2 / 37
2話 それでも日常は続く
しおりを挟む
「ヘイヘーイ! まっさとくーん! もーお昼だぞーぃ」
授業という強敵に、開戦前から降伏していた俺の肩をイラっとくる口調で誰かが揺する。
このまま寝ていたいが、仄かな苛立ちがそれを許さない。
苛立ちというものは睡眠を妨害する手段としてかなり有効なんだなと、冷静に分析しているその間にもゆっさゆっさと体を揺すられる。
揺らすのはその大きな乳だけにしろ。
しょうがないので体を起こす。
「わかった。起きてる。起きてるから。とりあえず揺するのをやめろ、響」
「あのねぇ、さっさと起きてくれないと私がちょっと変な子みたいで恥ずかしいじゃん」
「恥ずかしいと思うならもっとフツーに起こしてくれ……」
「わかってないなぁ……。寝てる人起こすのって意外と恥ずかしいのよほんと。あえてふざけないとやってらんないのよ」
矢野 響は薄い栗色のサイドポニーをゆらゆらと揺らしながらやれやれといった体で語る。
困ったクラスメイトで、こんなバカみたいな奴でも、世界的な天才魔導器技師だというから驚きだ。
人は見かけによらない代表格と言えるであろう。
響を適当にあしらっていると水雪がお弁当を持ってひょこっとやってきた。
「真人?」
「おぅ、今行く。響はどうするんだ? 一緒に来るか?」
「んーー。せっかくだけど今日はやめとくー。ちょっと野暮用があるんだー」
「あいよ」
ってか野暮用って言葉を女子高生が使うだろうか?
「それにさー」
「あん?」
「あの場に私が居るとさー、周囲のレディースアンドジェントルメンには、私がおじゃま虫みたいに見えてると思うんだよねー」
「……今更」
少々芝居がかった様子で響がため息と共に吐き出した言葉に、水雪が言葉少なに突っ込む。
「俺と水雪が何でもないってのは随分前にハッキリしたことだろーに」
「ま、そーなんだけどねー」
そう、真にもったいないことだが本当になんでもない。
よくあるような本当は好きだけど的な甘酸っぱい感じもない。
「俺達の間にそんな桃色空間が出来たことなんて一度たりともねーよ」
「こんなこと言ってますよお嬢さん。いいんですかぃ?」
そういうと響は隣まで来ていた水雪にヤの人の兄弟分のように問いかけた。
「その通りだけど、あまり軽く見られるのも女としては複雑」
そんな矜持持ち合わせてたんだ……。
キャミソールを見て「動きやすそうだけど……すぐ破れそうなのにTシャツより高い」と断じたあの水雪さんが……。
そんな水雪さんにも一欠片の女としての矜持があるらしいことに俺は驚き、ちょっと和んで慈愛の表情で水雪を見た。
娘の隠れた一面を知った父親の気分である。
「……でも、真人は空気が読めないから仕方ない」
「そだねっ!」
おいおい、どうしてくれるんだ。
和んだ空気がぶち壊しだ。
今の俺の目は死んだ魚のような目をしているだろう。
「君たちオブラートって知ってるかい?」
「あんなコメシート、私達の言葉の暴力の前では無意味だよ?」
と、腕を組む響。
違いない。
違いないけど……ナイワーこいつら。
あと、響は腕を組むな。
胸が強調されて視線が誘導されるじゃねーか。
昼食タイム。
いつものように水雪と中庭で弁当を食べようと、芝生に腰を下ろした。
午前の授業も終わり、いい感じに疲れた脳と体にいっときの安らぎを与える至福の時間。
「落ち着くねぇ。ここで授業すればちょっとはマシなんじゃないか」
俺はよく整備された芝生の上に座ると、答えのわかりきった愚痴を零した。
どれだけ素晴らしい環境でも授業は授業だ。
透き通る青い海でバカンスの最中だとしても嫌なものは嫌だろう。
ニンジンとかピーマンとか注射とか、あとあれ、セイロ○ンとか。
いや、俺じゃないよ? あくまで一般的な嫌われものをあげただけ。
ホント違うから!
ニンジンとか細かく刻んだら食べれるし!
「どうせ真人は寝てる」
隣から見事な指摘を受けた。
行儀よく正座し、背筋をピンと伸ばしたまま、こちらを見ることもなく水雪がツッコンだ。
整った顔立ちとコンパクトな体型だからか、水雪はこんな感じで座ってると人形みたいに見える。胸元に曲線が無いところを見ると……日本人形?
「何か不穏な気配を感じた」
すごいなコイツ。
さすが幼なじみ。
しかし断定されていない以上、ここはスルーがいいと決めた。
俺は気のせい気のせいと言いながら、水雪の持っている弁当箱に手を伸ばす。
「なぜ弁当を遠ざける?」
水雪がいつものように俺に渡そうと目の前まで持ってきていた弁当箱が、サッと回避行動に出た。
この弁当箱……動くぞ!?
「……何か言うことは?」
水雪が半眼で静かなプレッシャーをかけながら聞いてきた。
こんなときは下手に逆らってもいいことが無い。
勝海舟も負けるが勝ちと言ったじゃないか。ということで素直に謝ろう。
「すみません少し失礼なことを考えてしまいました。」
流石に内容は伏せた。
だって怖いんだもん。
「……他には?」
「いつもありがとうございます。今回もおいしく頂かせていただきます。」
「よろしい」
満足していないまでも少しは機嫌が治ったのだろうか?
呆れたような何でもないような素振りで、水雪は弁当箱を手渡してくれた。
思い返してみれば水雪が弁当を作ってくれるようになって1年そこそこたつ。
一人分よりも二人分のほうが作りやすいという、実に無味乾燥な理由だ。
自分で作るよりも美味しいので贅沢は言ってられないが。
何より自分で作るのは面倒だし。
自分で作らなくていいってだけで、すでにその食べ物はごちそうなのである。
それに確かに一人分は作りづらい。
卵焼きとか炒めものとか。
ということで本日も美味しくいただこう。
とりあえず今日は卵焼きから。
「うん、うまい」
「そ」
モグモグと口を動かす俺を見ながら水雪は静かに、ほんの少しだけ微笑んだ。
良かった、機嫌は直ったみたいだ。
「響も来れば良かったのにな」
「中庭はパンツが見えるから嫌だって」
あいつの座り方の問題じゃないだろうか? ふつーに制服で胡座かくからなぁ……。
「そんなもんどうとでもなる気がするんだが……ていうかそういうキャラじゃねーだろ」
あいつは何か変に気を使ってるな。
いわゆる余計なお世話、もとい余計な下世話なわけだが。
「真人もパンツ見たいの?」
「お前は何を言っているの?」
水雪が突然、正座したままスカートの裾を軽く持ち上げ、白い太ももが姿を現した。
「ば、ばか、やめろ!」
と、言いつつ目はつぶらない。
弄ばれているのだとしても。
例え水雪だろうともパンツはパンツ。
パンツに罪はない。
「見たくない……?」
スカートをひらひらさせる。
一切表情が変わらない。
水雪さんまじぱねぇっす。
あぁ、見え隠れする太もも……そらにその先……。
見え…見え…見えそうで見えないっ!!
「……真人?」
「み、見たくなんかねーよ?」
「そう……じゃあそういうことにしとく」
水雪はスカートをひらひらしていた手を止めて、何事もなく食事を再開した。
あぁ、なんで俺は嘘をついたんだ。
本当は見たかったです。
俺は生まれて初めて過去に戻りたいと願った。
水雪と握手したら5秒前にもどれないだろうか……。
授業という強敵に、開戦前から降伏していた俺の肩をイラっとくる口調で誰かが揺する。
このまま寝ていたいが、仄かな苛立ちがそれを許さない。
苛立ちというものは睡眠を妨害する手段としてかなり有効なんだなと、冷静に分析しているその間にもゆっさゆっさと体を揺すられる。
揺らすのはその大きな乳だけにしろ。
しょうがないので体を起こす。
「わかった。起きてる。起きてるから。とりあえず揺するのをやめろ、響」
「あのねぇ、さっさと起きてくれないと私がちょっと変な子みたいで恥ずかしいじゃん」
「恥ずかしいと思うならもっとフツーに起こしてくれ……」
「わかってないなぁ……。寝てる人起こすのって意外と恥ずかしいのよほんと。あえてふざけないとやってらんないのよ」
矢野 響は薄い栗色のサイドポニーをゆらゆらと揺らしながらやれやれといった体で語る。
困ったクラスメイトで、こんなバカみたいな奴でも、世界的な天才魔導器技師だというから驚きだ。
人は見かけによらない代表格と言えるであろう。
響を適当にあしらっていると水雪がお弁当を持ってひょこっとやってきた。
「真人?」
「おぅ、今行く。響はどうするんだ? 一緒に来るか?」
「んーー。せっかくだけど今日はやめとくー。ちょっと野暮用があるんだー」
「あいよ」
ってか野暮用って言葉を女子高生が使うだろうか?
「それにさー」
「あん?」
「あの場に私が居るとさー、周囲のレディースアンドジェントルメンには、私がおじゃま虫みたいに見えてると思うんだよねー」
「……今更」
少々芝居がかった様子で響がため息と共に吐き出した言葉に、水雪が言葉少なに突っ込む。
「俺と水雪が何でもないってのは随分前にハッキリしたことだろーに」
「ま、そーなんだけどねー」
そう、真にもったいないことだが本当になんでもない。
よくあるような本当は好きだけど的な甘酸っぱい感じもない。
「俺達の間にそんな桃色空間が出来たことなんて一度たりともねーよ」
「こんなこと言ってますよお嬢さん。いいんですかぃ?」
そういうと響は隣まで来ていた水雪にヤの人の兄弟分のように問いかけた。
「その通りだけど、あまり軽く見られるのも女としては複雑」
そんな矜持持ち合わせてたんだ……。
キャミソールを見て「動きやすそうだけど……すぐ破れそうなのにTシャツより高い」と断じたあの水雪さんが……。
そんな水雪さんにも一欠片の女としての矜持があるらしいことに俺は驚き、ちょっと和んで慈愛の表情で水雪を見た。
娘の隠れた一面を知った父親の気分である。
「……でも、真人は空気が読めないから仕方ない」
「そだねっ!」
おいおい、どうしてくれるんだ。
和んだ空気がぶち壊しだ。
今の俺の目は死んだ魚のような目をしているだろう。
「君たちオブラートって知ってるかい?」
「あんなコメシート、私達の言葉の暴力の前では無意味だよ?」
と、腕を組む響。
違いない。
違いないけど……ナイワーこいつら。
あと、響は腕を組むな。
胸が強調されて視線が誘導されるじゃねーか。
昼食タイム。
いつものように水雪と中庭で弁当を食べようと、芝生に腰を下ろした。
午前の授業も終わり、いい感じに疲れた脳と体にいっときの安らぎを与える至福の時間。
「落ち着くねぇ。ここで授業すればちょっとはマシなんじゃないか」
俺はよく整備された芝生の上に座ると、答えのわかりきった愚痴を零した。
どれだけ素晴らしい環境でも授業は授業だ。
透き通る青い海でバカンスの最中だとしても嫌なものは嫌だろう。
ニンジンとかピーマンとか注射とか、あとあれ、セイロ○ンとか。
いや、俺じゃないよ? あくまで一般的な嫌われものをあげただけ。
ホント違うから!
ニンジンとか細かく刻んだら食べれるし!
「どうせ真人は寝てる」
隣から見事な指摘を受けた。
行儀よく正座し、背筋をピンと伸ばしたまま、こちらを見ることもなく水雪がツッコンだ。
整った顔立ちとコンパクトな体型だからか、水雪はこんな感じで座ってると人形みたいに見える。胸元に曲線が無いところを見ると……日本人形?
「何か不穏な気配を感じた」
すごいなコイツ。
さすが幼なじみ。
しかし断定されていない以上、ここはスルーがいいと決めた。
俺は気のせい気のせいと言いながら、水雪の持っている弁当箱に手を伸ばす。
「なぜ弁当を遠ざける?」
水雪がいつものように俺に渡そうと目の前まで持ってきていた弁当箱が、サッと回避行動に出た。
この弁当箱……動くぞ!?
「……何か言うことは?」
水雪が半眼で静かなプレッシャーをかけながら聞いてきた。
こんなときは下手に逆らってもいいことが無い。
勝海舟も負けるが勝ちと言ったじゃないか。ということで素直に謝ろう。
「すみません少し失礼なことを考えてしまいました。」
流石に内容は伏せた。
だって怖いんだもん。
「……他には?」
「いつもありがとうございます。今回もおいしく頂かせていただきます。」
「よろしい」
満足していないまでも少しは機嫌が治ったのだろうか?
呆れたような何でもないような素振りで、水雪は弁当箱を手渡してくれた。
思い返してみれば水雪が弁当を作ってくれるようになって1年そこそこたつ。
一人分よりも二人分のほうが作りやすいという、実に無味乾燥な理由だ。
自分で作るよりも美味しいので贅沢は言ってられないが。
何より自分で作るのは面倒だし。
自分で作らなくていいってだけで、すでにその食べ物はごちそうなのである。
それに確かに一人分は作りづらい。
卵焼きとか炒めものとか。
ということで本日も美味しくいただこう。
とりあえず今日は卵焼きから。
「うん、うまい」
「そ」
モグモグと口を動かす俺を見ながら水雪は静かに、ほんの少しだけ微笑んだ。
良かった、機嫌は直ったみたいだ。
「響も来れば良かったのにな」
「中庭はパンツが見えるから嫌だって」
あいつの座り方の問題じゃないだろうか? ふつーに制服で胡座かくからなぁ……。
「そんなもんどうとでもなる気がするんだが……ていうかそういうキャラじゃねーだろ」
あいつは何か変に気を使ってるな。
いわゆる余計なお世話、もとい余計な下世話なわけだが。
「真人もパンツ見たいの?」
「お前は何を言っているの?」
水雪が突然、正座したままスカートの裾を軽く持ち上げ、白い太ももが姿を現した。
「ば、ばか、やめろ!」
と、言いつつ目はつぶらない。
弄ばれているのだとしても。
例え水雪だろうともパンツはパンツ。
パンツに罪はない。
「見たくない……?」
スカートをひらひらさせる。
一切表情が変わらない。
水雪さんまじぱねぇっす。
あぁ、見え隠れする太もも……そらにその先……。
見え…見え…見えそうで見えないっ!!
「……真人?」
「み、見たくなんかねーよ?」
「そう……じゃあそういうことにしとく」
水雪はスカートをひらひらしていた手を止めて、何事もなく食事を再開した。
あぁ、なんで俺は嘘をついたんだ。
本当は見たかったです。
俺は生まれて初めて過去に戻りたいと願った。
水雪と握手したら5秒前にもどれないだろうか……。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

ダンジョンの隠し部屋に閉じ込められた下級冒険者はゾンビになって生き返る⁉︎
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
Bランクダンジョンがある町に住む主人公のカナンは、茶色い髪の二十歳の男冒険者だ。地属性の魔法を使い、剣でモンスターと戦う。冒険者になって二年の月日が過ぎたが、階級はA〜Fまである階級の中で、下から二番目のEランクだ。
カナンにはAランク冒険者の姉がいて、姉から貰った剣と冒険者手帳の知識を他の冒険者達に自慢していた。当然、姉の七光りで口だけのカナンは、冒険者達に徐々に嫌われるようになった。そして、一年半をかけて完全孤立状態を完成させた。
それから約半年後のある日、別の町にいる姉から孤児の少女を引き取って欲しいと手紙が送られてきた。その時のカナンはダンジョンにも入らずに、自宅に引きこもっていた。当然、やって来た少女を家から追い出すと決めた。
けれども、やって来た少女に冒険者の才能を見つけると、カナンはダンジョンに行く事を決意した。少女に短剣を持たせると、地下一階から再スタートを始めた。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる