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初めてのお友達とお妃教育と…
③
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馬車から降りるとそこに広がる景色は今まで見た事ない物でした。
「すごい!人が沢山います。今日は何かのお祭りですか?」
回りは人、人、です。
しかも何かの屋台なのかわかりませんが、沢山のお店が並んでます。
「あぁ、今日はマルシェの日だね」
お兄さまが言います。
「マルシェとはなんですか?」
「簡単に言うと色んな商人が集まって物を売る事だよ。だから色んな物が売っているよ」
そんなすごい日にこれたなんて私は早く行きたくてジョージお兄さまの手を繋ぎ引っ張り出しました。
「えっ?ちょっとルー待って」
ジョージお兄さまの声などお構い無しに何処から行こうかしら?
アイリッシュ様とフレッドお兄さまトムを置いて私は進み出してしまいました。
「わぁすごい!あ、いい匂いもしますね」
「あぁ確かに良い匂いがする」
ジョージお兄さまと匂いの方に進んで行くとお肉を焼いているお店に出くわしました。
「お兄ちゃんこれです。良い匂いは」
私は興奮気味でジョージお兄さまに話しかけどんどんお店に近づいて行くと、もう片方の手を捕まれました。
後ろを振り向くとアイリッシュ様です。
「あっ!」
どうやら私はやってしまったようです。
フレッドお兄さまがちょっと怖い顔で見てます。
「ルー楽しみたいのはわかっているけどダメだよ。どんどんと進んでは」
アイリッシュ様に注意されてしまいました。
「ごめんなさい。アイリッシュ様」
「ルー呼び方」
「あっ!えーとアイリ」
「そうだよ。良く出来ました」
アイリッシュ様はそういうと頭を撫でてくれました。
「これが食べたかったの?」
「いえ、そうではないのですが匂いが良かったので…」
そういうと、アイリッシュ様はクスクスと笑いながお店の亭主に
「4つ」
と、注文してくれました。
「何かトッピングするかい?」
「イヤ、ノーマルで大丈夫だ」
アイリッシュ様買いなれてますね。
あとトッピングてなんですか?
私達が買った食べ物を持ってお兄さま方の所に行くとジョージお兄さまはフレッドお兄さますごく怒られてます。
ジョージお兄さまごめんなさい。
トムが一生懸命仲裁に入ってますね。
「フレッド、その辺にしといてやれ
ルーもジョージも悪気はないんだし、こちらの説明不足にも非があるからな」
「アイリッシュ、違うぞ、ジョージもルーと一緒になってはしゃぐのはあり得ないだろ、しっかりしないといけないはずだ」
どうしよう、私のせいで、私が慌ていると
「とりあえず、腹ごしらえしてから怒ってくれ?折角温かい物を買って来たのだから温かいうちに食べないと亭主に悪いだろう」
と、アイリッシュ様が言って買った食べ物をフレッドお兄さまにポイと渡しました。
フレッドお兄さまは仕方ないなと言う感じで
「トッピングは?」
「ルーもいるから今日はノーマルにしたよ。」
ジョージお兄さまとトムにも渡しました。
しかしこれはどうやって食べるのですか?
私が戸惑っているとみんなかぶり付いて食べてます。
私が驚いていると、フレッドお兄さまから
「これがこの食べ物の食べ方だよ」
と、教えてもらったので私も見習うことにしました。
シンプルにパンに肉が挟んであるだけの食べ物なのですが、なんですか?
今まで食べたことのない感じの味です。
パンは両面焼いてあり少しカリカリしているのですが、中はモチモチしていて表面にバターを塗っているのでしょうか?
ほんのり風味がします。
お肉はとても分厚いのに少し歯を入れるだけですぐに切れて口の中ですぐに溶けてしまいました。
味は甘じょっぱくバターとすごく合います。
私はとてもおいしく感激してしまいました。
「ルー気にってもらえたかなぁ?」
「はい、アイリとても美味しいです」
「そう、それは良かったね、ルー口に付いてるよ」
そう言われてアイリッシュ様が私の口元に付いているソースを手で拭いました。
そのままその手を自分の口に入れて
「美味しいね」
と、言われても…
私は顔を真っ赤にしてしまいました。
お兄さま方とトムは呆れています。
「さて、小腹も満たされたことだから少しマルシェの中を歩こうか?
フレッド、ジョージ良いかな?」
アイリッシュ様がお兄さま方に聞いています。
「仕方ないね、全く」
フレッドお兄さまはもう怒ってませんね。
「さすが、アイリッシュ賛成」
ジョージお兄さまはとても喜んでいます。
「それじゃルー行こうか。今度ははぐれてはダメだからね」
そう言って、アイリッシュ様は私の手を取り手を繋いで歩き出しました。
私が驚いていると
「いいでしょ?デートだからね」
と、意地悪っ子みたいな表情をして私の手をギュとしてくれました。
私の心臓はドキドキしっぱないです。
「すごい!人が沢山います。今日は何かのお祭りですか?」
回りは人、人、です。
しかも何かの屋台なのかわかりませんが、沢山のお店が並んでます。
「あぁ、今日はマルシェの日だね」
お兄さまが言います。
「マルシェとはなんですか?」
「簡単に言うと色んな商人が集まって物を売る事だよ。だから色んな物が売っているよ」
そんなすごい日にこれたなんて私は早く行きたくてジョージお兄さまの手を繋ぎ引っ張り出しました。
「えっ?ちょっとルー待って」
ジョージお兄さまの声などお構い無しに何処から行こうかしら?
アイリッシュ様とフレッドお兄さまトムを置いて私は進み出してしまいました。
「わぁすごい!あ、いい匂いもしますね」
「あぁ確かに良い匂いがする」
ジョージお兄さまと匂いの方に進んで行くとお肉を焼いているお店に出くわしました。
「お兄ちゃんこれです。良い匂いは」
私は興奮気味でジョージお兄さまに話しかけどんどんお店に近づいて行くと、もう片方の手を捕まれました。
後ろを振り向くとアイリッシュ様です。
「あっ!」
どうやら私はやってしまったようです。
フレッドお兄さまがちょっと怖い顔で見てます。
「ルー楽しみたいのはわかっているけどダメだよ。どんどんと進んでは」
アイリッシュ様に注意されてしまいました。
「ごめんなさい。アイリッシュ様」
「ルー呼び方」
「あっ!えーとアイリ」
「そうだよ。良く出来ました」
アイリッシュ様はそういうと頭を撫でてくれました。
「これが食べたかったの?」
「いえ、そうではないのですが匂いが良かったので…」
そういうと、アイリッシュ様はクスクスと笑いながお店の亭主に
「4つ」
と、注文してくれました。
「何かトッピングするかい?」
「イヤ、ノーマルで大丈夫だ」
アイリッシュ様買いなれてますね。
あとトッピングてなんですか?
私達が買った食べ物を持ってお兄さま方の所に行くとジョージお兄さまはフレッドお兄さますごく怒られてます。
ジョージお兄さまごめんなさい。
トムが一生懸命仲裁に入ってますね。
「フレッド、その辺にしといてやれ
ルーもジョージも悪気はないんだし、こちらの説明不足にも非があるからな」
「アイリッシュ、違うぞ、ジョージもルーと一緒になってはしゃぐのはあり得ないだろ、しっかりしないといけないはずだ」
どうしよう、私のせいで、私が慌ていると
「とりあえず、腹ごしらえしてから怒ってくれ?折角温かい物を買って来たのだから温かいうちに食べないと亭主に悪いだろう」
と、アイリッシュ様が言って買った食べ物をフレッドお兄さまにポイと渡しました。
フレッドお兄さまは仕方ないなと言う感じで
「トッピングは?」
「ルーもいるから今日はノーマルにしたよ。」
ジョージお兄さまとトムにも渡しました。
しかしこれはどうやって食べるのですか?
私が戸惑っているとみんなかぶり付いて食べてます。
私が驚いていると、フレッドお兄さまから
「これがこの食べ物の食べ方だよ」
と、教えてもらったので私も見習うことにしました。
シンプルにパンに肉が挟んであるだけの食べ物なのですが、なんですか?
今まで食べたことのない感じの味です。
パンは両面焼いてあり少しカリカリしているのですが、中はモチモチしていて表面にバターを塗っているのでしょうか?
ほんのり風味がします。
お肉はとても分厚いのに少し歯を入れるだけですぐに切れて口の中ですぐに溶けてしまいました。
味は甘じょっぱくバターとすごく合います。
私はとてもおいしく感激してしまいました。
「ルー気にってもらえたかなぁ?」
「はい、アイリとても美味しいです」
「そう、それは良かったね、ルー口に付いてるよ」
そう言われてアイリッシュ様が私の口元に付いているソースを手で拭いました。
そのままその手を自分の口に入れて
「美味しいね」
と、言われても…
私は顔を真っ赤にしてしまいました。
お兄さま方とトムは呆れています。
「さて、小腹も満たされたことだから少しマルシェの中を歩こうか?
フレッド、ジョージ良いかな?」
アイリッシュ様がお兄さま方に聞いています。
「仕方ないね、全く」
フレッドお兄さまはもう怒ってませんね。
「さすが、アイリッシュ賛成」
ジョージお兄さまはとても喜んでいます。
「それじゃルー行こうか。今度ははぐれてはダメだからね」
そう言って、アイリッシュ様は私の手を取り手を繋いで歩き出しました。
私が驚いていると
「いいでしょ?デートだからね」
と、意地悪っ子みたいな表情をして私の手をギュとしてくれました。
私の心臓はドキドキしっぱないです。
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