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第3章 “転生者”と“悪魔”
15限目 一心同体
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声が聞こえた気がした。
否、確かに聞こえた。
少年がクゲツに死ぬなと叫ぶ。
(駄目だ、僕だけならまだしも彼までは……)
鞄に手をいれ立方体のレンガを掴みデーモンの方に向け両手を突き出す。
(これだけは避けたかったが仕方ない! うまくいってくれよ!)
クゲツが手に魔力を集め、レンガを熱する。
デーモンが首をかしげる。
次の瞬間、通路を閃光と爆風が吹き抜ける。
「うわっ! なんだ?!」
トロイが驚きの声を上げる。
「ゲホッ、ゴホッ」
クゲツが水の牢と一緒に吹っ飛び脱出する。
デーモンが吹き飛び、ミミックに激突する。
その衝撃で、ミミックがトロイの剣を離す。
緊張と魔力で張り詰めていた空間に静寂が訪れた。
「ナ……なんダ……?」
デーモンは何が起こったのか把握できていないようだ。
体のあちこちにレンガの破片が刺さっており、傷口から灰色の煙が立ち昇る。
さらにツイて無いことに、クゲツが投擲し、壁に刺さった槍に激突したようで、槍が肩を貫通している。
「っつぅ……及第点ってとこかな……」
それはクゲツも同じで服のあちこちに、赤いしみが出来ている。
左腕は力なく垂れ下がり、右腕で肩をおさえている。
そんな状態で、トロイに歩み寄る。
「クゲツぅー、お前無茶しやがってぇー!」
トロイが喜んでる。
「怪我はないかい?」
「ちょいビビったけど大丈夫!」
トロイも土煙を浴びて薄汚れている。
防具もところどころ破損している。
だが、大きな怪我はしていないようだ。
「ミミックは任せても?」
クゲツがトロイに背中を預ける。
「もちろん! そっちこそ、そんな怪我で大丈夫かよ?」
トロイが煽るように言う。
「君とは、年季が違うんだよ」
二人が構える。
「ヒトごときが……我ラの器がァ……!!」
怒りの表情で壁際から立ち上がろうとするが、壁に刺さっていた槍が肩に貫通しうまく身動きが取れない。
「悪いね。あの時とは違って、今は僕が年長者なんだ」
メイビとのマヌーヴァ墓地内迷宮でのことを思い出す。
クゲツが右手をデーモンにかざす。
「“汝、燃焼せよ!!”」
「――謌代r蛹?∩霎シ繧!!」
クゲツから放出された火炎が巨兵の手をかたどりデーモンを握りつぶそうとする。
デーモンも赤紫の魔力を球状にし応戦する。
魔力の水晶を業火が包み込む。
デーモンの背面の壁が熱され赤くなる。
「ブふッ、ぶはハはは!! 命カラガラだナ、ヒトよ。
我ハ、まだマダ余裕ガあルぞ?」
デーモンが下手くそな高笑いを披露する。
「コノ程度のホノォなら、壁ヲ解かズにスミそぅダ!」
デーモンが余裕そうに、ニタニタ笑う。
「そうかい。なら、そのままで頼むよ」
その言葉を引き金に、クゲツが火炎の勢いを増す。
壁がさらに熱され、デーモンの肩に刺さった槍が発光する。
「ナっ――」
槍は爆発し、赤紫の水晶の中が爆煙で満たされ、ヒビが入る。
「竜油を詰め込んだ簡易爆破石塊さ。熱が内部に伝わると爆散する。」
魔力の球が霧散し、中の煙が漏れ出す。
「ふぅー……そっちは任せたよ、トロイ。……僕はもう限界だ」
一息つきクゲツが床に大の字で倒れこむ。
「すげぇ……」
トロイが思わず声を漏らす。
デーモンが爆散した様子を見て、ミミックも焦りを見せ、一瞬で壁に同化する。
「悪いけど、それ、もう意味ないぜ?」
トロイが目を瞑る。
感覚を研ぎ澄ませる。
「そこだぁ!」
遠くの壁に剣を投げ、突き刺さる。
「オレの剣に残ったオマエの魔力の残滓は覚えたぜ」
突き刺さった場所からミミックの手が姿を現す。
昆虫標本のような、無様な姿でミミックが最後の抵抗と言わんばかりに、トロイに向かい舌をボウガンのような速さで伸ばす。
しかしトロイは拳を突き上げ舌をいなし、速攻で距離を詰める。
「うおおおおおおおおおお!!
破壊破壊破壊破壊破壊破壊ぃぃぃ!!!!」
動けないミミックに拳の連打を叩きこむ。
10数秒の拳の嵐の後に残ったものは、痙攣するミミックだけだった。
「心配なかったか」
クゲツがそう零し油断した時に、
魔力の水晶が割れた後の煙の中から、デーモンの首と片腕だけの胴体が飛び出す。
「マダだ! まだオわラヌぅ!」
デーモンがミミックの方へ這いずる。
「トロイ! ミミックに止めを!」
クゲツの言葉に、振り向きもせずに、剣を抜きミミックの首を両断する。
「縺吶∪縺ェ縺??√d縺上◎縺丞ョ医l縺ェ縺九▲縺溘? 」
デーモンとミミックが霧散する。
「わ! デーモンまで死んだ!」
デーモンにもとどめを刺そうとしていたので、勢い余りトロイが地面に剣を突きさす。
「デーモンは他の魔物に寄生して生きるんだ。宿主が絶命したらデーモンも死ぬんだよ。」
「ま、今回は“寄生”というよりは“共生”だったようだけど」
「へー、いろんなヤツがいるんだなー」
こんな状況でも素直に関心するトロイにクゲツは微笑む。
「お疲れ様!」
「おう!」
二人がハイタッチする。
――同迷宮内 とある書斎
「そろそろ終わった頃でしょうか?」
「デーモンとミミックに苦戦するクゲツ様が、まさかあれほどまでに成長するとは」
「ワタクシも初めて見たときは夢を疑ったのが、懐かしいです」
「さて、ここから、何を失い何を守るのか」
「結末が分かっていても楽しみですな」
「締め切りもありませんし、のんびりと書きますか」
タイプライターの音が心地の良いリズムで木霊する。
否、確かに聞こえた。
少年がクゲツに死ぬなと叫ぶ。
(駄目だ、僕だけならまだしも彼までは……)
鞄に手をいれ立方体のレンガを掴みデーモンの方に向け両手を突き出す。
(これだけは避けたかったが仕方ない! うまくいってくれよ!)
クゲツが手に魔力を集め、レンガを熱する。
デーモンが首をかしげる。
次の瞬間、通路を閃光と爆風が吹き抜ける。
「うわっ! なんだ?!」
トロイが驚きの声を上げる。
「ゲホッ、ゴホッ」
クゲツが水の牢と一緒に吹っ飛び脱出する。
デーモンが吹き飛び、ミミックに激突する。
その衝撃で、ミミックがトロイの剣を離す。
緊張と魔力で張り詰めていた空間に静寂が訪れた。
「ナ……なんダ……?」
デーモンは何が起こったのか把握できていないようだ。
体のあちこちにレンガの破片が刺さっており、傷口から灰色の煙が立ち昇る。
さらにツイて無いことに、クゲツが投擲し、壁に刺さった槍に激突したようで、槍が肩を貫通している。
「っつぅ……及第点ってとこかな……」
それはクゲツも同じで服のあちこちに、赤いしみが出来ている。
左腕は力なく垂れ下がり、右腕で肩をおさえている。
そんな状態で、トロイに歩み寄る。
「クゲツぅー、お前無茶しやがってぇー!」
トロイが喜んでる。
「怪我はないかい?」
「ちょいビビったけど大丈夫!」
トロイも土煙を浴びて薄汚れている。
防具もところどころ破損している。
だが、大きな怪我はしていないようだ。
「ミミックは任せても?」
クゲツがトロイに背中を預ける。
「もちろん! そっちこそ、そんな怪我で大丈夫かよ?」
トロイが煽るように言う。
「君とは、年季が違うんだよ」
二人が構える。
「ヒトごときが……我ラの器がァ……!!」
怒りの表情で壁際から立ち上がろうとするが、壁に刺さっていた槍が肩に貫通しうまく身動きが取れない。
「悪いね。あの時とは違って、今は僕が年長者なんだ」
メイビとのマヌーヴァ墓地内迷宮でのことを思い出す。
クゲツが右手をデーモンにかざす。
「“汝、燃焼せよ!!”」
「――謌代r蛹?∩霎シ繧!!」
クゲツから放出された火炎が巨兵の手をかたどりデーモンを握りつぶそうとする。
デーモンも赤紫の魔力を球状にし応戦する。
魔力の水晶を業火が包み込む。
デーモンの背面の壁が熱され赤くなる。
「ブふッ、ぶはハはは!! 命カラガラだナ、ヒトよ。
我ハ、まだマダ余裕ガあルぞ?」
デーモンが下手くそな高笑いを披露する。
「コノ程度のホノォなら、壁ヲ解かズにスミそぅダ!」
デーモンが余裕そうに、ニタニタ笑う。
「そうかい。なら、そのままで頼むよ」
その言葉を引き金に、クゲツが火炎の勢いを増す。
壁がさらに熱され、デーモンの肩に刺さった槍が発光する。
「ナっ――」
槍は爆発し、赤紫の水晶の中が爆煙で満たされ、ヒビが入る。
「竜油を詰め込んだ簡易爆破石塊さ。熱が内部に伝わると爆散する。」
魔力の球が霧散し、中の煙が漏れ出す。
「ふぅー……そっちは任せたよ、トロイ。……僕はもう限界だ」
一息つきクゲツが床に大の字で倒れこむ。
「すげぇ……」
トロイが思わず声を漏らす。
デーモンが爆散した様子を見て、ミミックも焦りを見せ、一瞬で壁に同化する。
「悪いけど、それ、もう意味ないぜ?」
トロイが目を瞑る。
感覚を研ぎ澄ませる。
「そこだぁ!」
遠くの壁に剣を投げ、突き刺さる。
「オレの剣に残ったオマエの魔力の残滓は覚えたぜ」
突き刺さった場所からミミックの手が姿を現す。
昆虫標本のような、無様な姿でミミックが最後の抵抗と言わんばかりに、トロイに向かい舌をボウガンのような速さで伸ばす。
しかしトロイは拳を突き上げ舌をいなし、速攻で距離を詰める。
「うおおおおおおおおおお!!
破壊破壊破壊破壊破壊破壊ぃぃぃ!!!!」
動けないミミックに拳の連打を叩きこむ。
10数秒の拳の嵐の後に残ったものは、痙攣するミミックだけだった。
「心配なかったか」
クゲツがそう零し油断した時に、
魔力の水晶が割れた後の煙の中から、デーモンの首と片腕だけの胴体が飛び出す。
「マダだ! まだオわラヌぅ!」
デーモンがミミックの方へ這いずる。
「トロイ! ミミックに止めを!」
クゲツの言葉に、振り向きもせずに、剣を抜きミミックの首を両断する。
「縺吶∪縺ェ縺??√d縺上◎縺丞ョ医l縺ェ縺九▲縺溘? 」
デーモンとミミックが霧散する。
「わ! デーモンまで死んだ!」
デーモンにもとどめを刺そうとしていたので、勢い余りトロイが地面に剣を突きさす。
「デーモンは他の魔物に寄生して生きるんだ。宿主が絶命したらデーモンも死ぬんだよ。」
「ま、今回は“寄生”というよりは“共生”だったようだけど」
「へー、いろんなヤツがいるんだなー」
こんな状況でも素直に関心するトロイにクゲツは微笑む。
「お疲れ様!」
「おう!」
二人がハイタッチする。
――同迷宮内 とある書斎
「そろそろ終わった頃でしょうか?」
「デーモンとミミックに苦戦するクゲツ様が、まさかあれほどまでに成長するとは」
「ワタクシも初めて見たときは夢を疑ったのが、懐かしいです」
「さて、ここから、何を失い何を守るのか」
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