甘い婚約~王子様は婚約者を甘やかしたい~

モモ

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初めてのお友達とお妃教育と…

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馬車の中で今日は何処に行くのか楽しみでウズウズしていると

「ルー楽しみが顔に出でるよ」

アイリッシュ様に言われてしまいました。

「アイリッシュ様、お兄さま今日はどこに行くのですか?
私とても楽しみなんです」

「今日はマダムのカフェは行くけどその他は決めてないからなールーはどこか行きたい所にあるかい?」

フレッドお兄さまが聞いてくれます。

「私の行きたい所に行って良いんですか?」

私は思わず喜んでしまいました。

本屋に行って今流行りの本を何冊か欲しいですし、あと行列の出来ている焼き菓子店があるとエマが教えてくれたのでそこをみんなのお土産にしたいです。

それと可愛い小物を売っているお店も何軒もあるというのでそこも行きたいし。

そうですね。あとはえーとえーと…

そんなに風に私が真剣に考えていると
クスクスとアイリッシュ様とお兄さま方が笑い始めました。

そんな笑うことですか?

「ルー真剣に悩み過ぎ」

ジョージお兄さまが言います。

「えっ、そんなだって行きたいお店沢山あって選べませんよ」

私が真剣に悩んでいるのにひどいです。

「ルー今回は1つか2つにしてね」

アイリッシュ様に言われてしまい私が「えっ!」という顔をすると、

「また今度一緒に行こう、だから今日は色々な所に行くと疲れてしまうからね」

アイリッシュ様のまた行こうと言う言葉に私は嬉しくなり、

「本屋に行きたいです」

思いっきり元気に答えてしまいました。

「良いチョイスだね。ルー」

お兄さま方が言います。

「今日はカフェと本屋巡りにしようと」

私達の行く場所が決まりました。

「もうすぐ着きます、準備をお願いします」

トムから声がかかります。

準備をし始めるとアイリッシュ様から今日の事について私にお願いがあると言われました。

「ルー今日町のいる間は僕の事をアイリッシュ様て呼んではダメだよ」

「えっ?なぜですか?」

「アイリッシュ様と呼んだら貴族だとわかってしまうからね。あとジョージとフレッドについても今日は様はダメだよ」

そんな急に言われて困ります。

チラッとお兄さま方を見て見ると

そうだったねとウンウンと頷いています。

「お兄さま方をお兄ちゃんと呼ぶのはわかりました。けどアイリッシュ様はなんて呼べはいいですか?」

お兄さま方はお兄ちゃんと呼ばて喜んでいます。

もう一回呼んでと言ってます。

「そうだな、じゃあ僕のことはアイリと呼んでくれるかなぁ?」

ア、アイリですか?

「さぁルー呼んでみて?」

「ア、ア、アイリ様…」

「ルー様はいらないよ」

「そんな無理です」

私がそんな事を言ってさあ練習と言って町に着くまでずぅーと言わされてしまいました。

アイリッシュ様は終始ニコニコ笑顔でこちらを見ていて恥ずかしいです。

早く町に着きませんかね?
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