【新訳】帝国の海～大日本帝国海軍よ、世界に平和をもたらせ！第一部

第一章 真珠湾占拠

第九話 ミッドウェー海戦①

　
マジュロ沖海戦の、数日前。ミッドウェー島付近。高山航空機動部隊
「敵機動部隊は？」

「いえ。未だいません」
うさんくさいな。
「電子偵察機『電翔』を発艦させろ！怪しい。うちの電探は最新だが、試作というのもあり、発見範囲が短いからな」

「了解！」


ガランガランガラガラヒュー
ビューン！
頼んだぞ...
「半分の艦載機を置いて、陸上爆弾に変えろ！」

「了解！」



「う～ん。いないなぁ。....あれって・・・敵機動部隊だ！本隊に打電！」


「電翔より入電！『我敵機動部隊発見シタリ。編成ハ、空母二、戦艦五、巡洋艦九、駆逐十三、他、小艦艇四十。我ハ、コレヨリ帰投スル。』」

「来たか。このまま、第一次攻撃隊を発艦させろ！先手を取る。山口さんのところにも打電！」
陸上爆弾でも、甲板は破壊できる。

ミッドウェー海戦には空母赤城・加賀・飛龍・蒼龍、戦艦金剛・比叡を主力とした艦隊であった。しかし、これは日本軍の囮に過ぎなかった........

日本の第一次攻撃隊の数は、雷撃機（攻撃機）が50機、爆撃機が54機、戦闘機が56機の合計160機であり、途中アメリカ攻撃機とすれ違い、少数の戦闘機が、ドッグファイトをしたが、ほとんどが振り向かず、相手の機動部隊に向かった。

「あれが敵機動部隊か...腕が鳴るな」

「はい！」

ダダダダ

バン！バン！

ダーン！ダーン！

「当たらんよ。攻撃態勢に入れ....てぇー！」
ヒュー
ダーン！
「命～中！」
ドカーン！
「敵戦艦、誘爆しました。あれでは、しばらく持っても、沈むでしょう」
よし！

そのころ高山航空機動部隊では

「敵雷撃機来ます！」

「新型のFIシステム（電探連動システム）をためすいい機会だ」

「敵機補足！電探連動！仰角調整！発射用意！てぇー！」

ダーン！

ダーン！

ダーン！

「敵機全機撃墜！」

「性能は確かだな」
この電探システムは、のちのレーダー射撃である。
「攻撃機はどうかな？」

「敵機直上急降下！」

「なんだと⁉FIシステム起動！」

ヒュー

ドカーン！

「空母加賀大破！」

「嘘だろ...」