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王都議会議員夫人 ジジ・ロゼル その2 レオン 悩む
しおりを挟む今回、短めです
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エンリコ・ガルの来訪から数時間後、レオンは今、盛大に悩んでいた。
「うう~ん」
エンリコからのはなしをきいてからずっと、悩んでいるのか、両腕を組んでウンウンと唸り声をあげ、考えていた。
「むむむむうううう~ん」
悩んで、悩んで。
「ううううう~~ん」
周囲が「アイツ何唸ってんの?」と囁かれても気にせず悩み。
「むぐうううう~~ん」
そして、悩んだ末に………
「「「「「うるさいよ!!」」」」」
「「「レオン弁護官うるさいです!!」」」
「「悩むのはいいがもうちょっと静かにしてくれ!!」」
「「お前それ騒音だ!!」」
あまりにも煩いレオンの唸り声に婚約破棄・婚姻訴訟対策課の同僚たちから怒られた。
「・・・・・・・ハイ、スミマセンデシタ。」
同僚達に怒られシュンとするレオンに「まったくもう……」と呆れながら同僚達はそれぞれ自分の仕事へと戻っていった。
フウッ・・・と息を吐き、数時間前のエンリコとの会話を思い出した。
-ミハエル・ド・ロゼル卿にはとある容疑がかかっています。ひとつは王弟支持派と共謀してクーデターを企んでいること。そしてもうひとつは…………です。
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