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「レイ?」
私がレイを探し振り返れば部屋には私の王子様……ウィルと二人きりで……少し照れると言うか困ると言うか……どうしよう?!
「レイは?」
「そんなにレイが必要?」
ジッと見つめウィルが問いかけて来るから、思わず視線をそらしてしまった。
「そう言う訳では……」
なんてモジモジ言えば、私の頬に大きくゴツイ手がそっと触れて自分の方へと視線を向けさせる。
「彼には別の大切な仕事を任せてあったんだが、どうしても俺の事が心配だと言って君を迎えに行っただけ、すぐに任務に戻って行ったんだろう」
ほんの微かに視線が揺れた。
それは何となくウィルらしくない。
「閣下……」
「なんだ?」
問いかけられて私はこの違和感に覚えが無くて、そして誤魔化すように笑って聞いてしまう。
「仮病ですか?」
「胸が痛むのは事実だ。 後は、落ち着かず、寝つきが悪く、身体がだるいような気がしていた」
「ですが顔色は良いですし……いえ、疑っている訳ではありませんよ? でも、そのように弱気な状況になるなんて……大変な苦労をしていらっしゃるのでは?」
「そうだな……」
苦笑交じりに視線を伏せる様子は、本気で困っているようだった。
「私で、力になれるなら何でも言って下さい!!」
医師としてではなく個人の意見が混ざる。 饒舌に語れるのは彼に目に見えた病状が見られなかったから、それでも外からだけではわからない何かがあるかもしれないから完全に安堵は出来ない。
なのに、私はホッとしている。
医師として最悪だ……。
私自身の都合ばかりを心が優先してしまう。
この人の側は安全だと、この人は私を傷つけないと、この人が好きなのだと……。 病気だと言っているのに、私を呼んでくれて嬉しいのだと。 ダメ!! カイン先生を呼ばないと!!
「なら、俺の側にいてくれ」
そう言って見せるのは、余裕の笑顔で私は夢を見ているのかと停止してしまう。
もし、コレがレイなら頭をペシャリと叩いていた所だろう。
私の感情よりも仕事よ!!
「私には待っている患者が沢山いるの」
「だが、疫病の流行を切っ掛けに治療魔法の使い手が増えているそうじゃないか」
「未熟で使い物にならなりません」
「君だって未熟だった。 過保護にしていては成長しないんじゃないのか? それに……君はここ2年の間、無理をするあまり自分を蔑ろにして色々とミスをしたようじゃないか、少し休んではどうだ?」
トントンとベッドの脇を叩かれる。
疫病の最中で治療医を目指した人達の危険を避けようと寝る間も惜しんで仕事をしていた。 だから……ダニエルが言う婚姻証に反論が出来なかった。 仕事以外の事に関しては色々とおざなりだったから。 正式な書類があるなら……あの謀殺された日々の中で書いてしまったのだろうと……。
溜息一つつき私はベッドの上に腰を下ろせば、ウィルは笑みを向けて来る。
「今は、疫病も収まった。 疫病を利用しカイン医師は上手く弟子を育てていたと聞いている。 君が無理をしなくても治療院は回る。 側にいてくれないか? 不安なんだ……」
ジッと見つめられ、私は見つめ返す。
彼がひとたび戦場に立てば悪鬼と化す。 だけどここは戦場ではなく、彼が気を休める事が出来る場所だと言う事を知っている。 彼にとって休眠を取る場所はそうでなければならないから。
「私は……まだ、内側?」
冗談で済まそうとしたのに、私の声は震えていた。
「当たり前だ。 俺の大事なチビちゃん」
そう優しく笑われた。
不安が溶けす。
そして……ボロボロと涙が流れ出した。
「あ~~。 泣くな、泣くな、俺がいる。 俺は初めて会った時から、君に泣かれるのに弱いんだから」
「弱ればいいわ……」
私が甘えた風に言えば、私の王子様は笑い……そして片手で引き寄せ包み込むように肩を抱く。
「少し休むといい。 全てはそれからだ」
髪を撫でられ、頭を撫でられ……泣きつかれた私は眠りについた。
これでは誰の治療にきたのやら……。
気づけば夕刻近く。
一緒にベッドに入っていたはずの私の王子様ウィル・ノーランは、目の前のデスクに山のように書類を積み上げ仕事をしている。
「休暇届け、これに魔法印を押してくれ」
そう言って1枚の紙が差し出された。
「……随分と早いですね」
「早くない、もうこんな時間だ」
「いえ、仕事山のようにあるのに……」
「俺は、チビちゃんに弱いからな。 暇ならお茶にでもしよう。 夕食まで間はあるが腹が減っているだろう簡単なものを準備させよう」
「それより!! 身体を見させて!!」
「お望みなら幾らでも?」
何かニュアンスに引っかかりを覚えたが……それがどういう意味かは分からず、つかつかと歩み寄る。
ウィルは鈴を鳴らして執事を呼んでいたが、私にとってはこの大切な人が病に侵されている可能性がある方が重大だった訳で、それなのに、私は自分の事ばかりを優先した事に酷く後悔していた。
手にしていた鈴を奪いテーブルに置き、膝をついて服を脱がせる。
「病人だと言う自覚はあるの?! こんなゴツくて重たい服に着替えて」
「途中客人が来たんだから仕方がない」
そう言って肩を竦めながら、抗う事無く私に脱がされていく。
逞しい胸元が見えた。
触れれば肌に纏わりつくような、心地よい湯のような魔力を感じる。 感情の高ぶりでソレは時に竜の鱗のように頑丈になるが、今はリラックス状態でとても心地よい……。
「魔力的には異常は見られないけど……」
胸元に触れた手を……魔力を伸ばし体内に入り込んでいこうとした。
強い魔力を持つウィルの内部には侵入が難しかったはずなのに……以外にもすんなり内部に入り込めた。
「ぇ?」
「どうかしたのか? 悪いところが?」
そう問いかけて来るが、焦り等はない。
「怖くはないの??」
「沢山殺しておいて、俺だけ死ぬのが怖いってのも変だろう?」
「私は……閣下が死ぬのは嫌」
「それは、嬉しいな」
「喜ばないでよ!! でも……徹底的に調べないと……」
「どうしたんだ?」
「カイン先生は、閣下の内側を調べるのはとても難しいと言っていたから、それなのにこんなに簡単に……やっぱりどこか悪いのかも……先生を呼んだ方が良いと思うの」
「いや、必要ない。 少しばかり胸が痛んで……今も少し脈が早くなっているが……それだけだ。 急にどうこうなる事はないだろうから、君が徹底的に調べてくれればいい。 何かが起こらないようにずっと側にいてくれれば何の心配もない」
私がウィルの治療に関わった事は無かった。
それだけ大切な人だから。
私にとってもそうだけど、この国にとっても重要な人。 国王陛下の年の離れた弟は、王太子殿下との方が年は近い。 王位継承権は放棄しているが……まともな人間なら、誰が次期王に相応しいか誰もが彼だと言うだろう。
大切な人なのだ……国にとって……私にとって……だから、彼の資料は許されるものは全て読んで記憶している。
脈が早く、体温が高い……。
不安な顔を患者の前で見せる訳にはいかない。
慎重に身体の内部を魔力を使って探っていく。
戦場でもないのに身体が活性化している。 まるで傷を負った身体を修復していくかのように魔力が反応していた。 何処に? 何を修復しているの?
「っ……」
小さな呻き声が聞こえた。
「閣下?! 大丈夫ですか?」
「いや……平気だ……続けてくれ」
瞳が僅かに潤んでいるような気がした。
「えっと……その……私は、未熟者、ですね……閣下にツライ思いをさせてしまったようで……ごめんなさい。 やっぱりカイン先生を」
「いや、違う!! その、痛い訳じゃない。 どちらかと言うと、えっと……気持ちよいぐらいだ……」
「それは……?」
「いや、それ以上は聞かないでくれ」
照れたように顔を背けられたけれど、私もウィルの魔力に触れてあたたかくて心地よいと思ったのだから……。
「きっとおかしい事ではありませんよ?」
「おかしくないのか?」
何故か嫌な顔をされた。
「普通は拒否感とか不快感の方が強いそうですが……えぇ、きっと閣下が私の事を好きだからですよ」
からかうように私が言えば、一瞬真顔になった彼は笑う。
「そうか、なら仕方がないな」
私がレイを探し振り返れば部屋には私の王子様……ウィルと二人きりで……少し照れると言うか困ると言うか……どうしよう?!
「レイは?」
「そんなにレイが必要?」
ジッと見つめウィルが問いかけて来るから、思わず視線をそらしてしまった。
「そう言う訳では……」
なんてモジモジ言えば、私の頬に大きくゴツイ手がそっと触れて自分の方へと視線を向けさせる。
「彼には別の大切な仕事を任せてあったんだが、どうしても俺の事が心配だと言って君を迎えに行っただけ、すぐに任務に戻って行ったんだろう」
ほんの微かに視線が揺れた。
それは何となくウィルらしくない。
「閣下……」
「なんだ?」
問いかけられて私はこの違和感に覚えが無くて、そして誤魔化すように笑って聞いてしまう。
「仮病ですか?」
「胸が痛むのは事実だ。 後は、落ち着かず、寝つきが悪く、身体がだるいような気がしていた」
「ですが顔色は良いですし……いえ、疑っている訳ではありませんよ? でも、そのように弱気な状況になるなんて……大変な苦労をしていらっしゃるのでは?」
「そうだな……」
苦笑交じりに視線を伏せる様子は、本気で困っているようだった。
「私で、力になれるなら何でも言って下さい!!」
医師としてではなく個人の意見が混ざる。 饒舌に語れるのは彼に目に見えた病状が見られなかったから、それでも外からだけではわからない何かがあるかもしれないから完全に安堵は出来ない。
なのに、私はホッとしている。
医師として最悪だ……。
私自身の都合ばかりを心が優先してしまう。
この人の側は安全だと、この人は私を傷つけないと、この人が好きなのだと……。 病気だと言っているのに、私を呼んでくれて嬉しいのだと。 ダメ!! カイン先生を呼ばないと!!
「なら、俺の側にいてくれ」
そう言って見せるのは、余裕の笑顔で私は夢を見ているのかと停止してしまう。
もし、コレがレイなら頭をペシャリと叩いていた所だろう。
私の感情よりも仕事よ!!
「私には待っている患者が沢山いるの」
「だが、疫病の流行を切っ掛けに治療魔法の使い手が増えているそうじゃないか」
「未熟で使い物にならなりません」
「君だって未熟だった。 過保護にしていては成長しないんじゃないのか? それに……君はここ2年の間、無理をするあまり自分を蔑ろにして色々とミスをしたようじゃないか、少し休んではどうだ?」
トントンとベッドの脇を叩かれる。
疫病の最中で治療医を目指した人達の危険を避けようと寝る間も惜しんで仕事をしていた。 だから……ダニエルが言う婚姻証に反論が出来なかった。 仕事以外の事に関しては色々とおざなりだったから。 正式な書類があるなら……あの謀殺された日々の中で書いてしまったのだろうと……。
溜息一つつき私はベッドの上に腰を下ろせば、ウィルは笑みを向けて来る。
「今は、疫病も収まった。 疫病を利用しカイン医師は上手く弟子を育てていたと聞いている。 君が無理をしなくても治療院は回る。 側にいてくれないか? 不安なんだ……」
ジッと見つめられ、私は見つめ返す。
彼がひとたび戦場に立てば悪鬼と化す。 だけどここは戦場ではなく、彼が気を休める事が出来る場所だと言う事を知っている。 彼にとって休眠を取る場所はそうでなければならないから。
「私は……まだ、内側?」
冗談で済まそうとしたのに、私の声は震えていた。
「当たり前だ。 俺の大事なチビちゃん」
そう優しく笑われた。
不安が溶けす。
そして……ボロボロと涙が流れ出した。
「あ~~。 泣くな、泣くな、俺がいる。 俺は初めて会った時から、君に泣かれるのに弱いんだから」
「弱ればいいわ……」
私が甘えた風に言えば、私の王子様は笑い……そして片手で引き寄せ包み込むように肩を抱く。
「少し休むといい。 全てはそれからだ」
髪を撫でられ、頭を撫でられ……泣きつかれた私は眠りについた。
これでは誰の治療にきたのやら……。
気づけば夕刻近く。
一緒にベッドに入っていたはずの私の王子様ウィル・ノーランは、目の前のデスクに山のように書類を積み上げ仕事をしている。
「休暇届け、これに魔法印を押してくれ」
そう言って1枚の紙が差し出された。
「……随分と早いですね」
「早くない、もうこんな時間だ」
「いえ、仕事山のようにあるのに……」
「俺は、チビちゃんに弱いからな。 暇ならお茶にでもしよう。 夕食まで間はあるが腹が減っているだろう簡単なものを準備させよう」
「それより!! 身体を見させて!!」
「お望みなら幾らでも?」
何かニュアンスに引っかかりを覚えたが……それがどういう意味かは分からず、つかつかと歩み寄る。
ウィルは鈴を鳴らして執事を呼んでいたが、私にとってはこの大切な人が病に侵されている可能性がある方が重大だった訳で、それなのに、私は自分の事ばかりを優先した事に酷く後悔していた。
手にしていた鈴を奪いテーブルに置き、膝をついて服を脱がせる。
「病人だと言う自覚はあるの?! こんなゴツくて重たい服に着替えて」
「途中客人が来たんだから仕方がない」
そう言って肩を竦めながら、抗う事無く私に脱がされていく。
逞しい胸元が見えた。
触れれば肌に纏わりつくような、心地よい湯のような魔力を感じる。 感情の高ぶりでソレは時に竜の鱗のように頑丈になるが、今はリラックス状態でとても心地よい……。
「魔力的には異常は見られないけど……」
胸元に触れた手を……魔力を伸ばし体内に入り込んでいこうとした。
強い魔力を持つウィルの内部には侵入が難しかったはずなのに……以外にもすんなり内部に入り込めた。
「ぇ?」
「どうかしたのか? 悪いところが?」
そう問いかけて来るが、焦り等はない。
「怖くはないの??」
「沢山殺しておいて、俺だけ死ぬのが怖いってのも変だろう?」
「私は……閣下が死ぬのは嫌」
「それは、嬉しいな」
「喜ばないでよ!! でも……徹底的に調べないと……」
「どうしたんだ?」
「カイン先生は、閣下の内側を調べるのはとても難しいと言っていたから、それなのにこんなに簡単に……やっぱりどこか悪いのかも……先生を呼んだ方が良いと思うの」
「いや、必要ない。 少しばかり胸が痛んで……今も少し脈が早くなっているが……それだけだ。 急にどうこうなる事はないだろうから、君が徹底的に調べてくれればいい。 何かが起こらないようにずっと側にいてくれれば何の心配もない」
私がウィルの治療に関わった事は無かった。
それだけ大切な人だから。
私にとってもそうだけど、この国にとっても重要な人。 国王陛下の年の離れた弟は、王太子殿下との方が年は近い。 王位継承権は放棄しているが……まともな人間なら、誰が次期王に相応しいか誰もが彼だと言うだろう。
大切な人なのだ……国にとって……私にとって……だから、彼の資料は許されるものは全て読んで記憶している。
脈が早く、体温が高い……。
不安な顔を患者の前で見せる訳にはいかない。
慎重に身体の内部を魔力を使って探っていく。
戦場でもないのに身体が活性化している。 まるで傷を負った身体を修復していくかのように魔力が反応していた。 何処に? 何を修復しているの?
「っ……」
小さな呻き声が聞こえた。
「閣下?! 大丈夫ですか?」
「いや……平気だ……続けてくれ」
瞳が僅かに潤んでいるような気がした。
「えっと……その……私は、未熟者、ですね……閣下にツライ思いをさせてしまったようで……ごめんなさい。 やっぱりカイン先生を」
「いや、違う!! その、痛い訳じゃない。 どちらかと言うと、えっと……気持ちよいぐらいだ……」
「それは……?」
「いや、それ以上は聞かないでくれ」
照れたように顔を背けられたけれど、私もウィルの魔力に触れてあたたかくて心地よいと思ったのだから……。
「きっとおかしい事ではありませんよ?」
「おかしくないのか?」
何故か嫌な顔をされた。
「普通は拒否感とか不快感の方が強いそうですが……えぇ、きっと閣下が私の事を好きだからですよ」
からかうように私が言えば、一瞬真顔になった彼は笑う。
「そうか、なら仕方がないな」
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