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初めてのお友達とお妃教育と…

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1時間ほどでしょうか、アイリッシュ様から事件の概要の説明を受けから

「今回の事件の首謀者はプロパレス侯爵が全て起こしたことになるんだ。
ただルーやリリーの誘拐に関しては娘のサーシャのお願い事で突発的に起こったことだ」

「そうだったのですね」

アイリッシュ様は話し終わると紅茶を一口飲みました。

飲み物の紅茶も覚めてしまっていますわ。

私は新しい紅茶をお願いしました。

その間に事件のことについて色々と考えてました。

サーシャ様はそんなにお妃様になりたかったのでしょうか?

けど婚約者候補の私とリリー様がいなくなってしまったらとても騒がれますし、そんな手を使わなくっても自身の力で頑張れば良かったのに、それに隠しと押すことは難しいでしょう。

それにしても侯爵様はとても手の込んだやり方で資金調達をしていたと思います。

多分羽振りのよさが目につくことがなかったらバレなかったかもしれません。

隣にある男爵領土の鉱山にひっそりと侵入して偽物宝石を作る、宝石を作る技術者を囲うのも大変だったではないでしょか?

しかも我が国には流通させず隣国での宝石商を通しての輸入は見破るのが難しいと思います。

しかしなぜこんな手の込んだ仕方にしたのでしょうか?

「アイリッシュ様何故プロパレス侯爵はこんな手の込んだやり方をしたのですか?」

「そうだね、人身売買や農地の不正は簡単たがすぐ足が付いてしまう。
人身売買を自分の領土だけで行ったら領土の人間が居なくなってしまうし、領土の人間が騒ぎだしてしまうしね。では他の領土の人間を拐って来てもリスクが高いそれに騒ぎが大きくなれば国からの調査が入るから 」

「確かに人身売買は足がつきます。しかし農地の不正はわからないで行われませんか?」

「確かに大きく不正をしなければわからないままだろう、しかしそれは何年も前からやっていないとダメだし、豊作の時に極端の不正をしたらバレてしまうよ。しかも回りが豊作で何年も不作が続けばこれも国から調査が入るしね。
今回の元侯爵の資産は二代公爵の資産を上回る額になっているから農地不正では無理な額なんだよ」

そんなに資産があったのですね。驚きです。

「失礼します。新しい紅茶をお持ちしました。」

エマが新しい紅茶とお菓子を持って来てくれましたわ。

その後もアイリッシュ様は私の質問に1つ1つ丁寧に答えて言ってくれました。

「ルー他に質問はないかなぁ?」

私はどうしてもアイリッシュ様に聞きたい事があるので意を決して聞いてみることにしました。

「アイリッシュ様1つお聞きしたい事があります」

「うん?なにかなぁ?ルー」

「あのーリリー様とはどのようなご関係ですか2人はもしかして…」

丁度アイリッシュ様は紅茶に口を付けたところでゴホン、ゴホンと咳き込みトムは笑だしてしまいました。

「ルーチェ聞きたい事はそれ?」

「はい、やはり聞いてはいけないことでしたか?」

「いや、なんて言うかもしかして焼きもち妬いてくれてる?」

「焼きもちですか?そんなに事ありませんよ」

私は慌てて否定してしまいました。

「そんな全力で否定しなくっても…」

なぜかトムは後ろでクスクスと笑っています。

アイリッシュ様がトムを睨むとトムは笑いを止めました。

アイリッシュ様はため息をはきながら

「リリーとはフレッド、ジョージ、トムと一緒の幼馴染みなんだよ」

「えっ?そうだったのですか?お兄さま方はそんなことを言ってませんでしたし、私はてっきりアイリッシュ様の有力な婚約者だと思ってました。」

「リリーが僕の婚約者?ルーそれはちょっと止めてくれる?あんなじゃじゃ馬遠慮するよ
しかもリリーはもう結婚してるよ」

「えっ?えっ?リリー様結婚?ではなぜ候補に?」

「まぁそれは色々と都合があってね。
ルーは気にしないでおくれ」

私は頭が混乱して来てしまいました。

なぜかアイリッシュ様には上手く話しをかわされてしまいまたわ。

どうしてリリー様は教えてくれなかったのでしょ

そんなことをやっているうちにアイリッシュ様のお帰りの時間になってしまいました。

「ルーもう少しだったら王宮も落ち着くと思うからそしたらまたお妃教育を受けてくれるかなぁ?」

「えっ?はい、もちろんです」

私がそう答えるとアイリッシュ様は嬉しそうに笑ってくれました。

その笑顔に私は思わずアイリッシュ様の服の袖口を握ってしまいました。

「ルー?」

アイリッシュ様は驚かれしまいました。

「あの、アイリッシュ様あまりご無理をなさらないで下さい」

袖口を掴んだのは良いもの私はそのあとどうして良いのか分からず下を向いたまま顔を赤くしていると

アイリッシュ様は私の頭を撫でながら

「ルーと約束していた城下町のデートはもう少ししたら行こうね。
その時に手を繋いで歩こうね」

私はそんなことを言われたのでバッと顔上げてしまい、

「やっと顔見せてくれた」

アイリッシュ様はそう言いながら私の額にチュと唇を落としていったのです。

「えっ?」

そんなやり取りを視ていたトムから

「殿下、ほどほどにして下さい」

と、言われてしまいまた。

ただ一言恥ずかしいです。

そんな気持ちを知ってか知らずかわかりませんが、アイリッシュ様はクスッと笑いながら

「では、また王宮でルーチェ嬢」

と、言って部屋を出て行かれました。

トムからは

「申し訳ありません。ルーチェ嬢」

そんな謝ることではないのに逆に恥ずかしいです。

私は胸のドキドキが止まらないままアイリッシュ様を見送りました。

この胸のドキドキはなんでしょ。

けど次アイリッシュ様にお会いできるのが楽しみでしたかないという気持ちがだんだんと大きくなっていくのと同時にとても不安に思う事も増えてきました。

私のこの気持ちはなんていうのでしょうか


・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここまで読んで頂きありがとうございます
これにてこの章は終わりになります。
何話か閑話を挟んで新しい章を更新していきたいと思っています。

どうぞ最後までお付き合いしていただけると嬉しいです( 〃▽〃)
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