【新訳】帝国の海~大日本帝国海軍よ、世界に平和をもたらせ!第一部

山本 双六

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第一章 真珠湾占領

第二話 太平洋戦争開戦!

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昭和16年1941年12月8日 空母赤城飛行甲板にて、全航空隊が待ち構えていた。第一次攻撃隊の陣容は、戦・雷・爆連合の計攻撃機90機爆撃機98機戦闘機64機の計252機であった。
そして、04:13、空母赤城にZ旗が掲げられた。と、同時に全攻撃隊が空母赤城、加賀、飛龍、蒼龍、翔鶴、瑞鶴、鳳炎から発艦した。
発艦からおおよそ20分後全航空隊が集結し大編隊を組んだ。その後飛ぶこと1時間。未だに厚い雲で覆われている。そして、
「偵察機より入電!真珠湾に敵空母『サラトガ』を発見したとのことです!」
しかし、ここでよくわからないことが起きる。それは、別動隊の秋田中尉隊が、攻撃に見舞われたのだ。それは今から約5分前。

「真珠湾が見えてきたぞ!」
士気は絶好調であった。しかし、

『ダダダダ!!』
秋田中尉は機銃の音を聞いた。機銃の音がした方向に顔を向けると、三番機が火を噴いていた。そこには、米戦闘機F4F ワイルドキャットがいたのだ。
「ワイルドキャット!?」
秋田は少し、戸惑った。しかし、すぐに護衛戦闘機隊が蹴散らしてくれた。しかし、なぜ場所が分かったのかがわからなかった。それに、陸軍機ならまだしも海軍機が来たことに不安を持った。

そのころ空母赤城艦内

「んん~」
高山司令官が首をかしげていると
「どうかしましたか?」
と参謀長が聞いた。
「おかしい」
高山が不安そうにいう。
「何がですか?」
私が首をかしげて話した。
「失礼します!アリューシャン列島攻撃隊の尾鈴が攻撃を受け大破!撤退するとのことです!」

すぐに、高山は指示を下した。
「一番近い軽空母瑞鳳と戦艦榛名に護衛数隻をつけて救出に向かわせろ!!!!」
「了解!!」

その後数時間後、尾鈴は大破炎上という大損害を負いながらも、瑞鳳隊と合流に成功した。
だが、問題はここからだった。


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