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初めてのデビュタントと隣国の王女様

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「ふーん、そうなの?
では、何故?ルーがこんなに濡れているの?それについては」

アイリッシュ様はラージグア様に続けて質問します。

ラージグア様は

「アイリッシュ様、そんな事よりも先ほどわたくしの侍女が申した通りルーチェ様の王族に対しての態度はいかがなのもでしょうか?
わたくしの忠告に対して反論するばかりですし、それどころか何が気に食わなかったのかわかりませんがわたくしのドレスにコーヒーをかける行為は不敬に当たりますよ 」

「王女よ、ルーは私の婚約者だよ。
しかも公爵令嬢なんだから王族に対してもちゃんとマナーは出来ているよ。
忠告とさっきから言っているけどルーに何を言った?」

アイリッシュ様言葉も少し乱暴になってきてますよ。

「アイリッシュ様はご存じないと思いますが本来は昨日のはずのお茶会をルーチェ様のが準備不足の為に本日に変更になりました。
 そのためわたくしも本日の予定を変更してお茶会に来ているのですよ。
それなのにわたくしの忠告いえわたくしはアイリッシュ様の婚約者にルーチェ様は相応しくないと思います。
そんな方にこの国の王妃は勤まらないと思います。
アイリッシュ様のお隣強いてはこの国の王妃にはわたくしみたく一国の王族こそ相応しくと思います。
なにとぞアイリッシュ様もう一度お考え下さい」

ラージグア様はご自分の思いをアイリッシュ様にサラッと伝えましたが何か大変な事を言っているような感じもします。

ですが、アイリッシュ様が纏う空気ですがより一層冷たくなっています。

「へぇー、その考えは王女の国からの考えかなぁ?」

声のトーンも先ほどより更に低くなっています。

もう目を細目いるのではなくアイリッシュ様はラージグア様を睨んでます。

これは相当お怒りみたいです。

今まで見たこともないアイリッシュ様です。

「我が国として?違いますよ。アイリッシュ様。
この考えはわたくしがこの国を思い強いてはアイリッシュ様の事を思って言っているのです。
今の王妃様はわたくしの叔母に当たりますし二代続けて隣国から嫁ぐ方が良いと思います。」

そんなラージグア様の言葉にアイリッシュ様の体はワナワナ震え大きい声で

「ふざけるな!」

「ハックション!」

アイリッシュ様が叫ばれた瞬間に私もくしゃみをしてしまいましたわ。

少し寒さも感じてきました。

とても大切な時に私は場を壊してしまったらしく回りが静かになってしまいました。

私はこれはまずいと思い直ぐにアイリッシュ様を見上げると、アイリッシュ様はみるみる顔を青くしていきます。

"私がアイリッシュ様顔色が"と、言う前に

「ルー!」

「お嬢様」

と、言う声で

メイは私にブランケットをかけてアイリッシュ様に直ぐに私を抱き上げてしまいました。

「あぁ、ルーごめんよ」

と、言いながらスタスタと歩き初めてました。

ここからアイリッシュ様は王宮のお部屋に連れて行く予定だったのですがどこからか現れたフレッドお兄さまとジョージお兄さまに私を捕られてしまいお兄さま方は

「アイリッシュに任せてられない」

「このままルー帰るよ」

「メイ帰る準備だ」

私はそのまま公爵家にお兄さま方に抱えながら帰る事になりました。

その時には私は寒さで震え始めてました。
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