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第三章 日本近海大海戦
第三十一話後半③ マリアナ近海海戦② 艦を先に撃沈するのは...?
しおりを挟むアメリカ海軍第二次攻撃隊が、空母『竜城』に集中的に来襲。第一警戒序列になり、対空戦闘を行ったが、国見型防空巡洋艦が二隻轟沈。空母『竜城』に敵艦載機が迫りつつあった。そして、、、
「左舷雷積四!」「後方雷積一!」「右舷雷積10!」「敵機直上!」
「面~舵!」
「投下用意!てぇ!」
ガシャーン!ヒュー
ダン!ドカーン!
800キロ爆弾が二発、命中。空母『竜城』は、火を噴いた。この時、乗組員は、艦載機で飛び上がっていたり、他の艦に行ってたりと、いろいろとあり、乗組員の被害は少なかったが、傾斜15度に傾き始めた。
「魚雷三、命中コース!」
「各員衝撃備え!!」
ダーン!バシャーン!バシャーン!バシャーン!
「傾斜20度切りました!」「魚雷二、命中コース!残り、命中コースから、外れます!!」
ダーン!
「被害報告!」
「機関室に命中!浸水発生!」「艦後方にて、爆発!!スクリュー停止!」「航行不能!」「敵第三波来ます!」
「ここまでか...総員離艦!」
空母『竜城』艦長「明乃 健」は、苦渋の決断をした。そうして、五万トン級正規空母『竜城』は、自沈という、結果で、沈没した。
「敵艦隊接近!」
「なんだと⁉」
角田は、しばらく、戸惑った。敵艦隊が来れば、必ず、負けるからだ。聯合艦隊でもない、第三艦隊が、敵の、主力艦隊の一つといわれ、正規空母五隻もようする艦隊に、正規空母0の艦隊が勝てるわけがなかった。しかし、その戸惑いも、一瞬で吹き飛んだ。
ダーン!
「なんの音だ⁉」
「二時の方向に艦影補足!!」
まさか、敵の増援がきたとでもいうのか?
「あれは...「さが」、「あがつま」、「いなずま」、「おおさか」、「ひろしま」です!!」
「馬鹿言え!!」
さが型空母一番艦『さが』二番艦『おおさか』三番艦『ひろしま』は、新型の空母だ。それに、あがつま型(一番艦『あがつま』二番艦『いなずま』)は、日本初の超甲巡洋艦だ。あと、何といっても、すべての艦の、乗組員が女性という、艦隊(第六艦隊)である。混乱したのもそのはず。いまだ、訓練中のはずだ。(空母艦載機搭乗員は男性)
『我、日本本土カラ、援軍二来タリ』
「よし!いくよ!撃ち~方はじめ!!」
ダーン!ダーン!
「ワイ?何が起こった?あんな艦見たことがないぞ!あんな速力に、あの重武装。なんなんだ?」
ドカーン!
火柱が上がる。
混乱に乗じて、あっという間に、敵正規空母一隻を撃沈。その後、続いて、あづま型鉄甲巡洋艦の一番艦「あづま」、せいよう型重雷装超甲巡洋艦「せいよう」が到着した。これが、マリアナ近海海戦の転換点となる。
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