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初めてのデビュタントと隣国の王女様

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そのあとも私達はダンスが楽しくなってしまい予定より長く踊ってしまいました。

やっぱりアイリ様と踊るととても楽しいので時間がたつのがとても早いです。

その後アイリ様とお庭でお茶会をする予定です。

ドレスを着替えてお庭に向かうとすでにアイリ様がいらっしゃり私をエスコートしてくれました。

今日のお茶会のお菓子は私の好きなチョコケーキですね。

「ルーレッスンお疲れ様。
疲れたと思うからルーの好きなチョコケーキを用意したよ」

まぁ凄く嬉しいです。

「そう言えばルーダンスとても上手になったね」

「本当ですか!とても嬉しいです。
毎日練習していた回がありましたわ」

私はアイリ様に誉められてとても嬉しいです。

これも毎日お兄さま方と練習していた事が実になりました。

「ルー毎日練習していたの?」

「はい、こちらではなかなか練習する機会がなかったので屋敷に先生をお呼びして練習していました。」

「練習パートナーは必要だったでしょ?」
 
「練習パートナーですか?
大丈夫でしたよ。フレッドお兄さまとジョージお兄さまが毎日手伝ってくれました。」

私が答えると

「そうなんだ。フレッドとジョージがね」

ニコニコしながら私の顔を見ています。

"僕は聞いてないけどね"

ボソッとなにか呟いたようだったのですが私は聞き取れず

「アイリ様何か言いましたか?」

訊ねてみましたが

「何でもないよ、ルーは気にしないで」

と、言われてしまいました。

「ところでルーデビュタントまで後1ヶ月だね」

「はい、今から少し緊張しています」

「もう準備は終わったのかなぁ?」

「はい、一応用意は終わりました。あとはもう1度ドレスを着てサイズ確認と当日のお花を用意するだけです」

「そう。今からルーのデビュタントのドレス姿が楽しみだね」

アイリ様にそんな事を言われて私は恥ずかしくなりました。

ちゃんとドレスが似合うといいのですが

「ルーは当日ファーストダンスは誰と踊るのかなぁ?」

王家の方に挨拶が終わった後にその日社交家デビューの子達が踊るダンスの事ですね。

「お父様かジョージお兄さまにお願いしています。」

「………………」

「アイリ様どうしました?」

なぜか黙ってしまいました。

「あっ、いや、なんでジョージなのかなぁ?公爵はわかるけど」

「デビュタントのファーストダンスは家族と踊る事が多いと聞きました。
それにジョージお兄さまとは練習で息もピッタリですし、ジョージお兄さまも私にファーストダンスを踊ろうね。
と、誘ってくれたので。」

私が事の経緯をお話すると

「ふーん」

「あとでジョージに確認しようかなぁ?」

とっても素敵な笑顔で答えてくれました。



                おまけ!

アイリッシュ殿下の執務室でお仕事中のフレッドとジョージですが、

「ハクション!」

ジョージがくしゃみをすると背中に寒さを感じます。

「ジョージ風邪かい?」

「嫌、けどなんか悪い予感がする?
気のせいかなぁ?」

フレッドはなんとなく勘づいていました。

あー多分今回のルーのデビュタントのファーストダンスの相手がアイリッシュではなくジョージと知って多分いや、絶対怒っている可能性は高いな。

これは要らぬ火の粉をかぶる前に撤収しよう。

しかしジョージはなぜ踊りたいと言ったのかなぁ?

こうなることを多分予想してないな。

フレッドそんな事を思いつつジョージの無事を祈るのであります。



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