに
揚羽
歴史・時代
1582年本能寺にて織田信長は明智光秀の謀反により亡くなる…はずだった
もし信長が生きていたらどうなっていたのだろうか…というifストーリーです!もしよかったら見ていってください!
※更新は不定期になると思います。
蒼海の碧血録
三笠 陣
歴史・時代
一九四二年六月、ミッドウェー海戦において日本海軍は赤城、加賀、蒼龍を失うという大敗を喫した。
そして、その二ヶ月後の八月、アメリカ軍海兵隊が南太平洋ガダルカナル島へと上陸し、日米の新たな死闘の幕が切って落とされた。
熾烈なるガダルカナル攻防戦に、ついに日本海軍はある決断を下す。
戦艦大和。
日本海軍最強の戦艦が今、ガダルカナルへと向けて出撃する。
だが、対するアメリカ海軍もまたガダルカナルの日本軍飛行場を破壊すべく、最新鋭戦艦を出撃させていた。
ここに、ついに日米最強戦艦同士による砲撃戦の火蓋が切られることとなる。
(本作は「小説家になろう」様にて連載中の「蒼海決戦」シリーズを加筆修正したものです。予め、ご承知おき下さい。)
※表紙画像は、筆者が呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)にて撮影したものです。

世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる