18 / 37
18話 再びダンジョンへ
しおりを挟む
恙無く本日のお勤めを終え、今日はどうするかなーと考えているうちに家についてしまった。
響んちでダラダラしようかなどと悩んだあげく「あれ、実は俺って超暇人じゃね?」とか思って、自分の存在意義を考えていたら、足はセミオートで俺を家まで運んでくれた。
「とりあえず……寝るか」
チャーラー……チャーラー……デッデデッデデッデデッデ
ベッドに腰掛けた瞬間、少し前にやっていたRPGのラスボスのBGMが流れた。あがるぅぅう!
液晶には『平らよね?』と表示されている。
ヤツである。恐らく本人に見つかったら撲殺されるだろう。
しかし、いつの日かまた口にしてやりたいという願望を込めてこの登録名にした。
俺は着信音をBGMに、このまま電話に出るのと無視するのとではどちらがめんどくさくないか悩んだ末、出ることにした。
てか呼び出し長い。しつこい。
「はいよ。なんだ?」
「ごめん。もしかして今忙しかった?」
「いや、別に?」
「な!? だったらさっさと出なさいよっ……!」
「このまま電話にでるのと出ないのとではどっちが面倒くさくないかを考えてた」
「言っとくけど出なかったら面倒くさいことになるからね!?」
「自分で言っちゃうのかよそれ……」
なんというか素直なやつである。
「次やったら、ぶつからね」
「以後気をつける所存であります。で?」
「ちょっと付き合って欲しいところがあるの。今から駅前集合ね」
「普通はまず、付き合ってもらえるかどうかの了承を得るところから交渉は始まるんだが」
「じゃあ遅れないでね」
「おい!? ちょっ、もしもーし!?」
言いたいことだけ言って切りやがった。
とりあえず面倒くさくないのはどっちかと……いや、考えるまでもないか。
さっき自己申告してたし、実際その通りなんだろうな。
仕方ない、荷物持ちくらいならやってやらんでもない。
もちろん見返りは断固として要求する。
「……で? どこいくんだ?」
駅前に現れた夜音に、開口一番目的を聞く。
タンクトップの上に、肩口まで開いたTシャツを合わせ、下はジーンズ生地のショートパンツに黒いニーソックス、男性物に近いデザインの少しゴツいブーツを履いている。
なんというかまぁ、動きやすさ重視。
とても夜音らしい格好だ。
「おつかれ」
「まったくだ。で、どこ行くんだ?」
「ついてくればわかるわよ」
歩くこと10分少々……。
海だな、海が見えてきた。
うん、ここは、あれだな。
「……おい」
「なに?」
「ここは、お前、もしかして」
「さぁ、遺跡に行きましょう♪」
「断る」
何考えてんのコイツ。いや、まじで。
夜音に付いて足を進めれば、なんとも見覚えのある、浜辺の遺跡に到着していた。
「まあそう言わないでよ。ほら、ここってあれじゃない。一人だと進めないじゃない?」
「いや、まぁ、そりゃそうだけど」
「大体、あんたも途中で気づいてて、ここまで来るくらいだから、まんざらでもないんでしょ?」
「確かに途中で、そうかもしれないとは思ったよ。でも、もしかしたら、ただ浜辺を散歩したいのかと思ってだな」
「はぁ? 私が浜辺を散歩するのに、わざわざあんたを誘うわけ無いでしょ」
「思春期男子のギヤマンハートをナチュラルにズタズタにして楽しいですか?」
「何いってんの? 意味分かんないこと言ってないでほら、さっさと行くわよ」
「イミワカンネーのはお前だ!」
「面倒くさいわねぇ。わかったわよ。これが終わったら、散歩でもなんでもしてあげるから」
「なんで俺が散歩したいみたいになってんの!?」
いやまあ、どうしてもというなら散歩してやらんでもない。
しょうがなしに。
「どうしても行かないの?」
「行かない」
「こんなにお願いしてるのに?」
「おい待て。ここまでの流れのどこにそんな場面があった?」
「散歩してあげるって言ってるじゃない」
「俺は犬か。しかもお前それお願いでもなんでもないからな」
「譲歩したじゃない」
「俺はお前の将来が心配になってきたよ……」
「大丈夫よ。国語は自信あるの」
「いや、そうじゃねーよ。そこじゃねーよ。とにかく行かないからな。それじゃあな」
夜音に背を向けて帰ろうとしたその時、
「いいのね? 面倒くさいことになっても」
背後から不穏な呪詛が聞こえた。
俺は振り返らず、一旦足を止め、考える。
「……」
うむ。
少し気がかりだが問題無いはず。
きっとトイレ中にインターホン連打される程度の面倒臭さだろう。
問題無い。
問題無くはないが問題無い。
さて帰ろう。
「あ~、口が滑っちゃいそうだなぁ。あんたとキマイラを倒した時のこと話したくなってきたな~」
「……ふ、それで脅しているつもりか?」
「あ~、なんか響と電話したくなってきたかも」
「ばかが。響にバレたところで痛くも痒くもないわ」
「やっぱりね」
「……あれ?」
夜音は勝ち誇ったように、ニヤリと邪悪な笑みを浮かべた。
「あの二人のどっちかにバレたらマズイってことはわかってたけど、やっぱり水雪ね」
しまったあああああああああああああ!!!
「策士め……」
「いや、あんたがバカなだけだからね。ほんと将来が心配だわ」
「く……巨乳はバカ、貧乳は孔明というのは本当だったのか」
「もう一回言ってご覧なさい。頭と体が離婚することになるわよ。再婚できるといいわね?」
夜音はサバイバルナイフでぽんぽんと掌を叩きながら。
光を灯さない邪悪な瞳で睨んできた。
誰がうまいこと言えと。
「冗談じゃないか、怒るなよ」
「大体そんな暴言が広まったら巨乳の人にも悪いじゃない」
「お前、変なところで真面目だよな」
その真面目さのいくばくかを、俺に使ってくれないだろうかと切に願う。
「で、どうするの? 行くの? 入るの?」
「イエスしか用意されてないじゃないか……」
はぁ……。
これあれだよな。
秘密を隠そうとしてさらに秘密作っちゃう泥沼な展開だよな。
借金が雪だるま式に増えるような感覚だ。
どうするか……。
水雪を怒らせると弁当が無くなる。
あと、しばらく無言のプレッシャーに耐えなければいけない。
それはまずい、非常にまずい。
ここは……仕方ないか……。
「はいはいわかりました。行くよ、行きますよ。行かせていただきますよ」
「よろしい。人間素直が一番よ」
どうしてこうなった。
ちゃんと電話に出たはずなのに大変面倒なことになった。
電話に出なかったら、これ以上に面倒なことになるのか?
そうなると、もはや俺の想像が追いつかないな。
「よし、それじゃあ行きましょう♪」
首尾よく仲間をゲットした夜音は上機嫌で俺の背中を押してきた。
「はぁ、もうこれっきりにしてくれよな……」
「それは約束しかねるわー♪」
デスヨネ……。
だってこのネタ、半永久的に脅し続けられますものね。
だが甘く見るなよ?
毎回、絶対に抵抗してやるからな?
絶対だぞ?
響んちでダラダラしようかなどと悩んだあげく「あれ、実は俺って超暇人じゃね?」とか思って、自分の存在意義を考えていたら、足はセミオートで俺を家まで運んでくれた。
「とりあえず……寝るか」
チャーラー……チャーラー……デッデデッデデッデデッデ
ベッドに腰掛けた瞬間、少し前にやっていたRPGのラスボスのBGMが流れた。あがるぅぅう!
液晶には『平らよね?』と表示されている。
ヤツである。恐らく本人に見つかったら撲殺されるだろう。
しかし、いつの日かまた口にしてやりたいという願望を込めてこの登録名にした。
俺は着信音をBGMに、このまま電話に出るのと無視するのとではどちらがめんどくさくないか悩んだ末、出ることにした。
てか呼び出し長い。しつこい。
「はいよ。なんだ?」
「ごめん。もしかして今忙しかった?」
「いや、別に?」
「な!? だったらさっさと出なさいよっ……!」
「このまま電話にでるのと出ないのとではどっちが面倒くさくないかを考えてた」
「言っとくけど出なかったら面倒くさいことになるからね!?」
「自分で言っちゃうのかよそれ……」
なんというか素直なやつである。
「次やったら、ぶつからね」
「以後気をつける所存であります。で?」
「ちょっと付き合って欲しいところがあるの。今から駅前集合ね」
「普通はまず、付き合ってもらえるかどうかの了承を得るところから交渉は始まるんだが」
「じゃあ遅れないでね」
「おい!? ちょっ、もしもーし!?」
言いたいことだけ言って切りやがった。
とりあえず面倒くさくないのはどっちかと……いや、考えるまでもないか。
さっき自己申告してたし、実際その通りなんだろうな。
仕方ない、荷物持ちくらいならやってやらんでもない。
もちろん見返りは断固として要求する。
「……で? どこいくんだ?」
駅前に現れた夜音に、開口一番目的を聞く。
タンクトップの上に、肩口まで開いたTシャツを合わせ、下はジーンズ生地のショートパンツに黒いニーソックス、男性物に近いデザインの少しゴツいブーツを履いている。
なんというかまぁ、動きやすさ重視。
とても夜音らしい格好だ。
「おつかれ」
「まったくだ。で、どこ行くんだ?」
「ついてくればわかるわよ」
歩くこと10分少々……。
海だな、海が見えてきた。
うん、ここは、あれだな。
「……おい」
「なに?」
「ここは、お前、もしかして」
「さぁ、遺跡に行きましょう♪」
「断る」
何考えてんのコイツ。いや、まじで。
夜音に付いて足を進めれば、なんとも見覚えのある、浜辺の遺跡に到着していた。
「まあそう言わないでよ。ほら、ここってあれじゃない。一人だと進めないじゃない?」
「いや、まぁ、そりゃそうだけど」
「大体、あんたも途中で気づいてて、ここまで来るくらいだから、まんざらでもないんでしょ?」
「確かに途中で、そうかもしれないとは思ったよ。でも、もしかしたら、ただ浜辺を散歩したいのかと思ってだな」
「はぁ? 私が浜辺を散歩するのに、わざわざあんたを誘うわけ無いでしょ」
「思春期男子のギヤマンハートをナチュラルにズタズタにして楽しいですか?」
「何いってんの? 意味分かんないこと言ってないでほら、さっさと行くわよ」
「イミワカンネーのはお前だ!」
「面倒くさいわねぇ。わかったわよ。これが終わったら、散歩でもなんでもしてあげるから」
「なんで俺が散歩したいみたいになってんの!?」
いやまあ、どうしてもというなら散歩してやらんでもない。
しょうがなしに。
「どうしても行かないの?」
「行かない」
「こんなにお願いしてるのに?」
「おい待て。ここまでの流れのどこにそんな場面があった?」
「散歩してあげるって言ってるじゃない」
「俺は犬か。しかもお前それお願いでもなんでもないからな」
「譲歩したじゃない」
「俺はお前の将来が心配になってきたよ……」
「大丈夫よ。国語は自信あるの」
「いや、そうじゃねーよ。そこじゃねーよ。とにかく行かないからな。それじゃあな」
夜音に背を向けて帰ろうとしたその時、
「いいのね? 面倒くさいことになっても」
背後から不穏な呪詛が聞こえた。
俺は振り返らず、一旦足を止め、考える。
「……」
うむ。
少し気がかりだが問題無いはず。
きっとトイレ中にインターホン連打される程度の面倒臭さだろう。
問題無い。
問題無くはないが問題無い。
さて帰ろう。
「あ~、口が滑っちゃいそうだなぁ。あんたとキマイラを倒した時のこと話したくなってきたな~」
「……ふ、それで脅しているつもりか?」
「あ~、なんか響と電話したくなってきたかも」
「ばかが。響にバレたところで痛くも痒くもないわ」
「やっぱりね」
「……あれ?」
夜音は勝ち誇ったように、ニヤリと邪悪な笑みを浮かべた。
「あの二人のどっちかにバレたらマズイってことはわかってたけど、やっぱり水雪ね」
しまったあああああああああああああ!!!
「策士め……」
「いや、あんたがバカなだけだからね。ほんと将来が心配だわ」
「く……巨乳はバカ、貧乳は孔明というのは本当だったのか」
「もう一回言ってご覧なさい。頭と体が離婚することになるわよ。再婚できるといいわね?」
夜音はサバイバルナイフでぽんぽんと掌を叩きながら。
光を灯さない邪悪な瞳で睨んできた。
誰がうまいこと言えと。
「冗談じゃないか、怒るなよ」
「大体そんな暴言が広まったら巨乳の人にも悪いじゃない」
「お前、変なところで真面目だよな」
その真面目さのいくばくかを、俺に使ってくれないだろうかと切に願う。
「で、どうするの? 行くの? 入るの?」
「イエスしか用意されてないじゃないか……」
はぁ……。
これあれだよな。
秘密を隠そうとしてさらに秘密作っちゃう泥沼な展開だよな。
借金が雪だるま式に増えるような感覚だ。
どうするか……。
水雪を怒らせると弁当が無くなる。
あと、しばらく無言のプレッシャーに耐えなければいけない。
それはまずい、非常にまずい。
ここは……仕方ないか……。
「はいはいわかりました。行くよ、行きますよ。行かせていただきますよ」
「よろしい。人間素直が一番よ」
どうしてこうなった。
ちゃんと電話に出たはずなのに大変面倒なことになった。
電話に出なかったら、これ以上に面倒なことになるのか?
そうなると、もはや俺の想像が追いつかないな。
「よし、それじゃあ行きましょう♪」
首尾よく仲間をゲットした夜音は上機嫌で俺の背中を押してきた。
「はぁ、もうこれっきりにしてくれよな……」
「それは約束しかねるわー♪」
デスヨネ……。
だってこのネタ、半永久的に脅し続けられますものね。
だが甘く見るなよ?
毎回、絶対に抵抗してやるからな?
絶対だぞ?
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
◆完結◆修学旅行……からの異世界転移!不易流行少年少女長編ファンタジー『3年2組 ボクらのクエスト』《全7章》
カワカツ
ファンタジー
修学旅行中のバスが異世界に転落!?
単身目覚めた少年は「友との再会・元世界へ帰る道」をさがす旅に歩み出すが……
構想8年・執筆3年超の長編ファンタジー!
※1話5分程度。
※各章トップに表紙イラストを挿入しています(自作低クオリティ笑)。
〜以下、あらすじ〜
市立南町中学校3年生は卒業前の『思い出作り』を楽しみにしつつ修学旅行出発の日を迎えた。
しかし、賀川篤樹(かがわあつき)が乗る3年2組の観光バスが交通事故に遭い数十mの崖から転落してしまう。
車外に投げ出された篤樹は事故現場の崖下ではなく見たことも無い森に囲まれた草原で意識を取り戻した。
助けを求めて叫ぶ篤樹の前に現れたのは『腐れトロル』と呼ばれる怪物。明らかな殺意をもって追いかけて来る腐れトロルから逃れるために森の中へと駆け込んだ篤樹……しかしついに追い詰められ絶対絶命のピンチを迎えた時、エシャーと名乗る少女に助けられる。
特徴的な尖った耳を持つエシャーは『ルエルフ』と呼ばれるエルフ亜種族の少女であり、彼女達の村は外界と隔絶された別空間に存在する事を教えられる。
『ルー』と呼ばれる古代魔法と『カギジュ』と呼ばれる人造魔法、そして『サーガ』と呼ばれる魔物が存在する異世界に迷い込んだことを知った篤樹は、エシャーと共にルエルフ村を出ることに。
外界で出会った『王室文化法暦省』のエリート職員エルグレド、エルフ族の女性レイラという心強い協力者に助けられ、篤樹は元の世界に戻るための道を探す旅を始める。
中学3年生の自分が持っている知識や常識・情報では理解出来ない異世界の旅の中、ここに『飛ばされて来た』のは自分一人だけではない事を知った篤樹は、他の同級生達との再会に期待を寄せるが……
不易流行の本格長編王道ファンタジー作品!
筆者推奨の作品イメージ歌<乃木坂46『夜明けまで強がらなくていい』2019>を聴きながら映像化イメージを膨らませつつお読み下さい!
※本作品は「小説家になろう」「エブリスタ」「カクヨム」にも投稿しています。各サイト読者様の励ましを糧についに完結です。
※少年少女文庫・児童文学を念頭に置いた年齢制限不要な表現・描写の異世界転移ファンタジー作品です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
セリオン共和国再興記 もしくは宇宙刑事が召喚されてしまったので・・・
今卓&
ファンタジー
地球での任務が終わった銀河連合所属の刑事二人は帰途の途中原因不明のワームホールに巻き込まれる、彼が気が付くと可住惑星上に居た。
その頃会議中の皇帝の元へ伯爵から使者が送られる、彼等は捕らえられ教会の地下へと送られた。
皇帝は日課の教会へ向かう途中でタイスと名乗る少女を”宮”へ招待するという、タイスは不安ながらも両親と周囲の反応から招待を断る事はできず”宮”へ向かう事となる。
刑事は離別したパートナーの捜索と惑星の調査の為、巡視艇から下船する事とした、そこで彼は4人の知性体を救出し獣人二人とエルフを連れてエルフの住む土地へ彼等を届ける旅にでる事となる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる