甘い婚約～王子様は婚約者を甘やかしたい～

初めてのデビュタントと隣国の王女様

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私は今お母様と２人で久しぶりにお茶をしています。

最近はとても忙しくこんな風にゆっくりとしていると時間は久しぶりです。

「ルーちゃんとお茶をするなんて久しぶりね」

「最近は忙しくて、今日お母様とお茶が出来て私はとても嬉しいです」

「あら！私もルーちゃんとお茶が出来て嬉しいわよ。
今日はルーちゃんの好きなお菓子を沢山用意したからね」

お母様それはマダムのカフェのケーキですか？

前にアイリッシュ様達とお忍びで行ったマダムのカフェ、今でもお兄さまやエマやメイ達と行ったりします。

相変わらず人気店ですし、お菓子の最先端のお店です。

最近は忙しくなかなか行けなかったのでとっても嬉しいです。

「うふふ、マダムからルーちゃんのためのケーキらしいわよ」

そう言われて目の前に出されたケーキは全てチョコケーキです。

しかも一つ一つすべて違うケーキなのでどれから食べようか迷います。

私がケーキを悩んでいるとお母様から

「ルーちゃん婚約式の準備はどう？進んでる？」

私はチョコスフレを食べながら答えます。

「はい、ドレスも4着出来上がってきています。
靴も決まりあとは装飾品をと言われましたけど私としてはこれ以上はゴテゴテしてしまうので要らないと思います」

「そう、確かにドレスが豪華だからね」

お母様も納得しているみたいです。

次はこのチョコチップが入っているボンブケーキにしようかしら。

私はケーキを選びながらお母様に聞きたい事があったらので聞いて見ました。

「お母様"妖精の涙"のネックレスはご存知ですか？
今度の婚約式でそのネックレスを使用してほしいと言われました。
あと婚約式は何をやるのですか？」

婚約式と結婚式は何が違うのかいまいちピンとこない私であった。

「あらあら、ルーちゃん今さらその質問は困ったわ！」

確かにあと2ヶ月なのに……エマとメイは少し呆れています。

けどお母様はどちらかというと微笑んでいますね。

「そう言うところはルーちゃんよね」

あっ、違いますね。お母様も呆れてますね。

「まぁ、確かに妖精の涙はなかなかお目にかかるものではないからルーちゃんは知らないかもしれないわね。
妖精の涙はこの国の建国した時の初代王妃様が付けていたとされるネックレスなのよ。
王家の秘宝ね。
だから特別な時意外は王族の方も使用しないのよ。
けどルーちゃんが妖精の涙を身に付け事になると思うと感慨深いものでもあるけど寂しく感じてしまうわ。」

お母様にそんな事を言われてしまうと私も寂しくなってきました。

「それに涙と言われているぐらいですから輝きが違うのよね。
王族の方は白銀の髪が多かったからその白銀の髪であると宝石の輝きがまるで妖精が涙したように見えると言われているらしいのよ。
でもここ最近ほ白銀の髪の毛をされた方がいらっしゃらなかったからもしかしたら……」

お母様は最後まで言葉を言わず濁しましたが私は何が言いたいかはなんとなくわかりました。

私の髪の毛も白銀ですよね。