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第一章 真珠湾占領
第四話 真珠湾攻撃②
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赤城航空隊 第二次雷撃部隊 淵田大尉機
「よし!投下用意」
「てぇ!」
撃たれた試製九ニ式航空魚雷は、敵戦艦『アリゾナ』に命中。アリゾナは弾薬庫に誘爆したのか、大爆発を起こし、艦首が跡形もなく消え去っていた。
鳳炎航空隊 第一次爆撃隊 河野中尉機
「あれは....空母!」
河野は、空母を見つけた瞬間、命令を下した。
「編隊あの空母をやれ!!」
無線で河野編隊に命令が通達される。
そして、急降下爆撃により、その空母と思われる艦を跡形もなく消し去った。これは、後々分かったことだが、あの空母は空母『サラトガ』だったらしい。
その後も真珠湾を攻撃し、攻撃開始から三時間後の、7時1分に攻撃が終了した。真珠湾攻撃により、米艦隊は、航空機450機、空母『サラトガ』、戦艦『メリーランド』、戦艦『オクラハマ』、戦艦『ウェストバージニア』、『カルフォルニア』、『ネバダ』、駆逐艦『カッシング』が沈没した。
その頃、AL艦隊はというと、瑞鳳及び打撃部隊が攻撃を開始していた。しかし、敵護衛隊はやれても、空母には攻撃が当たらなかった。そんな中、後に米海軍最強と名をはせる空母『エンタープライズ』からとびだったTBD『アヴェンジャー』により、瑞鳳が、大破、炎上してしまった。誘爆するのは時間の問題だった。そんな危機的状況下で活躍したのが水上打撃部隊の戦艦榛名と重巡鳥海、駆逐艦橘だった。この三隻は残りの攻撃隊をすべて撃墜した武勲艦である。しかし、機動部隊戦は敵機を撃墜すれば勝てるというものではない。敵重巡の砲撃により、駆逐艦『桜』が沈没。続いて、鳥海も中破した。
この状態では勝てない。飯田は悟った。その時だった。
「三時の方向に、艦影あり!!」
見張り員が叫ぶ。
「なんだと⁉」
顔を向けた方向には、装甲空母鳳炎と思われる小規模機動艦隊であったのだ。小規模とはいえ、金剛型戦艦が見えた。飯田が呆然としていると、続けて見張り員が叫んだ。
「敵艦隊、煙幕張って逃げます!!」
敵機動部隊がまさかの、逃げたのだ。これは戦後に分かったことだが、瑞鳳航空隊が投弾した爆弾の至近弾の破孔から浸水が発生。さらに、振動で漏れた油に火が引火。大火事が発生したのだという。
とはいえ、これで、敵機動部隊を退かせることに成功したのである。
その後、聯合艦隊は、横須賀に堂々と寄港したのである。
横須賀海軍工廠にて、
「そうしたんですか、技術長」
山本が技術長に聞く。
「新型艦の完成ですよ」
技術長の目線の先には、金剛型戦艦に酷使している見たことのない艦があった。
「よし!投下用意」
「てぇ!」
撃たれた試製九ニ式航空魚雷は、敵戦艦『アリゾナ』に命中。アリゾナは弾薬庫に誘爆したのか、大爆発を起こし、艦首が跡形もなく消え去っていた。
鳳炎航空隊 第一次爆撃隊 河野中尉機
「あれは....空母!」
河野は、空母を見つけた瞬間、命令を下した。
「編隊あの空母をやれ!!」
無線で河野編隊に命令が通達される。
そして、急降下爆撃により、その空母と思われる艦を跡形もなく消し去った。これは、後々分かったことだが、あの空母は空母『サラトガ』だったらしい。
その後も真珠湾を攻撃し、攻撃開始から三時間後の、7時1分に攻撃が終了した。真珠湾攻撃により、米艦隊は、航空機450機、空母『サラトガ』、戦艦『メリーランド』、戦艦『オクラハマ』、戦艦『ウェストバージニア』、『カルフォルニア』、『ネバダ』、駆逐艦『カッシング』が沈没した。
その頃、AL艦隊はというと、瑞鳳及び打撃部隊が攻撃を開始していた。しかし、敵護衛隊はやれても、空母には攻撃が当たらなかった。そんな中、後に米海軍最強と名をはせる空母『エンタープライズ』からとびだったTBD『アヴェンジャー』により、瑞鳳が、大破、炎上してしまった。誘爆するのは時間の問題だった。そんな危機的状況下で活躍したのが水上打撃部隊の戦艦榛名と重巡鳥海、駆逐艦橘だった。この三隻は残りの攻撃隊をすべて撃墜した武勲艦である。しかし、機動部隊戦は敵機を撃墜すれば勝てるというものではない。敵重巡の砲撃により、駆逐艦『桜』が沈没。続いて、鳥海も中破した。
この状態では勝てない。飯田は悟った。その時だった。
「三時の方向に、艦影あり!!」
見張り員が叫ぶ。
「なんだと⁉」
顔を向けた方向には、装甲空母鳳炎と思われる小規模機動艦隊であったのだ。小規模とはいえ、金剛型戦艦が見えた。飯田が呆然としていると、続けて見張り員が叫んだ。
「敵艦隊、煙幕張って逃げます!!」
敵機動部隊がまさかの、逃げたのだ。これは戦後に分かったことだが、瑞鳳航空隊が投弾した爆弾の至近弾の破孔から浸水が発生。さらに、振動で漏れた油に火が引火。大火事が発生したのだという。
とはいえ、これで、敵機動部隊を退かせることに成功したのである。
その後、聯合艦隊は、横須賀に堂々と寄港したのである。
横須賀海軍工廠にて、
「そうしたんですか、技術長」
山本が技術長に聞く。
「新型艦の完成ですよ」
技術長の目線の先には、金剛型戦艦に酷使している見たことのない艦があった。
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