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初めてのデビュタントと隣国の王女様

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今日はデビュタント当日です。

今エマとメイにドレスを着させてもらってます。

似合っているでしょか?

「お嬢様行きますよ。息を止めて下さい」

只今絶賛コルセットととの戦い中です。

エマとメイで思いっきりコルセットを引っ張ります。

キツい、ツライです。

「はい、終わりました。息をしても大丈夫ですよ」

私はふぅーと息を吐きました。

毎回この作業が至難の技です。

コルセットを締めてもらいドレスを着てお化粧を施したら

「お嬢様とてもお綺麗ですよ」

エマ涙を流しながら言い、メイはウンウンと首を縦に振り喜んでいます。

「ここまで無事成長したことを喜ばしく思います。」

そんな大袈裟などと私は思いこれで結婚する時にはエマは倒れてしまうんではないかと心配です。

そんなことを考えているとメイが私の手を取り鏡の前まで連れてってくれました。

私は自分の姿をみて驚きました。

うわぁ!なんか別人みたいです。

「さあさあルーチェ様旦那様と奥様がお待ちですので下に行きますよ」

エマに言われて私はエマの手を取り下に向かいました。

途中で階段で転ばないで下さいと注意をされながらお父様方が待っているお部屋に案内されました。

「失礼します。ルーチェお嬢様をお連れしました」

エマがドア前で声をかけて私を部屋の中に連れてってくれました。

「まあルーちゃんとても綺麗よ」

お母様がすぐに声をかけてくれました。

お父様も

「おめでとうルーチェとても似合っているよ」

と、誉めてくれています。

お兄さま方からも

「ルーおめでとう」

「とても素敵だよ」

と、言って頂きとても嬉しく思います。

「さあルーの支度も終わったから王宮に行こうね」

お父様が声をかけます。

みんなで王宮に行くのはとても久しぶりですね。

私が初めて王宮のお茶会に参加した以来ではないでしょうか。

お兄さまにエスコートをしてもらい馬車に乗ります。

あっ、そう言えばお花はどこでしょう。

私が回りをキョロキョロしていると

「ルーちゃんどしたの?」

お母様が声をかけてくれました。

「お母様お花を私持ってなくて…」 

私の不安を汲み取ってくれたみたいでお母様が

「うふふ、ルーちゃん心配しなくってもちゃんと準備してありますよ。
今このまま持って馬車に乗ったら花束がぐしゃぐしゃになってしまいすからね。」

と、言ってお母様はメイの方に視線を向けるとちゃんとメイが大切そうに保管して持っていてくれました。

私は一安心しました。

今日初めての経験をするので期待と不安と緊張でいつもと違う自分がいるみたいです。

メイが大切に白百合の花束を持ってくれているので安心ですね。

花束はお母様と話し合い白百合に決めました。

他にもバラやカスミソウなど候補があったのですが白百合の花言葉の純血、威厳の方が公爵家として合うので白百合を持ってデビュタントに望む事にしたのでした。




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