60 / 117
初めてのお友達とお妃教育と…
⑩
しおりを挟む
「嬉しいなルーからも抱きついて来てくれて」
アイリッシュ様が急にそんな事を言うので私は恥ずかしくなり離そうとしましたが、
「ダメ!もう少しこのまま」
「ですが、アイリッシュ様、人も来ますし…」
「もう、ルー今日はアイリだよ」
「ですが、もうこの状況下では呼び名処ではありませんよ」
「ねぇ、ルー」
「はい、なんですか?」
「このアイリはね、昔ルーが小さい時に呼んでくれたんどよ」
「えっ?」
「上手にアイリッシュと呼べなくてアイリチュて呼んでいたんだよ」
なんて、恥ずかし事を言うのですか?
それより小さい時私アイリッシュ様と会っていたのですか?
もう、パニックです。思考は停止してしまい、ただただ恥ずかし限りです。
もう、アイリッシュ様に顔を見せられませんわ。
「ルー?」
そんな私を呼ばないでください。
「ごめんよ、けどまたルーにアイリと呼ばれたいだよね。ダメかなぁ?」
そんな風に言ってアイリッシュ様は私の顔を覗き込みました。
「ずるいですよ」
私はやっとの思いで出した言葉でした。
アイリッシュ様はクスッと笑い今度は額にチュと唇を落としました。
それと同時に馬車がやって来て
「殿下!」
勢い良く扉が開きました。
「あっ!」
私は声にならない悲鳴を上げてしまいました。
「トムは、本当に間が悪いよね。
残念だよ。もう少しルーとこうしていたかったよ。」
アイリッシュ様は残念そうに私から離れて
「さぁ、ルー馬車に乗って今日は帰ろね」
手を差し出しエスコートしてくれました。
馬車に乗るとお兄さま方から白い目で見られてしまい私は恥ずかしさでいっぱいです。
「そんなに僕を睨まないでよ2人とも、ただ愛称で呼んでとお願いしただけだよ。
ねぇ、ルー」
私は首を縦に振るしか出来ませんでした。
「「ハァー」」
お兄さま方ため息がハモってます。
馬車の中ではアイリッシュ様は終始ニコニコでしたし、お兄さま方は何とも言えない表情でこちらを見ています。
私は恥ずかしさと考えがついてこれないため終始下を向いていました。
トムは帰りも御者の役割のためにここにはいませんがあの場面を見られた、ために顔を合わせずらいです。
そんなことを考えていたら馬車は屋敷に到着しました。
「お帰りなさいませ。フレッド様、ジョージ様、ルーチェお嬢様」
エマたちが出迎えくれました。
「アイリッシュまた明日」
お兄さま方は軽く挨拶を交わしています。
「アイリッシュ様、今日はありがとうございました。あとご迷惑おかけしました。」
お兄さま方に続いて私も挨拶すると
「ルー、今日行けなかった本屋はまた今度行こうね」
次のお誘いがあり私は
「はい、喜んで」
私が即座に返事をするとアイリッシュ様はクスッと笑われました。
「そうそう、これは今日のプレゼントだよ。ルー」
そう言ってアイリッシュ様は私の髪の毛に髪飾りを付けてくれました。
「えっ?これは」
「じゃあまたね」
そう言って、馬車はお城に向かって行ってしまいました。
アイリッシュ様が私に、くださった髪飾りは私が欲しかった薔薇の髪飾りです。
この髪飾りの薔薇の色はアイリッシュ様と同じ髪の色のサファイアの色なのです。
「ルー良かったね」
ジョージお兄さまから言われてしまい私は
「はい、とても嬉しいです」
愛称で呼べるかまだ分かりませんが、またアイリッシュ様とデートしたいです。
アイリッシュ様が急にそんな事を言うので私は恥ずかしくなり離そうとしましたが、
「ダメ!もう少しこのまま」
「ですが、アイリッシュ様、人も来ますし…」
「もう、ルー今日はアイリだよ」
「ですが、もうこの状況下では呼び名処ではありませんよ」
「ねぇ、ルー」
「はい、なんですか?」
「このアイリはね、昔ルーが小さい時に呼んでくれたんどよ」
「えっ?」
「上手にアイリッシュと呼べなくてアイリチュて呼んでいたんだよ」
なんて、恥ずかし事を言うのですか?
それより小さい時私アイリッシュ様と会っていたのですか?
もう、パニックです。思考は停止してしまい、ただただ恥ずかし限りです。
もう、アイリッシュ様に顔を見せられませんわ。
「ルー?」
そんな私を呼ばないでください。
「ごめんよ、けどまたルーにアイリと呼ばれたいだよね。ダメかなぁ?」
そんな風に言ってアイリッシュ様は私の顔を覗き込みました。
「ずるいですよ」
私はやっとの思いで出した言葉でした。
アイリッシュ様はクスッと笑い今度は額にチュと唇を落としました。
それと同時に馬車がやって来て
「殿下!」
勢い良く扉が開きました。
「あっ!」
私は声にならない悲鳴を上げてしまいました。
「トムは、本当に間が悪いよね。
残念だよ。もう少しルーとこうしていたかったよ。」
アイリッシュ様は残念そうに私から離れて
「さぁ、ルー馬車に乗って今日は帰ろね」
手を差し出しエスコートしてくれました。
馬車に乗るとお兄さま方から白い目で見られてしまい私は恥ずかしさでいっぱいです。
「そんなに僕を睨まないでよ2人とも、ただ愛称で呼んでとお願いしただけだよ。
ねぇ、ルー」
私は首を縦に振るしか出来ませんでした。
「「ハァー」」
お兄さま方ため息がハモってます。
馬車の中ではアイリッシュ様は終始ニコニコでしたし、お兄さま方は何とも言えない表情でこちらを見ています。
私は恥ずかしさと考えがついてこれないため終始下を向いていました。
トムは帰りも御者の役割のためにここにはいませんがあの場面を見られた、ために顔を合わせずらいです。
そんなことを考えていたら馬車は屋敷に到着しました。
「お帰りなさいませ。フレッド様、ジョージ様、ルーチェお嬢様」
エマたちが出迎えくれました。
「アイリッシュまた明日」
お兄さま方は軽く挨拶を交わしています。
「アイリッシュ様、今日はありがとうございました。あとご迷惑おかけしました。」
お兄さま方に続いて私も挨拶すると
「ルー、今日行けなかった本屋はまた今度行こうね」
次のお誘いがあり私は
「はい、喜んで」
私が即座に返事をするとアイリッシュ様はクスッと笑われました。
「そうそう、これは今日のプレゼントだよ。ルー」
そう言ってアイリッシュ様は私の髪の毛に髪飾りを付けてくれました。
「えっ?これは」
「じゃあまたね」
そう言って、馬車はお城に向かって行ってしまいました。
アイリッシュ様が私に、くださった髪飾りは私が欲しかった薔薇の髪飾りです。
この髪飾りの薔薇の色はアイリッシュ様と同じ髪の色のサファイアの色なのです。
「ルー良かったね」
ジョージお兄さまから言われてしまい私は
「はい、とても嬉しいです」
愛称で呼べるかまだ分かりませんが、またアイリッシュ様とデートしたいです。
7
お気に入りに追加
389
あなたにおすすめの小説

【完結】悪役令嬢に転生したので破滅回避!……したはずが、冷酷王太子にロックオンされました
21時完結
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢レティシア・フォン・ルヴェールに転生した私。
このままだと、王太子に婚約破棄されて処刑エンド……そんなの絶対に嫌!!
(なら、悪役令嬢らしく振る舞わず、大人しく過ごせばいいよね!)
社交界で目立たず、王太子には関わらず、おしとやかで控えめな令嬢を演じ続けた。
そのおかげで、予定されていた婚約破棄イベントも起こらず、破滅ルートは回避できた……はずなのに。
「……逃げるつもりか?」
冷酷非情と名高い王太子アレクシスが、私の腕を掴んできた。
まるで逃がさないと言わんばかりに――。
「お前は昔から俺の婚約者だった。なのに、なぜ急に俺を避ける?」
「い、いえ、そんなつもりは……」
「なら、俺のそばにいろ。お前にはそれしか選択肢がない」
おかしい。
私はただ、平穏な人生を送りたかっただけなのに……
なぜか冷酷王太子に異様な執着を向けられてしまった!?
(待って、もしかして破滅回避どころか、逆に王太子ルート一直線!?)
自由を手に入れたはずなのに、王太子は逃がしてくれそうにない。
**「お前はもう、俺のものだ」**と甘く囁きながら、独占欲たっぷりに迫られて――!?

【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
八重
恋愛
※発売日少し前を目安に作品を引き下げます
修道院で生まれ育ったローゼマリーは、14歳の時火事に巻き込まれる。
その火事の唯一の生き残りとなった彼女は、領主であるヴィルフェルト公爵に拾われ、彼の養子になる。
彼には息子が一人おり、名をラルス・ヴィルフェルトといった。
ラルスは容姿端麗で文武両道の次期公爵として申し分なく、社交界でも評価されていた。
一方、怠惰なシスターが文字を教えなかったため、ローゼマリーは読み書きができなかった。
必死になんとか義理の父や兄に身振り手振りで伝えようとも、なかなか伝わらない。
なぜなら、彼女は火事で声を失ってしまっていたからだ──
そして次第に優しく文字を教えてくれたり、面倒を見てくれるラルスに恋をしてしまって……。
これは、義理の家族の役に立ちたくて頑張りながら、言えない「好き」を内に秘める、そんな物語。
※小説家になろうが先行公開です

絶望?いえいえ、余裕です! 10年にも及ぶ婚約を解消されても化物令嬢はモフモフに夢中ですので
ハートリオ
恋愛
伯爵令嬢ステラは6才の時に隣国の公爵令息ディングに見初められて婚約し、10才から婚約者ディングの公爵邸の別邸で暮らしていた。
しかし、ステラを呼び寄せてすぐにディングは婚約を後悔し、ステラを放置する事となる。
異様な姿で異臭を放つ『化物令嬢』となったステラを嫌った為だ。
異国の公爵邸の別邸で一人放置される事となった10才の少女ステラだが。
公爵邸別邸は森の中にあり、その森には白いモフモフがいたので。
『ツン』だけど優しい白クマさんがいたので耐えられた。
更にある事件をきっかけに自分を取り戻した後は、ディングの執事カロンと共に公爵家の仕事をこなすなどして暮らして来た。
だがステラが16才、王立高等学校卒業一ヶ月前にとうとう婚約解消され、ステラは公爵邸を出て行く。
ステラを厄介払い出来たはずの公爵令息ディングはなぜかモヤモヤする。
モヤモヤの理由が分からないまま、ステラが出て行った後の公爵邸では次々と不具合が起こり始めて――
奇跡的に出会い、優しい時を過ごして愛を育んだ一人と一頭(?)の愛の物語です。
異世界、魔法のある世界です。
色々ゆるゆるです。

【完結】人生で一番幸せになる日 ~『災い』だと虐げられた少女は、嫁ぎ先で冷血公爵様から溺愛されて強くなる~
八重
恋愛
【全32話+番外編】
「過去を、後ろを見るのはやめます。今を、そして私を大切に思ってくださっている皆さんのことを思いたい!」
伯爵家の長女シャルロッテ・ヴェーデルは、「生まれると災いをもたらす」と一族で信じられている『金色の目』を持つ少女。生まれたその日から、屋敷には入れてもらえず、父、母、妹にも虐げられて、一人ボロボロの「離れ」で暮らす。
ある日、シャルロッテに『冷血公爵』として知られるエルヴィン・アイヒベルク公爵から、なぜか婚約の申し込みがくる。家族は「災い」であるシャルロッテを追い出すのにちょうどいい口実ができたと、彼女を18歳の誕生日に嫁がせた。
しかし、『冷血公爵』とは裏腹なエルヴィンの優しく愛情深い素顔と婚約の理由を知り、シャルロッテは彼に恩返しするため努力していく。
そして、一族の中で信じられている『金色の目』の話には、実は続きがあって……。
マナーも愛も知らないシャルロッテが「夫のために役に立ちたい!」と努力を重ねて、幸せを掴むお話。
※引き下げにより、書籍版1、2巻の内容を一部改稿して投稿しております

【完】夫から冷遇される伯爵夫人でしたが、身分を隠して踊り子として夜働いていたら、その夫に見初められました。
112
恋愛
伯爵家同士の結婚、申し分ない筈だった。
エッジワーズ家の娘、エリシアは踊り子の娘だったが為に嫁ぎ先の夫に冷遇され、虐げられ、屋敷を追い出される。
庭の片隅、掘っ立て小屋で生活していたエリシアは、街で祝祭が開かれることを耳にする。どうせ誰からも顧みられないからと、こっそり抜け出して街へ向かう。すると街の中心部で民衆が音楽に合わせて踊っていた。その輪の中にエリシアも入り一緒になって踊っていると──

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

出生の秘密は墓場まで
しゃーりん
恋愛
20歳で公爵になったエスメラルダには13歳離れた弟ザフィーロがいる。
だが実はザフィーロはエスメラルダが産んだ子。この事実を知っている者は墓場まで口を噤むことになっている。
ザフィーロに跡を継がせるつもりだったが、特殊な性癖があるのではないかという恐れから、もう一人子供を産むためにエスメラルダは25歳で結婚する。
3年後、出産したばかりのエスメラルダに自分の出生についてザフィーロが確認するというお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる