甘い婚約~王子様は婚約者を甘やかしたい~

モモ

文字の大きさ
上 下
35 / 117
初めてのお友達とお妃教育と…

13

しおりを挟む
お菓子はどれも素晴らしい味です。

シュークリームのクリームはとても柔らかいのに味にコクがありミルクの甘味が最後にやって来ます。

軽食のサンドイッチはタマゴにハム、サーモンとチーズのサンドイッチ色々な種類が沢山ありどれにしょうか悩んでしまいますね。

これは甘いしょっぱい甘いしょっぱいのるループになってしまいます。

「ルーはどれから食べる?」

「うーん」

悩んでいると

「ルー」

アイリッシュ様が私を呼ぶので振り向くと
私の目の前にスプーンに乗ったプリンを口の前に出されました。

「ルーあーんして」

「?!」

アイリッシュ様どうしたのですか。

私が戸惑っていると

「ルー早く口を開けて」

私は催促されたので口を開けるとそこにアイリッシュ様がプリンを入れてくれました。

プリンの美味しさより恥ずかしさが勝ります。

「ルー美味しい?」

アイリッシュ様が質問されたので私はコクコクと首を縦に振りました。

「良かったよ、じゃあもう一口」

私はもう恥ずかしくてダメです。

「殿下その辺でやめて下さい」

「アイリッシュ、もうストップだ」

トムとフレッドお兄さまが止めてくれました。

「なんで?僕はルーを甘やかしたい、さっきのダンスの時も邪魔が入っただからさ」

アイリッシュ様が不満を言っています。

「確かにサーシャ嬢はなんでいたんだ?
帰すのも一苦労したし」

フレッドお兄さまが疲れたよと、言いながらアイリッシュ様に質問してますね

「今日殿下がルーチェ嬢とお会いになるのを侯爵様から聞いていたのでしょ。前回娘とのお茶会を設けてほしいと言って来たので」

「それでいたのか、だけどダンスの先生は王宮の先生とどうやって入れ換えた?」

「それは調査中でございます」

「アイリッシュ様サーシャ様とお茶会をしなくて大丈夫だったですか?」

私より優先しなくてはいけない事があるのに迷惑をかけてしまったかしら

「サーシャ嬢とは約束してないだ。今日はルーと一緒にお茶をする予定だったしルーが気にすることないよ」

どうしましょアイリッシュ様に気を遣わせてしまいましたわ。

そんな私の心情を読み取ったのかフレッドお兄さまから

「ルー気にするな、サーシャ嬢は今日王妃様からお茶会の誘いがきたからそちらに行ったと思うよ。
いくらアイリッシュでも王妃様の用事より自分を優先しろとは言えないしね」

フレッドお兄さまはニヤッとしながら私に伝えてくれました。

「ルーフレッドの言うとおり気にしないでおくれ」

これはこれ以上の追及はしない方が良いですね

「わかりました」

「じゃあこの話しはこれで終わりだな。さぁルー沢山食べよう。」

ジョージお兄さまは私のお皿に次々とケーキを乗せて行きます。

あら皆様が飲んでるその黒い飲み物は

「アイリッシュ様その飲み物はもしかして」

「あっ、ルーもこないだ飲んだかい?」

「はい、王妃様から頂きました。」

「それでどうだった?」

私の口には合わなかったですよね…

私は答えるのに考えてしまいました。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

【完結】お飾りの妻からの挑戦状

おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。 「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」 しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ…… ◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています ◇全18話で完結予定

拝啓 お顔もお名前も存じ上げない婚約者様

オケラ
恋愛
15歳のユアは上流貴族のお嬢様。自然とたわむれるのが大好きな女の子で、毎日山で植物を愛でている。しかし、こうして自由に過ごせるのもあと半年だけ。16歳になると正式に結婚することが決まっている。彼女には生まれた時から婚約者がいるが、まだ一度も会ったことがない。名前も知らないのは幼き日の彼女のわがままが原因で……。半年後に結婚を控える中、彼女は山の中でとある殿方と出会い……。

五歳の時から、側にいた

田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。 それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。 グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。 前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。

出生の秘密は墓場まで

しゃーりん
恋愛
20歳で公爵になったエスメラルダには13歳離れた弟ザフィーロがいる。 だが実はザフィーロはエスメラルダが産んだ子。この事実を知っている者は墓場まで口を噤むことになっている。 ザフィーロに跡を継がせるつもりだったが、特殊な性癖があるのではないかという恐れから、もう一人子供を産むためにエスメラルダは25歳で結婚する。 3年後、出産したばかりのエスメラルダに自分の出生についてザフィーロが確認するというお話です。

この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。

鶯埜 餡
恋愛
 ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。  しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが

愛すべきマリア

志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。 学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。 家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。 早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。 頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。 その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。 体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。 しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。 他サイトでも掲載しています。 表紙は写真ACより転載しました。

処理中です...