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第三章 日本近海超決戦

第四十八話 新勢力

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1944年2月23日、日本に衝撃が走った。中国で反乱が発生。中国海軍が奪われ反乱軍は銀嶺の国 岩春国ぎんれいのくに いわはるこくを名乗り新型空母『岩風』(日本生まれ、中国育ちの艦)が乗っ取られた。大東亜共栄圏に参加したことが原因だったらしい。まもなく第四特務艦隊が奇襲にあい、全滅。その他にも哨戒艦34隻、海防艦10隻が沈められた。そこで日本はある作戦を計画する。

1944年2月28日、黄海にて演習中だった一航戦、二航戦、護衛艦ニ十隻(船体は古鷹型に近く、主砲は120㎜~140㎜速射砲)が、中国航空機の奇襲に会い、奮戦したものの空母赤城からの一航戦、二航戦、護衛艦5隻が沈没した。そして、中国艦艇が演習海域へ侵入した。日本の主力の一角のため何としても息の根を止めたかったのだろう。しかし、そこすでに攻撃範囲。うかつだったといえるだろう。最大戦速で離脱しても逃げ切れない範囲であった。そして、空母赤龍艦載機が襲来。すべてが新型だったためか歯が立たず、混乱が発生。そこに生き残りの護衛艦が出動。撃滅した。これこそ、日本軍の策略であった。沈んだ一航戦、二航戦はわざと沈みやすいようにしており浅瀬で演習をしたため(策略)すぐに引き上げられ、ドッグで高速修理が開始された。一か月後には終わるであろう。そして、陸軍も西将軍率いる部隊が出動。まもなく反乱軍は鎮圧された。

しかし、問題はアメリカだ。亜米利加はこのままでは負けると感じ始めていた。いくら工業力があっても優秀な搭乗員がいなくては困る。日に日にくる攻撃で育成が完了したものは死に、日本が強くなる。そうなれば、せめて時間稼ぎをしようと日本近海に奇襲攻撃をする作戦を立案していた。そして、その指揮官に任命されたのがマジュロ海戦の生き残りスプールアンスである。


1944年3月2日20:45、哨戒艦160号から正体不明の艦隊アリの入電が入る。その艦隊の内容が
空母二隻
戦艦五隻
軽巡七隻
重巡十隻
駆逐二十三隻
その他二十一隻
計 六十八隻
であった。しかし、この時の日本本土防衛艦隊(第二航空機動艦隊)長官の角田は本土を攻撃しようとしているなら、もっと来ると感じた。そこでわざと防衛艦隊は動かさず、代わりに出撃したのがつい最近竣工した航空戦艦を旗艦とする新編成第一航空機動戦隊(以降、一機戦)が出撃した。長官は元空母赤城の艦長もしたことのある、草鹿 龍之介が抜擢されていた。そして、第一航空機動戦隊は大海原を駆け抜けることになるのである..
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