上 下
53 / 75
第三章 日本近海超決戦

第五十二話 八丈島沖海戦④攻撃隊全力攻撃、敵航空隊の猛攻

しおりを挟む
その頃アメリカ攻撃隊は、日本艦隊の直上にいた。重巡、護衛戦艦などの艦で対空戦闘、風翔も発艦し、迎撃をするが、撃墜できたのは4分の1。残りが、攻撃を始めた。
This is it!これで終わりだ!
雷撃部隊が空母白龍に向かい突撃する。白龍には一発のみ魚雷が命中する。しかし、装甲空母。並大抵のことでは沈まない。応急処置を施しすぐに戦線に復帰した。
爆撃隊は、護衛戦艦『米』に800㎏爆弾を投下。誘爆が起き、米は八丈島に沈んでいった。艦隊の防空戦もあり、アメリカ攻撃隊の戦闘可能機は計90機という有様であった。これでは日本の勝利は確実になってきたが、ここである問題が発生する。白龍が突如爆発、爆沈したのだ。実は数時前、魚雷被雷後のことであった。
「魚雷一発命中!」
一人の下士官が叫ぶ。
「応急処置を急げ!」
艦長が的確に指示を出す。
応急処置はすぐに終わった。この時航空機燃料タンクが破損。ガスが充満した。しかし、何らかの原因で引火。爆発したというわけだ。これが、のちに装甲空母改装の役に立つのである。
「救助を急げ!!」
角田が指示を下すと、
「失礼します!敵艦隊空母と戦艦を分離。敵戦艦部隊依然として八丈島に接近!」
これを聴いた高官たちは一瞬凍ったように口を閉じた。しかし、すぐに角田が、
「こちらも行くぞ!出雲、信濃、鹿野、秋葉を向かわせろ!近藤が乗ってたはずだ」
そう指示を下した。直掩機隊の準備が整い、発艦。エースパイロットの登場に攻撃部隊は敗走した。
その頃日本の政治・外交は新たなる進展を迎えていた。
まず、川崎飛行機改め川崎重工が愛知、中島そしてメッサーシュミット社を買収。四大財閥がなくなった今では、日本最大の企業になった。日本の飛行機技術は進展するだろう。それに、日英同盟復活に伴い、ドイツとの関係が悪化。亜米利加との戦いもアメリカ政府に不満を持つ、マッカーサー、ニミッツ、アイゼンハワーとともにクーデーターを起こしアメリカでの革命を発生させる計画を立てていた。あとは、イタリアも英伊同盟が結ばれ、ドイツに宣戦布告。しかし、ドイツはフランス・ポーランド・ウクライナなどの各地を占領・併合していたため一大軍事国になりあっていた。それを見放す日本ではない。日本国内ではドイツに宣戦布告するか否か、そして宣戦布告した場合どのようなルートでどのような戦術で攻撃するかなど議論され続けているのであった........
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

タイムワープ艦隊2024

山本 双六
SF
太平洋を横断する日本機動部隊。この日本があるのは、大東亜(太平洋)戦争に勝利したことである。そんな日本が勝った理由は、ある機動部隊が来たことであるらしい。人呼んで「神の機動部隊」である。 この世界では、太平洋戦争で日本が勝った世界戦で書いています。(毎回、太平洋戦争系が日本ばかり勝っ世界線ですいません)逆ファイナルカウントダウンと考えてもらえればいいかと思います。只今、続編も同時並行で書いています!お楽しみに!

Another World〜自衛隊 まだ見ぬ世界へ〜

華厳 秋
ファンタジー
───2025年1月1日  この日、日本国は大きな歴史の転換点を迎えた。  札幌、渋谷、博多の3箇所に突如として『異界への門』──アナザーゲート──が出現した。  渋谷に現れた『門』から、異界の軍勢が押し寄せ、無抵抗の民間人を虐殺。緊急出動した自衛隊が到着した頃には、敵軍の姿はもうなく、スクランブル交差点は無惨に殺された民間人の亡骸と血で赤く染まっていた。  この緊急事態に、日本政府は『門』内部を調査するべく自衛隊を『異界』──アナザーワールド──へと派遣する事となった。  一方地球では、日本の急激な軍備拡大や『異界』内部の資源を巡って、極東での緊張感は日に日に増して行く。  そして、自衛隊は国や国民の安全のため『門』内外問わず奮闘するのであった。 この作品は、小説家になろう様カクヨム様にも投稿しています。 この作品はフィクションです。 実在する国、団体、人物とは関係ありません。ご注意ください。

連合航空艦隊

ypaaaaaaa
歴史・時代
1929年のロンドン海軍軍縮条約を機に海軍内では新時代の軍備についての議論が活発に行われるようになった。その中で生れたのが”航空艦隊主義”だった。この考えは当初、一部の中堅将校や青年将校が唱えていたものだが途中からいわゆる海軍左派である山本五十六や米内光政がこの考えを支持し始めて実現のためにの政治力を駆使し始めた。この航空艦隊主義と言うものは”重巡以上の大型艦を全て空母に改装する”というかなり極端なものだった。それでも1936年の条約失効を持って日本海軍は航空艦隊主義に傾注していくことになる。 デモ版と言っては何ですが、こんなものも書く予定があるんだなぁ程度に思ってい頂けると幸いです。

日本が危機に?第二次日露戦争

歴史・時代
2023年2月24日ロシアのウクライナ侵攻の開始から一年たった。その日ロシアの極東地域で大きな動きがあった。それはロシア海軍太平洋艦隊が黒海艦隊の援助のために主力を引き連れてウラジオストクを離れた。それと同時に日本とアメリカを牽制する為にロシアは3つの種類の新しい極超音速ミサイルの発射実験を行った。そこで事故が起きた。それはこの事故によって発生した戦争の物語である。ただし3発も間違えた方向に飛ぶのは故意だと思われた。実際には事故だったがそもそも飛ばす場所をセッティングした将校は日本に向けて飛ばすようにセッティングをわざとしていた。これは太平洋艦隊の司令官の命令だ。司令官は黒海艦隊を支援するのが不服でこれを企んだのだ。ただ実際に戦争をするとは考えていなかったし過激な思想を持っていた為普通に海の上を進んでいた。 なろう、カクヨムでも連載しています。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜 

八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。 第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。 大和型三隻は沈没した……、と思われた。 だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。 大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。 祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。 ※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています! 面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※ ※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

枢軸国

よもぎもちぱん
歴史・時代
時は1919年 第一次世界大戦の敗戦によりドイツ帝国は滅亡した。皇帝陛下 ヴィルヘルム二世の退位により、ドイツは共和制へと移行する。ヴェルサイユ条約により1320億金マルク 日本円で200兆円もの賠償金を課される。これに激怒したのは偉大なる我らが総統閣下"アドルフ ヒトラー"である。結果的に敗戦こそしたものの彼の及ぼした影響は非常に大きかった。 主人公はソフィア シュナイダー 彼女もまた、ドイツに転生してきた人物である。前世である2010年頃の記憶を全て保持しており、映像を写真として記憶することが出来る。 生き残る為に、彼女は持てる知識を総動員して戦う 偉大なる第三帝国に栄光あれ! Sieg Heil(勝利万歳!)

大日本帝国、アラスカを購入して無双する

雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。 大日本帝国VS全世界、ここに開幕! ※架空の日本史・世界史です。 ※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。 ※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。

処理中です...