5 / 75
第一章 真珠湾占拠
第五話 マジュロ沖殲滅作戦始動!!
しおりを挟む
「これが、肥前型戦艦...」
山本が驚いた顔をして呟く。
1942年日本軍は快進撃を続けていた。そんな時代にミッドウェー島攻略のために建造された艦がある。名前を「肥前型巡洋戦艦『肥前』・『肥後』」・「台風型追撃駆逐艦『台風』・『竜巻』」の四隻である。まず、肥前型の二隻の特徴は、金剛型と肩を並べる快速艦であること。公試最大速力は35ノットである。そして二つ目は水中発射管を前方四門中央六門後方二門の合計十二門の発射管がある。そして、台風型の特徴は、敵を追撃するための索敵力、攻撃力、耐久力の全てが備わっており、装甲は、5500t級。索敵力は利根並み。攻撃力は球磨(竣工時)なみ。速力は公試速力で32ノット。とても駆逐艦とは思えない力が備わっている。その代わりに、船体が120mと大きい。そして、速力が前述の通りのため駆逐としては物足りない。そんな苦悩がありながらも、肥前は1942年4月29日、肥後は同年5月1日、台風は同年5月12日、竜巻は同年5月21日竣工した。
「すごい...あれは?」
山本が技術長に聞く。
「あれは、九七式38サンチ砲ですね」
「肥前は金剛代艦だと聞いたが?」
「そうですね。金剛代艦といったところでしょうか」
そんな会話を交わしていると。
「ハァハァ」
息を切らした鳳炎航空参謀が走ってやってきた。
「アメリカの機動部隊がマジュロ沖に出現しました!」
その場が凍り付く。
「なんだって⁉」
山本は戸惑う。仕方ないことだ。主力艦隊がMI作戦のために択捉島に移動しているからだ。山本は冷や汗をかいている。そんな中技術長が、
「山本長官、恐れながらあの作戦を実行してみては?」
そんな言葉に、山本は閃いてしまった。
「艦長ら全員を作戦指令室に集めろ!!」
その後、作戦指令室にて。
「これより、マジュロ沖敵艦隊殲滅作戦を実行する!!」
山本がきっぱり言うと、鳳炎艦長の阿部大佐が、
「殲滅作戦とはあの?」
その質問に山本は
「そうだ」
その一言だけだった。
「参加艦艇は.....................」
山本が淡々と説明する。
「以上だ!!各員出撃準備急げ!!」
「「「「はい!!!」」」」
その後、横須賀二は出撃警報が鳴り、横須賀にて息を抜いていた水兵出撃命令がかかった。
そして、警報から二時間後の1942年5月29日14時23分、空母機動部隊が横須賀を出港した。
旗艦及び艦隊の士気はとても高かった。
山本が驚いた顔をして呟く。
1942年日本軍は快進撃を続けていた。そんな時代にミッドウェー島攻略のために建造された艦がある。名前を「肥前型巡洋戦艦『肥前』・『肥後』」・「台風型追撃駆逐艦『台風』・『竜巻』」の四隻である。まず、肥前型の二隻の特徴は、金剛型と肩を並べる快速艦であること。公試最大速力は35ノットである。そして二つ目は水中発射管を前方四門中央六門後方二門の合計十二門の発射管がある。そして、台風型の特徴は、敵を追撃するための索敵力、攻撃力、耐久力の全てが備わっており、装甲は、5500t級。索敵力は利根並み。攻撃力は球磨(竣工時)なみ。速力は公試速力で32ノット。とても駆逐艦とは思えない力が備わっている。その代わりに、船体が120mと大きい。そして、速力が前述の通りのため駆逐としては物足りない。そんな苦悩がありながらも、肥前は1942年4月29日、肥後は同年5月1日、台風は同年5月12日、竜巻は同年5月21日竣工した。
「すごい...あれは?」
山本が技術長に聞く。
「あれは、九七式38サンチ砲ですね」
「肥前は金剛代艦だと聞いたが?」
「そうですね。金剛代艦といったところでしょうか」
そんな会話を交わしていると。
「ハァハァ」
息を切らした鳳炎航空参謀が走ってやってきた。
「アメリカの機動部隊がマジュロ沖に出現しました!」
その場が凍り付く。
「なんだって⁉」
山本は戸惑う。仕方ないことだ。主力艦隊がMI作戦のために択捉島に移動しているからだ。山本は冷や汗をかいている。そんな中技術長が、
「山本長官、恐れながらあの作戦を実行してみては?」
そんな言葉に、山本は閃いてしまった。
「艦長ら全員を作戦指令室に集めろ!!」
その後、作戦指令室にて。
「これより、マジュロ沖敵艦隊殲滅作戦を実行する!!」
山本がきっぱり言うと、鳳炎艦長の阿部大佐が、
「殲滅作戦とはあの?」
その質問に山本は
「そうだ」
その一言だけだった。
「参加艦艇は.....................」
山本が淡々と説明する。
「以上だ!!各員出撃準備急げ!!」
「「「「はい!!!」」」」
その後、横須賀二は出撃警報が鳴り、横須賀にて息を抜いていた水兵出撃命令がかかった。
そして、警報から二時間後の1942年5月29日14時23分、空母機動部隊が横須賀を出港した。
旗艦及び艦隊の士気はとても高かった。
33
お気に入りに追加
67
あなたにおすすめの小説
【第十回 歴史・時代小説大賞投稿】帝国の海 外伝~風翔搭乗員戦記
山本 双六
歴史・時代
1942年1月完成した、ニ式艦上戦闘機『風翔』この戦闘機に乗り、国のため、そして、愛する人たちのために戦った男たちの戦いが幕を開ける
帝国の海にでてくる、二式艦上戦闘機『風翔』風翔搭乗員の、物語である...
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
我らの輝かしきとき ~拝啓、坂の上から~
城闕崇華研究所(呼称は「えねこ」でヨロ
歴史・時代
講和内容の骨子は、以下の通りである。
一、日本の朝鮮半島に於ける優越権を認める。
二、日露両国の軍隊は、鉄道警備隊を除いて満州から撤退する。
三、ロシアは樺太を永久に日本へ譲渡する。
四、ロシアは東清鉄道の内、旅順-長春間の南満洲支線と、付属地の炭鉱の租借権を日本へ譲渡する。
五、ロシアは関東州(旅順・大連を含む遼東半島南端部)の租借権を日本へ譲渡する。
六、ロシアは沿海州沿岸の漁業権を日本人に与える。
そして、1907年7月30日のことである。
タイムワープ艦隊2024
山本 双六
SF
太平洋を横断する日本機動部隊。この日本があるのは、大東亜(太平洋)戦争に勝利したことである。そんな日本が勝った理由は、ある機動部隊が来たことであるらしい。人呼んで「神の機動部隊」である。
この世界では、太平洋戦争で日本が勝った世界戦で書いています。(毎回、太平洋戦争系が日本ばかり勝っ世界線ですいません)逆ファイナルカウントダウンと考えてもらえればいいかと思います。只今、続編も同時並行で書いています!お楽しみに!
小沢機動部隊
ypaaaaaaa
歴史・時代
1941年4月10日に世界初の本格的な機動部隊である第1航空艦隊の司令長官が任命された。
名は小沢治三郎。
年功序列で任命予定だった南雲忠一中将は”自分には不適任”として望んで第2艦隊司令長官に就いた。
ただ時局は引き返すことが出来ないほど悪化しており、小沢は戦いに身を投じていくことになる。
毎度同じようにこんなことがあったらなという願望を書き綴ったものです。
楽しんで頂ければ幸いです!
蒼雷の艦隊
和蘭芹わこ
歴史・時代
第五回歴史時代小説大賞に応募しています。
よろしければ、お気に入り登録と投票是非宜しくお願いします。
一九四二年、三月二日。
スラバヤ沖海戦中に、英国の軍兵四二二人が、駆逐艦『雷』によって救助され、その命を助けられた。
雷艦長、その名は「工藤俊作」。
身長一八八センチの大柄な身体……ではなく、その姿は一三○センチにも満たない身体であった。
これ程までに小さな身体で、一体どういう風に指示を送ったのか。
これは、史実とは少し違う、そんな小さな艦長の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる