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初めてのデビュタントと隣国の王女様
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私の体調もすっかり良くなり本日はアイリッシュ様とお約束していたお茶会の日です。
あの日の出来事をお父様とお母様に報告しようと思いお話する機会を設けたのですがお2人から
「もう、事の真相は知ってからルーちゃんからの報告はいらないわよ。
あと、王妃様にも謝罪と報告はいらないわ。
ちゃんと殿下とお話合いはしてくれれば今回の事は大丈夫だから何にも心配はいらないわ」
と、言われてしまいました。
けど全部知っているとどういことでしょうか?
「ルーチェは何も気にしなくっていいから婚約式の事にだけ考えなさい」
と、お父様にも言われてしまいました。
今日アイリッシュ様にお会いしたらお礼をいわなくはいけませんね。
王宮の前に馬車が止まるとエマが扉を開けてくれました。
今日の私の侍女はエマです。
今日王宮に行くのに当たりこの間の出来事もあり、メイでは少し心配とエマが言い出しエマがついて来る事になりました。
私はメイでも大丈夫だと思うのですがどうやら大人事情があるのらしいのでそのまま受ける事にしました。
エマに手を借りて馬車から降りましたけどあら?変ですね。
いつもとならトムがいるのに今日はいませんね。
「エマ、今日はトムがいないけどこのままアイリッシュ様の所に行っても平気かしら?」
私の質問にエマが
「大丈夫でございます。
こうなる事も想定内ですので、」
「想定内?どういう?」
「お嬢様は気にする事ありません」
エマの想定内と言う言葉にとっても気になりますが多分エマは教えてくれないのでこれ以上聞きません。
エマはスタスタと私の事をアイリッシュ様の所までエスコートして行きます。
本日のお茶をするところはアイリッシュ様のお部屋になっています。
私達がお部屋に向かう為に廊下を歩いていると、前から何人かの貴族令嬢がやって来ました。
あら?初めて見る方々ですね。
私は歩くスピードを少し落としてどこの令嬢か確認しようとした時、向かって来る貴族令嬢の方々が私に思いっきりぶつかってきました。
「えっ?」
私は驚いてそのままよろめき転ぶ所だったのですがエマが咄嗟に私を支えてくれて転ぶ事もしりもちを付く事もありませんでした。
令嬢からチェと舌打ちの声が聞こえたのは気のせいですね。
「あら?ごめんなさい
小さくて見えませんでしたわ」
何か懐かしいセリフを言われましたがこちらの令嬢の方はだれですか?
「わたくし達王女様に呼ばれて隣国から来たものですわ。
よろしくお願いね」
王女様が呼んだのですね。
と、言うことはこの方々は王女様のお友達ですかね?
私もちゃんとご挨拶をしないといけないですね。
「あっ、ルーチェ様ご挨拶は結構です
私達急いでいるので、
あと王女様は今殿下と歓談中ですから邪魔しないで下さいね」
何か嵐のように去っていました。
さて、アイリッシュ様は今ラージグア様とお会いしているみたいなのですが…
エマをチラッと見ると
「お嬢様、気にせず殿下とのお茶会の場所に行きますよ」
気迫迫る勢いで私に言ってきましたので私も
「はい」
と、返事をしてエマに付いて行くことになりました。
エマ、顔がメチャクチャ怖いです。
そのまま廊下を歩いていると、今度は前から凄いスピードでやって来るトムがいます。
「あぁ、遅かったか
ルーチェ様申し訳ありません。
お迎えにも上がらず」
息を切らしてるトムを見るのは珍しいですね。
「そんなの気にせずとも大丈夫ですよ。
エマがいますから」
先ほどの事もありましたしアイリッシュ様とトムは忙しかったと私が思っていると、
「本日はお越し頂きありがとうございます。
殿下は今日もとても楽しみにしていたのでゆっくりとお話をして下さい」
トムはそういうとニコッと笑いそのまま私をアイリッシュ様のお部屋まで連れてってくれました。
あの日の出来事をお父様とお母様に報告しようと思いお話する機会を設けたのですがお2人から
「もう、事の真相は知ってからルーちゃんからの報告はいらないわよ。
あと、王妃様にも謝罪と報告はいらないわ。
ちゃんと殿下とお話合いはしてくれれば今回の事は大丈夫だから何にも心配はいらないわ」
と、言われてしまいました。
けど全部知っているとどういことでしょうか?
「ルーチェは何も気にしなくっていいから婚約式の事にだけ考えなさい」
と、お父様にも言われてしまいました。
今日アイリッシュ様にお会いしたらお礼をいわなくはいけませんね。
王宮の前に馬車が止まるとエマが扉を開けてくれました。
今日の私の侍女はエマです。
今日王宮に行くのに当たりこの間の出来事もあり、メイでは少し心配とエマが言い出しエマがついて来る事になりました。
私はメイでも大丈夫だと思うのですがどうやら大人事情があるのらしいのでそのまま受ける事にしました。
エマに手を借りて馬車から降りましたけどあら?変ですね。
いつもとならトムがいるのに今日はいませんね。
「エマ、今日はトムがいないけどこのままアイリッシュ様の所に行っても平気かしら?」
私の質問にエマが
「大丈夫でございます。
こうなる事も想定内ですので、」
「想定内?どういう?」
「お嬢様は気にする事ありません」
エマの想定内と言う言葉にとっても気になりますが多分エマは教えてくれないのでこれ以上聞きません。
エマはスタスタと私の事をアイリッシュ様の所までエスコートして行きます。
本日のお茶をするところはアイリッシュ様のお部屋になっています。
私達がお部屋に向かう為に廊下を歩いていると、前から何人かの貴族令嬢がやって来ました。
あら?初めて見る方々ですね。
私は歩くスピードを少し落としてどこの令嬢か確認しようとした時、向かって来る貴族令嬢の方々が私に思いっきりぶつかってきました。
「えっ?」
私は驚いてそのままよろめき転ぶ所だったのですがエマが咄嗟に私を支えてくれて転ぶ事もしりもちを付く事もありませんでした。
令嬢からチェと舌打ちの声が聞こえたのは気のせいですね。
「あら?ごめんなさい
小さくて見えませんでしたわ」
何か懐かしいセリフを言われましたがこちらの令嬢の方はだれですか?
「わたくし達王女様に呼ばれて隣国から来たものですわ。
よろしくお願いね」
王女様が呼んだのですね。
と、言うことはこの方々は王女様のお友達ですかね?
私もちゃんとご挨拶をしないといけないですね。
「あっ、ルーチェ様ご挨拶は結構です
私達急いでいるので、
あと王女様は今殿下と歓談中ですから邪魔しないで下さいね」
何か嵐のように去っていました。
さて、アイリッシュ様は今ラージグア様とお会いしているみたいなのですが…
エマをチラッと見ると
「お嬢様、気にせず殿下とのお茶会の場所に行きますよ」
気迫迫る勢いで私に言ってきましたので私も
「はい」
と、返事をしてエマに付いて行くことになりました。
エマ、顔がメチャクチャ怖いです。
そのまま廊下を歩いていると、今度は前から凄いスピードでやって来るトムがいます。
「あぁ、遅かったか
ルーチェ様申し訳ありません。
お迎えにも上がらず」
息を切らしてるトムを見るのは珍しいですね。
「そんなの気にせずとも大丈夫ですよ。
エマがいますから」
先ほどの事もありましたしアイリッシュ様とトムは忙しかったと私が思っていると、
「本日はお越し頂きありがとうございます。
殿下は今日もとても楽しみにしていたのでゆっくりとお話をして下さい」
トムはそういうとニコッと笑いそのまま私をアイリッシュ様のお部屋まで連れてってくれました。
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