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【番外編&おまけ】
登場人物紹介/ みんなの名字がフザケている
しおりを挟む補足等を兼ね、登場人物で名字を持つ組の紹介です。
ネタバレをガッツリ含むので、本編を未読の方はブラウザバックを推奨致します。
■ディアナ・アキンドー公爵令嬢
このお話の主人公。家族は両親と兄。そして従者のカレンは家族同様だと思っています。
名字は勿論「商人」が由来。商売大好き。
名前はギリシャ神話の月の女神、ディアナ(アルテミスと同一神)から取っています。
銀髪に深紅の吊り上がった目を持ち、その目で見つめると中々の迫力ですが、実はすっごい美人なので見つめられた相手の中にはぼーっとしたり「ひえええっ」と言って倒れる人も。
しかし本人は「私の無表情と冷たい態度が怖すぎるせいなんだわ」と思っています。
幼少期に王都の貴族子女から方言(カンサイ弁)をからかわれたり、お金を稼ごうとするのはオカシイと散々言われた(中には男子の「好きな子を泣かしたい」&女子の「自分より可愛い子への嫉妬」も含まれていたと思います)のが軽いトラウマであり、貴族の顔色を読めないという苦手意識が生まれました。(最後の駄目押しをしたのがエドワード王子)
大きくなるまではカンサイ地方に引っ込み、そこでは親戚や格下の貴族から「別嬪さん」と言われてもお世辞や贔屓目だと思っていました。
(実際、幼少期は隣にリアル天使のヘリオスが居たので、そのオマケのお世辞だったことも多い)
王都では『美人だけど冷たい態度&ヘリオスとカレンのガード付き&第一王子の婚約者』を口説くような猛者は彼女の周りには居ませんでしたので、自己評価はかなり低めで美人の自覚なし。
実はとっても恥ずかしがり屋さん。
商売大好きな本性を隠し、王都では外面の標準語で過ごしていました。
■エドワード・ジョー・バクフ第一王子
ディアナの婚約者。実は小さな頃から彼女が好きで初恋同士なのに、ディアナはその事をトラウマとして詳細な記憶を頭から消していた……という運命のイタズラに弄ばれた人。
名字の由来は「幕府」ですが、愛称のエド=江戸だったり、セカンドネームも「城」だったりと作者がフザケ倒した名前です。
ディアナが好きすぎてヘタレだったりおかしな挙動もあります(婚約破棄のフリをわざわざ人前でしたのは敵を探るためもありますが、周りにディアナには非がないとアピールするためでもありました)。
が、外面というか基本は完璧王子なので文武両道、才色兼備、品行方正。しかしそれらの殆どは王子本人が(現王妃への対抗策として)意地になって身につけた努力の賜物です。
■ヘリオス・アキンドー公爵令息
ディアナの兄。名前はギリシャ神話の太陽の神から。
実は太陽の神で最も有名なのはアポロ(アポロン)で、彼はディアナ(アルテミス)と兄妹かつ、ヤベえレベルのシスコンというのがギリシャ神話の中にあるんですが、アポロとヘリオスは元々は別の神(途中でごっちゃにされた)なんですね。
なのでその辺をご存じの方なら「ヘリオスだからシスコンじゃないのでは?」と気づいて頂けたかと。
カレンと仲良くなろうとディアナを可愛い可愛いと愛でている内に、完全に愛がねじまがって斜め上に行ってしまった偽シスコンの人です。
超絶美形で腹黒、優男(イケメンで戦闘はからっきしという二重の意味)……という、如何にもな人です。これで剣の腕が強いとか無いでしょw
■フェリア・ハニトラ男爵令嬢=キャリア
名字はそのまま「色仕掛け」から。
名前は「妖精」をもじっているのと、普段の呼び名「運び屋」と近いものにしました。
桃色のふわふわ髪に蒼い目の、どこから見ても繊細な超美少女。本人もそれを熟知していて愛くるしい態度で他人の心を掴むシノビです。
細身なので力仕事や戦闘は不向きですが(それでも普通の女の子から比べれば強いです)、工作や諜報活動は得意。特に記憶力と演技力に優れています。
ヘリオスを恋愛対象ではなく、純粋に主として王のように崇めています。が、今後どうなるかはカレンの腕次第。
■アレス・ノーキン侯爵令息
名字はそのまま「脳筋(脳ミソが筋肉かのような人の意)」。
そして名前もギリシャ神話のアレス(割と脳筋)から取っている……のですが、思ったより出番が無くてかわいそうだった人です。
普通にイケメン。そこそこマッチョで剣の腕はなかなかの物。普通に女子に人気あるし女子と話すのも嫌いじゃない。でも派手な女遊びとかはしない……という優良物件。
その直情的な物言いと、王家への忠誠心からヘリオスは彼を自分側に取り込むのは早々に諦めました。
(王子を罠にかけると言えば全力で止めるだろうし、契約書を見せて味方につければずっとニマニマしていそうで隠し通せるか怪しかったので……)
逆にエドワードはその性格からアレスを篤く信頼しています。
あんまり嘘が上手ではないのでカレンを口説くフリでメモを受け渡しするのが限界。二回で済んだから良かったけど、これ以上やってたらバレた恐れがありました。
今回の騒ぎで反王家をまとめて処分することになり、騎士団も忙しいのでアレスも忙しくしています。
■シャロン・ソーサーク子爵令嬢
名字は「創作」から。名前はフランスっぽいのから適当に。
ディアナ萌えが激しく、勝手にモデルにした二次創作を書いてしまった文学少女。
その小説についてディアナと壮大なスレ違いを起こしていながら、実は無自覚で問題解決の大きな功労者になっていた人。
彼女が「ディアナ様はエドワード殿下とこんな恋がしたいと仰せです!」と皆に言ったことで周りの事態が動きました。
【エドワード】→アレスから聞いて小躍りし、それをセオドアに見られてしまう。その後、密談の時に自分も告白したのが伝わっていると思い込み、(両想いだから求婚もOK貰えるよね!)と思っていた。
【ヘリオス】→学園に潜入中のシノビから噂を聞き「ディアらしくないな……さては慰謝料の額を吊り上げる為に健気なフリをしているのか!」と勘違い。更に密談を盗み聞きしたフェリアから、ディアナが慰謝料を先に払えと言っていたと聞いて「順調だな」と慢心していた。
【学園の皆】→シャロンの話を聞き、小説を読んでディアナの怖いイメージを払拭。しかし王子が婚約破棄をしようとしているのは既に周知の事だったので、ディアナへの同情を含み、皆で温かい目で見守ろうと遠くからヒソヒソしていた。
【外様の令嬢達】→婚約破棄からの反王家キャンペーンを狙っていたので、学園の皆から噂を聞いて焦りまくる。ディアナが恋をしているなら王子の方から彼女が嫌われるように仕向けよう!と、フェリア苛めをディアナに持ちかけ、逆に恥をかかされる。
……という感じです。
===============
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
実はまだまだディアナとエドワードの構想があったりするんですが(結婚後のエピソードとか、ちょっとだけ暗い展開とか)、それはまたいつか書けたらいいなぁと思いながら、今は別の新作に取り掛かっています。
またいつかお会いしましょう。
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楽しい読書時間をありがとうございました。
わー、感想ありがとうございますー!
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