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初めてのデビュタントと隣国の王女様
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アイリッシュ様にエスコートされていつものお庭で一緒にお茶だと思ったのですが、
あら、ここはアイリッシュ様のお部屋ですね?
「殿下、どうしてここに?」
「さっきまでルーはお茶をしていたからそんなに食べれないのに外にいてもね。
それにあんまり長く外にいると風邪もひいてしまうよ。」
そうですね。さっきのレッスンでしっかりと食べてしまいましたし、外にも随分と長く滞在していたので、この時期体調を崩すと大変になってしまうので気を付けなくてはと、思っていたのですがアイリッシュ様のお心遣いはとても嬉しいです。
アイリッシュ様に促されて部屋に入るとそこにはメイもいてお茶の準備もされていました。
「メイありがとう」
私がメイにお礼を言うとメイは一礼して部屋を出で行かれました。
「どうぞ、ルー」
そう言われて私は椅子に座りました。
「さっきのマナーレッスンはめずらしく庭でのお茶会だったね。
何かあったの?」
アイリッシュ様が不思議そうに質問してきました。
私は先ほど先生に教えてもらった事をアイリッシュ様に聞いてみました。
「先生から隣国の王女様がいらっしゃると伺いました。
今度の私達の婚約式と外交を兼ねてだそうです。
その時に私と交流があると思うのでちゃんとマナーが出来ているのかの確認でした。
アイリ様なぜ教えてくれなかったのですか?」
私は先生とのレッスン内容を教えて隣国の王女様の件を伝えました。
アイリ様はどうして私に教えてくれなかったのかも聞くつもりです。
「その話もう、聞いてしまったのか」
アイリ様はとても焦っています。
何かやましいことでもあるのでしょうか?
「最悪だな、ルーの耳には入れたくなかったのに」
「アイリ様どういうことですか?」
私が少し機嫌が悪くなります。
そんなに私は頼りないですかね。
「ルー、機嫌直して、別にルーが悪い訳ではなくてね。
王女は昔から少し扱いづらいだよね」
昔から?王女様はこちらに良くいらしていたのですかね?
「隣国は母上の母国だから王女とは従兄弟になるんだよ」
「そうなんですか?初耳です」
「王女と言っても王妃の子ではなくてね側室の子なんだよ。
それであちらは王女1人で他は皆王子でね。しかも生まれたのが1番下だからねそれは大層甘やかされて育られた結果凄くわがままなんだよ。
だからね、あまりルーとはかかわり合いを持って欲しくないだよね」
「まぁ、そんなこともあるんですね。
しかし今回は婚約式に出席されるということは貴賓としていらっしゃるのでは?」
私はアイリ様に素朴は疑問を投げ掛けました。
「そうなんだけど、初めては違う王子が来る予定だったのにいつの間にか王女になっていてしかも決定事項になっているし」
「そうだったのですね。けどアイリ様の従兄弟ですし、王妃様にとっては姪に当たりますから嬉しいのでは?」
「うーん、本当はそうなんだけどね。
とにかくハチャメチャは人だから母上もあまり好んでなくてね。
ルーはなるべく関わらない方がいいよ」
アイリッシュ様はそんな事を言っていましたが私としてはとても気になる方ですね。
「所でルーデビュタントのドレスは出来た?」
急に話の内容が変わったのでアイリ様にとっては王女のお話はあまり好きではないのですね。
帰ったらお母様達に聞いてみましょう
「はい、あとは本縫いをして終わりです」
「そうなの。どんなにドレスになったか今今から僕も楽しみだよ。」
「うふふ、当時のお楽しみですよ」
あら、ここはアイリッシュ様のお部屋ですね?
「殿下、どうしてここに?」
「さっきまでルーはお茶をしていたからそんなに食べれないのに外にいてもね。
それにあんまり長く外にいると風邪もひいてしまうよ。」
そうですね。さっきのレッスンでしっかりと食べてしまいましたし、外にも随分と長く滞在していたので、この時期体調を崩すと大変になってしまうので気を付けなくてはと、思っていたのですがアイリッシュ様のお心遣いはとても嬉しいです。
アイリッシュ様に促されて部屋に入るとそこにはメイもいてお茶の準備もされていました。
「メイありがとう」
私がメイにお礼を言うとメイは一礼して部屋を出で行かれました。
「どうぞ、ルー」
そう言われて私は椅子に座りました。
「さっきのマナーレッスンはめずらしく庭でのお茶会だったね。
何かあったの?」
アイリッシュ様が不思議そうに質問してきました。
私は先ほど先生に教えてもらった事をアイリッシュ様に聞いてみました。
「先生から隣国の王女様がいらっしゃると伺いました。
今度の私達の婚約式と外交を兼ねてだそうです。
その時に私と交流があると思うのでちゃんとマナーが出来ているのかの確認でした。
アイリ様なぜ教えてくれなかったのですか?」
私は先生とのレッスン内容を教えて隣国の王女様の件を伝えました。
アイリ様はどうして私に教えてくれなかったのかも聞くつもりです。
「その話もう、聞いてしまったのか」
アイリ様はとても焦っています。
何かやましいことでもあるのでしょうか?
「最悪だな、ルーの耳には入れたくなかったのに」
「アイリ様どういうことですか?」
私が少し機嫌が悪くなります。
そんなに私は頼りないですかね。
「ルー、機嫌直して、別にルーが悪い訳ではなくてね。
王女は昔から少し扱いづらいだよね」
昔から?王女様はこちらに良くいらしていたのですかね?
「隣国は母上の母国だから王女とは従兄弟になるんだよ」
「そうなんですか?初耳です」
「王女と言っても王妃の子ではなくてね側室の子なんだよ。
それであちらは王女1人で他は皆王子でね。しかも生まれたのが1番下だからねそれは大層甘やかされて育られた結果凄くわがままなんだよ。
だからね、あまりルーとはかかわり合いを持って欲しくないだよね」
「まぁ、そんなこともあるんですね。
しかし今回は婚約式に出席されるということは貴賓としていらっしゃるのでは?」
私はアイリ様に素朴は疑問を投げ掛けました。
「そうなんだけど、初めては違う王子が来る予定だったのにいつの間にか王女になっていてしかも決定事項になっているし」
「そうだったのですね。けどアイリ様の従兄弟ですし、王妃様にとっては姪に当たりますから嬉しいのでは?」
「うーん、本当はそうなんだけどね。
とにかくハチャメチャは人だから母上もあまり好んでなくてね。
ルーはなるべく関わらない方がいいよ」
アイリッシュ様はそんな事を言っていましたが私としてはとても気になる方ですね。
「所でルーデビュタントのドレスは出来た?」
急に話の内容が変わったのでアイリ様にとっては王女のお話はあまり好きではないのですね。
帰ったらお母様達に聞いてみましょう
「はい、あとは本縫いをして終わりです」
「そうなの。どんなにドレスになったか今今から僕も楽しみだよ。」
「うふふ、当時のお楽しみですよ」
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