甘い婚約~王子様は婚約者を甘やかしたい~

モモ

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初めてのお友達とお妃教育と…

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母上がお茶会でパールのアクセサリーを付けた途端に社交界ではパールがとても流行した。

白い宝石は肌によく映えてまた石の宝石より見た目が柔らかい感じに映りまさに品のある淑女に見えるらしい。

また白という色も何にでも合う色ということもあり流行する理由だったらしい。

貴族はこぞってパールを買い貴婦人たちはネックレスやブレスレットにして身に付け貴殿はカフスやブローチにして身に付けいった。

今までプロパレス侯爵が流行らしてきた宝石を散りばめたドレスは誰も着なくなっていった。

宝石を散りばめたのは品がない物として見られるようにもなった。

国と国の特産品の取引は人を動かし物までも動かしてしまう。

僕達はこの国の経済を豊かにすることを学んだ。

僕たちはその後も色々な国との交渉と取引を始めた。

その事によりプロパレス侯爵の焦りを引き出し行動を大胆にすることが出来た。

まさに青天の霹靂だった。

ある日ルーたちと楽しくお茶の時間を楽しんでいたら侯爵が僕に用があると言って執務室で待っているらしい、

折角のルーとの楽しい時間を…

プロパレス侯爵は僕達に苦言を指しにきたらしい、こちらが侯爵を調べていることには気づいてないらしい。

内心焦ってしまったがひとまず安心した。

それと自分の娘とお茶をして欲しいなんてなんて厚構いだろう。

僕は取り敢えず令嬢とのお茶会を約束した。

本当はすごく嫌だけど、

トムからどうやら男爵領地に出入りしていると報告があがった。

「はい、今怪しいのは隣の男爵領土に出入りしている者が多いのです」

「それは男爵もグルってやつ?」

「いえ、真夜中に男爵領土の森の中から入って行き朝方帰って来ているので男爵は気づいてないと思います。」

「何処に行ってるだ?毎日行ってるの?」

「いえ、毎日ではなくて週に1回同じ曜日なのです」

「内緒で男爵領で作業としているということか」

「トムまず男爵領は何かあるの?」

「そうですね。特に今はこれといった物もなく家畜と作物でのびのびやってる感じるです」

森の中には何かあるのか?いや?僕は確認する。

「トム男爵領には堀尽くした鉱山があったよな?」

「はい、先代の時に堀尽くしてもう30年は使われてません」

堀尽くしたといっても品質の悪い売り物にならない原石は出でくる。

しかしリスクが高い、国内で宝石を売っている形跡もないし…サーシャ嬢の宝石ドレスは…

「トム申し訳ないが鉱山の方も調べてくれるか」

「かしこまりました。殿下」

「アイリッシュ、何かわかったのか?」

「いや?まだだ、しかし気になる所にがある
調べて結果がで次第話す」

トムに鉱山の方も調べてもらった。

僕の考えが当たっていた。

侯爵は鉱山で原石を掘り返しているとのこと、また侯爵家に出入りしていた不釣り合いな男達は鉱山で働かせている者たちだった。

男爵領で掘った原石は候補家に出入りしている隣国の商人の手に渡り隣国で人工宝石を造りそれを装飾品として我が国と隣国で売っていたいうことだ。

宝石を輸入、輸出するのには税がかけられるだが鉱山の屑石をただ同然でもらい、しかも他人の領地で、作業すれば自分たちには一切納税の義務は発生しない。

そして偽宝石を力ある令嬢が身に付けることによりそのドレスなどはとても素晴らしい物と箔が付き、みながこぞって高額で購入する。

そうすることによりどんどん自分たちの資産は増えるようになっていくということだ。

とてもよく考えてあり巧妙な手口だ。

そして鉱山で働いている男たちは一度鉱山に入って行ってからはこちらには戻って来なかった。

トムが調べてくれたお陰で現状証拠が全て揃った。

あとは物的証拠を押さえれば侯爵の不正を暴くことが出来る。

あとは陛下と宰相に相談して男爵領の鉱山に乗り込むか、侯爵家に出入りしている商人を押さえるかのどちらかだ。

しかしなぜ男爵は気づかない?

僕はそこが1番に気になっている。

確かに使われていない鉱山であっても人の出入りが激しくなったら領地の人間も気づくはずなんだが…

僕の疑問はこれから起こる事件により解決することとなった。
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