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初めてのデビュタントと隣国の王女様

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お兄さま方から嵐のような報告を受けてから1週間が経ちました。

本日は隣国の王女様のがいらっしゃる日です。

陛下と王妃様それに公爵家が出迎える予定です。

もちろんアイリッシュ様もいらっしゃいます。

お兄さまから報告を受けた後にアイリッシュ様とお話する機会がありました。

今回の使節団のお出迎えについてアイリッシュ様から

「急なお願い事でごめんね。
けど私がルーに隣にいて欲しいからお願いしたんだ。」

あら?珍しくアイリッシュ様からのお願いでした。

そのあとにラージグア王女との事を少し話してくれました。

「昔ラージグア王女は彼女の父上がまだ王太子だった頃遊学と称して一緒にやって来た時があってね」

お母様が前に話してくれたやつですね。

「その時にひどい目と言うか、私やフレッド達はその頃から王族として貴族としての責務について勉強していたからその彼女の良く言って自由奔放な所がとても苦手であってね。
相手をしないとずーと追いかけ回されるがとてもイヤな思い出として残っていているから今回もしルーに対して何かしてきたらすぐに私に言って欲しい」

確かにお母様達からも余り関わらないでと言われてしまいましたが、うーんお互いもう子供ではないのでそんな事をしないと思うのですけど。

私がなんて答えていいのか悩んでいると

「ルー、私はね、本当は彼女とは関わらないで過ごせるのが1番だと思うし本当はお出迎えにも同伴して欲しくないんだよ。
けどルーにも私の婚約者という立場が出来てしまったし、何より私がルーに側にいて欲しいからなんだよ。
だからね、何かあっても遠慮せずに言うんだよ。」

アイリッシュ様にそんな事を言われてしまっては頷くしかありませんわ。

「わかりました。アイリッシュ様何かありましたらちゃんと言いますから、そんなに心配なさらないで下さい。」

私はアイリッシュ様に心配させないよに気を付け行動しないといけないと思いました。

けど私の思いとは裏腹に王女様の行動はとても頭を悩ますものとなりました。



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