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初めてのデビュタントと隣国の王女様

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「こないだのお茶会は大変だったのに対応してくれてありがとうねルー。
大体何が起こっていたかは報告をもらっているからルーからの報告はいらないよ
ただね…」

アイリッシュ様は一呼吸おいてまた話始めました。

「無茶だけはして欲しくないんだよ。
前日に無理難題を押し付けたのは王女の方だし、ルーがそれに答えようとしてくれたのはとても嬉しかったけど断っても問題にはならないよ。
侍女と場所の準備、軽食やお菓子、相手の好み合った物を用意する大変なのは良くわかるからそれらを短時間で用意したルーは素晴らしいと思うよ。
私はとても嬉しいし、誇りに思うよ
トムからも報告はもらっているしね」

トムの方を見るとちゃんと全て報告済みと言う顔をさせれてしまいまた。

「けどね…」

アイリッシュ様は一言置いてこちらをしっかりと見て私の手を握りとても悲しそうで心配の顔をしながら

「王女と2人っきりになるのはあまり感心しないな。
前にも注意したと思うけどあの王女は少し王族としての良識がかけているしワガママな所があるから、何を仕出かすかわからないからね。
私が報告をもらった時はとても驚いたよ。
ルーに何かあったらどうしようと思って行ってみるとルーが水をかけられているし…」

もしかして私は皆様に大変心配をさせてしまったかもしれません。

確かにラージグア様は王族としての良識がかけている所が所々ありましたがあそこまでやるとは思わなかったというのが私の考えの甘い所だったのかもしれません。

「ルーだから私と約束して欲しい事があるんだ」

「約束ですか?」

「そうだよ。
これからは王女とは会うことはしないで欲しい、それとお妃教育とで王宮に来る時はメイではなくエマにしてね。」

「エマですか?しかしエマお母様の…」

私が全てを言い終わる前にもアイリッシュ様に指で口を抑えられてしまいました。

それはずるいですよ。

「確かにエマは、公爵婦人の侍女だけど今回のことでメイだと王女のわがままはまだ抑える事は難しいからね。
これは公爵家からの申し出だから撤回はなしだよ。
それと王宮に着いたらトムが全て案内するから他の人に付いて行かないでね」

優しく言われていますがアイリッシュ様からは絶対守ってねと、言われている見たいです。

トムとエマをチラッと見ましたが2人にも絶対ですと言う顔をされてしまい

「わかりました。お約束いたします。」

「わかってくれて嬉しいよ。
馬車までエスコートしていくね」

こうして私はアイリッシュ様とのお茶会を終わりにして屋敷に戻る事になりました。

帰り道にエマから

「けしてメイがダメと言い訳では、これは公爵家としての決め事ですのでお嬢様はお気になさらないで下さい」

「けど、みんな心配し過ぎだと思うの、もうあんな事があったからラージグア様も私に関わらないと思うけど」

そんな私の言葉にエマは盛大にため息を吐きながら

「そこがお嬢様の美点ですが、気をつけて欲しいとこです」

ため息混じりに言われてしまいました。
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