甘い婚約～王子様は婚約者を甘やかしたい～

初めてのお友達とお妃教育と…

⑥

「なんで私が捕まるのだ、私を誰だと思っている離せ」

「ちょっと私に触らないで、私は未来の…」

僕はうるさく騒いでいる声の主の所に行った。

「やあ、プロパレス侯爵ごきげんよう。どして貴殿がこちらにいらっしゃるのかな？」

そう声の主はプロパレス侯爵とその令嬢のサーシャだ。

男爵の別荘にここの主ではなく侯爵がいうとは思わなかったがこれで堂々と侯爵家も捜索出来ると思っていると、

「殿下これはどういうことですか？
こんな無礼が許されるとお思いですか？」

「侯爵、無礼とはどうゆうことですか？」

「殿下みてわからないのですか？
どうして私が取り押さえられてるのです。」

「そうです。アイリッシュ様何かの間違えですよね。
私とアイリッシュ様の中なのに」

僕はこの親子は揃いも揃ってバカなのかと思ってしまうぐらいの発言をしている。

しかも僕の名前を勝手に呼んでるし、

「侯爵本当にわからないのかな？」

僕の心は冷めきってしまい、口角はニヤリと笑うが目は笑ってはいなかった。

回りはどうやら僕の雰囲気を感じたらしく先ほどまでガヤガヤと作業していたがみな一斉に静かになった。

僕は優しく侯爵説明してあげた。

「侯爵では私がわかりやすく1から説明してあげるね。
実はバロッサ公爵令嬢と辺境伯の令嬢が誘拐されたんだよ。でもね私の大切な令嬢だからね影が付いてるんだ。その影からの連絡でここに誘拐されたといゆことでみなで救出にきたの、
そしたら犯人と思わしき人物を今拘束してるところだよ。
わかった？侯爵？」

「違う、殿下私達も拐われたんだ」

「そうです。アイリッシュ様私すごく怖かったです」

「ふーんじゃあ2人は誰に誘拐されたのかな？」

しらを切る2人に僕は透かさず質問した。

「それはもちろん…」

侯爵は言葉が濁る、するとサーシャ嬢が

「バロッサ公爵が私達を誘拐したのです。ルーチェ様が拐われたのはカモフラージュです。自分が誘拐されれば公爵家に疑いの目が向きませんもの、ねぇお父様」

この女何言ってるの？

「そうです。殿下サーシャの言うことが正しいです。騙されてはいけません」

侯爵も同じ事を言っている後ろにバロッサ公爵家の双子がいるの気づいているのかな？

もう双子は今直ぐにでも斬りかかりそうなのをリリーが必死に止めている。

こんなくだらない茶番に何時までも付き合いたくないしこの侯爵は意外にバカなのか？

その割には不正は完璧だったなと僕が考えている間も２人はまだガチャガチャと言っているいる。

「侯爵」

「殿下信じて頂けたでしょうか」

「そんな無茶苦茶な話し誰も信じないよ。
それにね侯爵、ルーチェを誘拐した人物はもう確保したよ。
この意味わかるよね？侯爵家の使用人だよね？
それとね、侯爵がこんなバカなことしてくれたから侯爵家も捜索させてもらうよ。
私達が偽宝石で不正しているの調べていたなんて侯爵気づかなかった？」

するとプロパレス侯爵は顔を真っ青にさせてガタガタ震えあがり項垂れしまった。

本当に気づいてなかったんだと思った。

今トムが侯爵家を調べている多分例の商人も屋敷にいるはず、そしてなにより物的証拠があるはず、偽宝石と顧客名簿があれば偽宝石の回収も出来るしあとは男爵領の鉱山での人たちの解放と鉱山の閉鎖もしないとな、しかし今回は男爵の管理能力に問題があったこが原因の一因だな。

僕は侯爵に男爵のことを確認した。

「侯爵、男爵はこのことを知っているのか？」

僕が男爵のことを侯爵に確認するといきなり笑だした。

「アハハ、さあ男爵のことは知りませんよ。ここ数年お会いしてませんよ」

「どういうこだ、侯爵？」

「聡明な殿下でもわかりませんか？」

とても嫌な予感がする、確かに男爵はここ数年社交界には顔だしていない。

それは男爵という地位と彼の性格からだと思っていたが…

「フレッド、ジョージ急いで男爵家に向かう急げ、それとその２人は城まで連れて行けあとの判断は陛下が行う」

「「了解」」

連れていかれる2人は最後まで抵抗していった。

僕達はそれとは別に急いで男爵家に向かうことにした。