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初めてのデビュタントと隣国の王女様
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アイリッシュ様の話では今回の遊学と外交という形でいらしたのに王女の行いはいくら王妃様の姪にあたるとしても赦しがたい事が沢山有りすぎて本来はもっと早く帰国をしてもらうはずでしたが、王女の父親でもある陛下より許可が出なかった為に少し強引でもあったのですが王太子にそのワガママな姿を見てもらい帰国してもらうこととになりました。
「王女様の赦しがたい行為とは何なんですか?」
たしかに私に対してのお茶会でのワガママとアイリッシュ様の婚約者になると叫んでいましたね。
「決定的だったのがルーとのお茶会の出来事だったけど、その前にもほかの貴族とのお茶会で私の婚約者になると言いふらしたり、呼んでもないのに自国の貴族を勝手に呼んだりした事や、あとは…ルーが気にする事はないよ」
(貴族に勝手に自分が王妃なったら便宜をはかる事を言い触らして、約束なんてしてたからそれこそ国を腐られる事になる)
「だから、母上から隣国の陛下に進言をしてもらう事にしたんだけどやっぱり言葉だけだと難色を示されたので今回の騒動を見てもらったんだ。
私から言うと叔父上かなぁ、叔父上は王女の事をとても可愛がっていたから説得にとても時間がかかってしまって、
けど、ルーを巻き込む事になって本当に申し訳ない」
アイリッシュ様はそう言うと私の手をギュウと握ってくれました。
「えっーと、お父様とお母様はご存じなのですか」
私の質問にお兄さま方が
「えーとね、今回の騒動で知らないのはルーだけかなぁ」
衝撃的な一言が飛び出しました。
私だけ知らない、と言うことはエマやメイも知っているとの事ですよね。
私がすぐさま2人を見ると2人ともサッと目を反らします。
「ひどいです。お兄さま方王妃様やアイリッシュ様がご存じなのは仕方ないけどどうして私だけ知らないのですか。
ちゃんとエマやメイまで知っているのにどうして私だけ教えてくれなかったですか?」
私だけ知らないことを怒ると
「ルーは知っていたら顔に出るだろう
エマとメイは知っているからこそ強気の態度を取って相手を煽ってくれた部分もあるけどルーには出来るかい? 」
確かにお兄さま方が言っているのが正論です。
多分私は顔に出てしまうし逆に不安がって王女様の事を避けてしまいそうです。
そのあと私は何も言えず話を聞くことにしました。
「ルーちゃん、今回の事は内緒にしていてごめんなさい。
けして貴方の事を軽んじていたわけではなく、ルーちゃんに他の悩み事を増やしたくなかっただけだったんだけど…
もっと私が早く対処をしていれば良かったのよね。
ルーちゃんには辛い思いをさせてごめんなさい。
それに公爵家の方々にもご協力感謝します」
感謝と謝罪の意を表して王妃様はそういうと立ち上がり
「アイリッシュ、ちゃんと婚約式の事を話なさいよ」
王妃様はそう言われてゆっくりと部屋から出でいかれました。
「ルー婚約式の事だけど」
やっぱりこんな事がありましたから中止になるのでしょうか
私は不安に思ってしまいましがアイリッシュ様から言われた言葉は以外なもので
「本当の、婚約式は来週なんだ
今日のはウソを付いて王女を誘き寄せる為に準備してもらったの
だから中止とかの心配はいらないよ。
ルーには迷惑ばかりで…
それでも私の婚約者として隣にいてくれるかい?」
確かに騒動の事を内緒にされておったりもしましたし、ラージグア様は本当に嫌でしたけど…
こうやってアイリッシュ様はピンチの時にはいつもの来てくれます。
だから私の答えは決まっています。
「はい、いつもお側にいますわ」
笑顔で答えるとアイリッシュ様は私を出しきしめて
「ありがとう、ルーチェ」
耳元で囁いたのでした。
「王女様の赦しがたい行為とは何なんですか?」
たしかに私に対してのお茶会でのワガママとアイリッシュ様の婚約者になると叫んでいましたね。
「決定的だったのがルーとのお茶会の出来事だったけど、その前にもほかの貴族とのお茶会で私の婚約者になると言いふらしたり、呼んでもないのに自国の貴族を勝手に呼んだりした事や、あとは…ルーが気にする事はないよ」
(貴族に勝手に自分が王妃なったら便宜をはかる事を言い触らして、約束なんてしてたからそれこそ国を腐られる事になる)
「だから、母上から隣国の陛下に進言をしてもらう事にしたんだけどやっぱり言葉だけだと難色を示されたので今回の騒動を見てもらったんだ。
私から言うと叔父上かなぁ、叔父上は王女の事をとても可愛がっていたから説得にとても時間がかかってしまって、
けど、ルーを巻き込む事になって本当に申し訳ない」
アイリッシュ様はそう言うと私の手をギュウと握ってくれました。
「えっーと、お父様とお母様はご存じなのですか」
私の質問にお兄さま方が
「えーとね、今回の騒動で知らないのはルーだけかなぁ」
衝撃的な一言が飛び出しました。
私だけ知らない、と言うことはエマやメイも知っているとの事ですよね。
私がすぐさま2人を見ると2人ともサッと目を反らします。
「ひどいです。お兄さま方王妃様やアイリッシュ様がご存じなのは仕方ないけどどうして私だけ知らないのですか。
ちゃんとエマやメイまで知っているのにどうして私だけ教えてくれなかったですか?」
私だけ知らないことを怒ると
「ルーは知っていたら顔に出るだろう
エマとメイは知っているからこそ強気の態度を取って相手を煽ってくれた部分もあるけどルーには出来るかい? 」
確かにお兄さま方が言っているのが正論です。
多分私は顔に出てしまうし逆に不安がって王女様の事を避けてしまいそうです。
そのあと私は何も言えず話を聞くことにしました。
「ルーちゃん、今回の事は内緒にしていてごめんなさい。
けして貴方の事を軽んじていたわけではなく、ルーちゃんに他の悩み事を増やしたくなかっただけだったんだけど…
もっと私が早く対処をしていれば良かったのよね。
ルーちゃんには辛い思いをさせてごめんなさい。
それに公爵家の方々にもご協力感謝します」
感謝と謝罪の意を表して王妃様はそういうと立ち上がり
「アイリッシュ、ちゃんと婚約式の事を話なさいよ」
王妃様はそう言われてゆっくりと部屋から出でいかれました。
「ルー婚約式の事だけど」
やっぱりこんな事がありましたから中止になるのでしょうか
私は不安に思ってしまいましがアイリッシュ様から言われた言葉は以外なもので
「本当の、婚約式は来週なんだ
今日のはウソを付いて王女を誘き寄せる為に準備してもらったの
だから中止とかの心配はいらないよ。
ルーには迷惑ばかりで…
それでも私の婚約者として隣にいてくれるかい?」
確かに騒動の事を内緒にされておったりもしましたし、ラージグア様は本当に嫌でしたけど…
こうやってアイリッシュ様はピンチの時にはいつもの来てくれます。
だから私の答えは決まっています。
「はい、いつもお側にいますわ」
笑顔で答えるとアイリッシュ様は私を出しきしめて
「ありがとう、ルーチェ」
耳元で囁いたのでした。
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