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15話 そうだ学校に行こう
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無事午前の授業を乗り越え、来るべくラグナロクに向けて気を引き締めようとしたが、どうあがいても一方的な虐殺にしかならない負け戦であることを悟り、優しい瞳で景色を眺めているとハイエナが寄ってきた。
「お疲れですねぇ、真人さんや。二人一緒に遅刻してきて、疲れてるとなると……色々と妄想力が掻き立てられますなぁ」
「うるせー。お前の想像しているような展開になってたらそもそも学校なんかきてねー」
俺達が学校についたのは2限目が終わった直後だった。
いつものとおり、エサを見つけたハイエナのごとく響が寄ってきていらん詮索をアレコレとしてきたのだが……それは現在、昼休みまで続いていた。
「ところで今日は行かないの?」
「ああ、今日はちょっと弁当が無くてな。いい機会だし、たまには途中で買って教室で食べようってことになった」
「そなんだ」
「ということで、一緒に食おうぜ響。ぜひ一緒に食べてください。そろそろ水雪も来るだろうし」
「うん? まぁ、そういうことなら今日はお邪魔しちゃおうかな」
オッケーだ!
今、水雪と二人になるとマズイ。
流石に教室で人目が有り、隣に響がいるとなると今朝の話題を蒸し返すことは無いだろう。
俺って超策士だな。
事前策を弄し、ちょうど机を寄せてセッティングが終わった頃に水雪が来た。
「雪ちゃんおつかれー。で? で? なんで二人揃って遅刻したの? 真人に聞いても教えてくんなくてさ~」
「後ろめたいことがあるからじゃない?」
今朝、大幅に遅刻してまで苦労して説明した割に、誤解はあまり解けていなかった。
『終電を乗り過ごした中学生がいて、その子を家に泊めてあげただけ。昨日の夜の事っていうのはトランプで負けた結果、今度パフェを奢ることになっているからその事だろう』という体の説明をしたのだが……まだあまり納得されていないご様子。
「ちょ、ちょっと、真人……。雪ちゃんすんごくご機嫌斜めだけど……何したのさ?」
水雪からでる負のオーラを感じ取り響がヒソヒソと耳打ちしてきた。
「いやー……そうだなぁ……なんというか……悲しいすれ違いが……」
朝は地雷を埋めていった夜音を恨んだが、よくよく考えてみればアイツはアイツで悪くない。
文面はアレだが、考えとくといった以上、連絡先は必須だろうし、わざわざ礼を伝える律儀さも責められない。
朝早く出たのも、年齢的に考えたら普通に学校だろう。
一度家に帰って制服に着替える必要があれば、俺より早く起きて家を出なければならないのは当たり前だ。
だから、まあ……認めたくはないが、誰が悪いかと言われれば、そこら辺を考慮しなかった俺が悪いといえなくも無い。
「あれ? 雪ちゃんはお弁当なの?」
「うん」
「真人はコンビニ弁当?」
「ああ……」
なので俺は、喜んでこの空気とコンビニ弁当を受けいれよう……。
「真人は私のお弁当いらないみたいだから」
水雪は冷ややかな目でこちらを一瞥して言った。
「ソ、ソーナンダー。(ちょっと! あんた何したの!? )」
「響……何も、何も聞くな……」
「(何も聞くなって言われても……過去に無いくらい怒ってるじゃない! なんとかしなさいよ! )」
まあ、確かに過去にないくらい怒ってるな……。
そりゃそうだろう。
俺だって水雪が俺の知らない間に俺の知らない男と、しかも約束をすっぽかしてまで遊んでたらあまりいい感じはしないもんなぁ……。
しかし、やはりプライベートなゴタゴタを公共の場に持ち込むのは良くない。
お父さんそんなの許しません。
ココは一つ男を見せよう。
「水雪。お前な、プライベートな問題を公共の場で……」
ギロリ
「なにか?」
あ、だめだこれ……。
逆らったらヤラれる。
卑屈に行こう。
「いえ、あの、ここは皆さんが楽しくお昼休みを過ごす場所なのでー、ですね、そのー、私達のせいで空気が悪くなるのはー……はたしていかがなものかなーと、ですね」
「わかっててココを選んだのは誰?」
「ハイ、私でございます。私の配慮が足りませんでした」
だめだ。
万策尽きた。
誰か助けて。
俺では論破出来ない。
誰でもいいからこの状況をなんとかしてくれ。
ヴィイイイイイイイ、ヴィイイイイイイ
「……ん?」
携帯端末が鳴っている。
この長さは電話だな。
誰だ? まあ誰でもいい。
電話だろうとも現状から逃避できる助け舟には変わりない。
「あ、電話ダー。誰カナー? 全くしょうがないナァ。ハイハイ。式条さんちの真人さんデスヨー」
「あんた、メモ見てないの? 書いてたわよね? 昼休みに電話しろって」
「げ」
まずい。
これは大変まずいですよ。
てかなんで番号知ってんの?
とりあえず……切ろう。
「あのー、番号間違えてますよ? それじゃ」
プツッ
「……誰だったのかしらね」
水雪はこちらを見ずにそう言って、意味ありげなプレッシャーをかけて来た。
もしかして知ってるのかコイツ?
「サ、サァ? ただの間違い電話ダッタヨ?」
……ヴィイイイイイイイ、ヴィイイイイイイ
無視。
携帯は鳴っていない。
これは俺の貧乏揺すりだ。
ヴィイイイイイイイ、ヴィイイイイイイ
これは……俺の……
ヴィイイイイイイイ、ヴィイイイイイイ
男は黙って電源長押し。
男は黙って電源長押し!
「よしこれでオッケー」
「オッケーじゃ……ないっ!」
ガッ!!!
「いてぇ!?」
後頭部に衝撃を感じて、振り返るとそこには……。
「なに電源切ってんのよ!?」
「な!?」
「やっぱり」
粗相をした駄犬を見るような目で見下ろしてきている夜音がいた。
ついでに言うと予想通りと言わんばかりの水雪の声も聞こえた。
「夜音!? お前うちの生徒だったのか!?」
オゥ……ジ・エンド。
「真人の知り合い?」
「真人。ちょっと聞きたいことがあるわ」
「もうなんでも聞いてくれ……覚悟はできた……」
「うん? あんた何この世の終わりみたいな顔してるの? 状況がよくわかんないんだけど」
うるせーお前が終わらしたんだよ。
「お疲れですねぇ、真人さんや。二人一緒に遅刻してきて、疲れてるとなると……色々と妄想力が掻き立てられますなぁ」
「うるせー。お前の想像しているような展開になってたらそもそも学校なんかきてねー」
俺達が学校についたのは2限目が終わった直後だった。
いつものとおり、エサを見つけたハイエナのごとく響が寄ってきていらん詮索をアレコレとしてきたのだが……それは現在、昼休みまで続いていた。
「ところで今日は行かないの?」
「ああ、今日はちょっと弁当が無くてな。いい機会だし、たまには途中で買って教室で食べようってことになった」
「そなんだ」
「ということで、一緒に食おうぜ響。ぜひ一緒に食べてください。そろそろ水雪も来るだろうし」
「うん? まぁ、そういうことなら今日はお邪魔しちゃおうかな」
オッケーだ!
今、水雪と二人になるとマズイ。
流石に教室で人目が有り、隣に響がいるとなると今朝の話題を蒸し返すことは無いだろう。
俺って超策士だな。
事前策を弄し、ちょうど机を寄せてセッティングが終わった頃に水雪が来た。
「雪ちゃんおつかれー。で? で? なんで二人揃って遅刻したの? 真人に聞いても教えてくんなくてさ~」
「後ろめたいことがあるからじゃない?」
今朝、大幅に遅刻してまで苦労して説明した割に、誤解はあまり解けていなかった。
『終電を乗り過ごした中学生がいて、その子を家に泊めてあげただけ。昨日の夜の事っていうのはトランプで負けた結果、今度パフェを奢ることになっているからその事だろう』という体の説明をしたのだが……まだあまり納得されていないご様子。
「ちょ、ちょっと、真人……。雪ちゃんすんごくご機嫌斜めだけど……何したのさ?」
水雪からでる負のオーラを感じ取り響がヒソヒソと耳打ちしてきた。
「いやー……そうだなぁ……なんというか……悲しいすれ違いが……」
朝は地雷を埋めていった夜音を恨んだが、よくよく考えてみればアイツはアイツで悪くない。
文面はアレだが、考えとくといった以上、連絡先は必須だろうし、わざわざ礼を伝える律儀さも責められない。
朝早く出たのも、年齢的に考えたら普通に学校だろう。
一度家に帰って制服に着替える必要があれば、俺より早く起きて家を出なければならないのは当たり前だ。
だから、まあ……認めたくはないが、誰が悪いかと言われれば、そこら辺を考慮しなかった俺が悪いといえなくも無い。
「あれ? 雪ちゃんはお弁当なの?」
「うん」
「真人はコンビニ弁当?」
「ああ……」
なので俺は、喜んでこの空気とコンビニ弁当を受けいれよう……。
「真人は私のお弁当いらないみたいだから」
水雪は冷ややかな目でこちらを一瞥して言った。
「ソ、ソーナンダー。(ちょっと! あんた何したの!? )」
「響……何も、何も聞くな……」
「(何も聞くなって言われても……過去に無いくらい怒ってるじゃない! なんとかしなさいよ! )」
まあ、確かに過去にないくらい怒ってるな……。
そりゃそうだろう。
俺だって水雪が俺の知らない間に俺の知らない男と、しかも約束をすっぽかしてまで遊んでたらあまりいい感じはしないもんなぁ……。
しかし、やはりプライベートなゴタゴタを公共の場に持ち込むのは良くない。
お父さんそんなの許しません。
ココは一つ男を見せよう。
「水雪。お前な、プライベートな問題を公共の場で……」
ギロリ
「なにか?」
あ、だめだこれ……。
逆らったらヤラれる。
卑屈に行こう。
「いえ、あの、ここは皆さんが楽しくお昼休みを過ごす場所なのでー、ですね、そのー、私達のせいで空気が悪くなるのはー……はたしていかがなものかなーと、ですね」
「わかっててココを選んだのは誰?」
「ハイ、私でございます。私の配慮が足りませんでした」
だめだ。
万策尽きた。
誰か助けて。
俺では論破出来ない。
誰でもいいからこの状況をなんとかしてくれ。
ヴィイイイイイイイ、ヴィイイイイイイ
「……ん?」
携帯端末が鳴っている。
この長さは電話だな。
誰だ? まあ誰でもいい。
電話だろうとも現状から逃避できる助け舟には変わりない。
「あ、電話ダー。誰カナー? 全くしょうがないナァ。ハイハイ。式条さんちの真人さんデスヨー」
「あんた、メモ見てないの? 書いてたわよね? 昼休みに電話しろって」
「げ」
まずい。
これは大変まずいですよ。
てかなんで番号知ってんの?
とりあえず……切ろう。
「あのー、番号間違えてますよ? それじゃ」
プツッ
「……誰だったのかしらね」
水雪はこちらを見ずにそう言って、意味ありげなプレッシャーをかけて来た。
もしかして知ってるのかコイツ?
「サ、サァ? ただの間違い電話ダッタヨ?」
……ヴィイイイイイイイ、ヴィイイイイイイ
無視。
携帯は鳴っていない。
これは俺の貧乏揺すりだ。
ヴィイイイイイイイ、ヴィイイイイイイ
これは……俺の……
ヴィイイイイイイイ、ヴィイイイイイイ
男は黙って電源長押し。
男は黙って電源長押し!
「よしこれでオッケー」
「オッケーじゃ……ないっ!」
ガッ!!!
「いてぇ!?」
後頭部に衝撃を感じて、振り返るとそこには……。
「なに電源切ってんのよ!?」
「な!?」
「やっぱり」
粗相をした駄犬を見るような目で見下ろしてきている夜音がいた。
ついでに言うと予想通りと言わんばかりの水雪の声も聞こえた。
「夜音!? お前うちの生徒だったのか!?」
オゥ……ジ・エンド。
「真人の知り合い?」
「真人。ちょっと聞きたいことがあるわ」
「もうなんでも聞いてくれ……覚悟はできた……」
「うん? あんた何この世の終わりみたいな顔してるの? 状況がよくわかんないんだけど」
うるせーお前が終わらしたんだよ。
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