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第二章 アメリカ本土爆撃

第十九話 ガラパゴス沖海戦②

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「零式水上偵察機より入電!『敵機動部隊ノ編成ハ空母1、戦艦4、巡洋艦13、駆逐25、その他18ナリ』」

「分かった。最大射程ギリギリだな。砲術長」

「了解よ!」

「一斉射撃で。FIシステム起動!」

「電探連動中。仰角調整。いつでもどうぞ!」

「てぇー!」

ダーン!

命中!

「攻撃隊発艦始め!」


ヒューン


「頼んだぞ...」

「敵弾きます!」

「5、4、3、2、1、今!」

ダーン!

「被害報告!」

「後方第二副砲に命中!使用不能!なお、火災、浸水発生!」

「ダメコン急げ!魚雷発射用意!てぇー!」

プシューン

...ダーン!

「敵巡洋艦5隻沈没!なお戦艦2隻大破、一隻中破とのこと」

「よくやった!引くぞ!」

「六、三、九時の方向に艦影!囲まれました!」

「なんだと⁉」

やばい...

そう。実はこの時東郷高速艦隊は護衛空母二隻と巡洋戦艦四隻を主力とした艦隊で、敵のまともな艦隊と会敵すると水雷戦隊でないかぎり勝ち目はなかった。ましてや、囲まれた状態で。

「やるか...水雷長!全魚雷乱射!」

「ついにですか...了解!全方位魚雷乱射用意!いつでも!」

「てぇー!」

プシューン

プシューン

プシューン

プシューン

「恐るべしアメリカの工業力。もうまともな艦隊を編成しているとは...」

「敵弾来る!」

ダーン!ボーン!

「後方第三主砲にて誘爆!火災発生!大破!後方浸水悪化」

「ダメージコントロール!修理班修理急げ!」


「味方軽巡『酒匂』、駆逐『磯風』沈没!」

「救助急げ!」

やばい...もう持たんか..退艦命令をD

「失礼します!」

「なんだ⁉」

「第一打撃部隊が後方6時に現れました!」

「なんだって⁉」

第一打撃部隊は、パナマ運河攻撃の際に攻撃のために作られて一時的だが艦隊であり、大和型三隻、装甲空母鳳炎型の『鳳雷』を主軸としている一時的な艦隊である。

「大和より入電!『ココハ我ラニ任セロ。ソノウチニ離脱セヨ』」

「了解!最大前進!振り切る!」

すまん!任せた!


戦艦大和

「さぁ叩くか!砲術長、全砲門交互打ち方で、弾切れ、もしくはこの海域を離脱するまで打ち続けて!」

「了解です!」

「打ち~方はじめ!」

ダーン!

ダーン!

ダーン!

ダーン!

「敵戦艦二隻轟沈!一隻大破!敵艦隊引きます!追撃しますか?」

「いやいい。それより救助と撤退だ!」

「了解!」

この海戦にて大和型が来ていなければ、日本は負け、史実のミッドウェーのようなありさまになったであろう。ともかく日本はこの海戦で勝利を収めたのであった。



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