甘い婚約~王子様は婚約者を甘やかしたい~

モモ

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初めてのお茶会と王子様

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次の日私はエマに起こされました。

「お嬢様朝です、起きて下さい」

ボケーとした感じで起きると、他の侍女たちが私の支度をはじめてくれた。

「お嬢様、もう旦那様も奥様も下にいらっしゃいますよ、早くして下さい」

エマに催促されながら私は身支度を整えて下の食堂に降りていきました。

「お父様、お母様おはようございます」

「おはよう、ルーチェ」

「おはよう、ルーちゃん」

「お兄さま方おはようございます」

「「おはようルー」」

もうみんな席に着いて食事をしていました。

私は慌てて自分の席に着くと、お父様から

「ルーあとで話しがあるから私の部屋に来ておくれ」

お父様から改まってお話て何かしら?

「オリビアも」

「はい、旦那様」

お母様も来るみたいです。

そんなことを考えいると、

「お嬢様、お食事を済ませて下さい」

またエマに言われてしまいました。
エマて本当にすごいですね。

食事を済ませてお父様のお部屋(書斎)に向かいます。

トントン

「失礼します 、お父様ルーチェです」

「ああ、入っておいで」

「失礼します」

中に入るとお母様はもういらしてお茶を嗜んでいました。

「ルーチェそこに座ってくれる」

私はお母様のお隣に座りました。

「昨日殿下とのお茶会は楽しかったかい?」

あら?お父様ご存知だったのですね

「知っていてびっくりしてると思うけど、一応殿下からルーチェのところに手紙が行ったと思うけどその前にお伺いをもらっただよ」

「!」

「それで、オリビアと話し合って事前に下準備などをしていたんだよ」

そうだったのですね、だから全て決まっているような感じだったのですね。

「ごめんなさいね、ルーちゃんに秘密にしていて」

お母様は謝って下さいましたが、私は気にしてません。

私が首を横に振ると

「それでルーチェ昨日殿下とのお茶会で言われたと思うけど…」

アイリッシュ様とのお茶会で言われたこと…

みるみる私の顔が赤くなっていくと

「あら、ルーちゃん顔が赤いわよ」

「そ、そ、そんな事ありません」

思わず強く言ってしまいました。

お父様が、オッホンと一息いれて

「それでルーチェ返事なんだが」

お返事ですが、アイリッシュ様はいつでもいいと言ってましたが、流石に返事を伸ばすは王族の方に失礼ですし、

けど私にアイリッシュ様の隣に立つには勇気がありません。

そして何より王族の方の申し出を断るのは…

私が悩んでいると

「旦那様あまり返事を急がすのは良くあらません」

「しかしオリビアこの件は出来れば…」

「旦那様!ルーちゃんの気持ちを一番にしてあげませんと!」

「お母様…」

「ルーちゃんは殿下のことはどう思ってるの?」

「私の気持ちですか?」

「そうよ、ルーちゃんの気持ち」

「私はまだ分かりません、王族の方の申し出を断れないのはわかっています
けどアイリッシュ様のお隣立つのはまだ怖いです。」

「ルーちゃんは殿下のことはキライ?」

「アイリッシュ様のことはキライではありません。一緒にいるとすごいドキドキするけどイヤなドキドキではないのです」

「ウフフ、ルーちゃんそれは恋というものね」

「恋?」

恋とは何ですか?

ドキドキすると恋というものなのですか?

「旦那様、ルーちゃんは殿下のことをお慕いしてると思うのですが、まだお妃としての覚悟も作法もわかりませんわ」

「わかってる、まだ婚約者として名乗るは年齢的にも早い、いくら殿下が望まれていても我が公爵家としては本当はお断りをしたい」

「けどルーチェの気持ちを尊重したい」

私がアイリッシュ様の婚約者ですかですが、けど婚約者は確かパブロ家の…

「お父様、アイリッシュ様の婚約者様は確かパブロ家の令嬢の方だったはずです
それはどうするのですか?」

お父様とお母様は顔を見合わせ、ため息をしました。

「確かに婚約者はパブロ家の令嬢ミーシャ嬢だったよ
年も殿下と同じ12歳で丁度良かったけどミーシャ嬢は隣国に突然お忍びで旅行に出掛けてそのまま隣国の王子様と婚約してしまっただよ」

「本当に突然だったわ」

「王家はとても慌てたけどミーシャ嬢自体そんなに結婚に乗り気ではなかったのかお妃教育もほとんどサボっていたらしいから
それだった新しい人をという意見も出始めていたからそんなに騒ぎにならなかったしパブロ家もお咎め無しだったんだよ」

「そうだったのですね」

「ルーチェ、気にせずルーチェの気持ちを教えてくれるか」

お父様に訪ねられて、私は…

「私はアイリッシュ様の側にいたいです
けど、自信がありません」

私は正直な気持ちを言いました。

「そうか」

お父様がそう言うと、お母様をみました。

お母様からは

「ルーちゃん、婚約者候補はどう?
これからいろんなことを勉強して自信が付いたら婚約者になってもしダメならやめてしまいましょ!」

「えっ?えっ?お母様それでいいんですか?」

「旦那様大丈夫ですよね?」

笑顔でお母様がお父様に訪ねてます

「はぁー、わかったよ、それで調整してみる」

「良かったわねルーちゃん、言ったでしょ
殿下との相性も大切だからね、無理してもダメだからね」

「お父様、お母様ありがとうございます
私頑張ってみます」

「お話は終わりね、エマお茶にしましょう」

お母様がそう言うとエマがお茶の準備はじめてました。

昨日のアイリッシュ様とのお茶会はとても楽しかったですし、この胸のドキドキは何かまだ私には分かりませんが、けどまたアイリッシュ様とお会いしたい気持ちと少しでも近づきたい気持ちがあります

正式な婚約者ではありませんが少しでもアイリッシュ様の側にいられるように私は努力したいです。

後日お父様が正式にお返事をして私はアイリッシュ殿下の婚約者候補になりました。

これから少しづつ王城に行きお妃教育をしていくことになりました。

これから色んなことを学んで少しでもアイリッシュ様のお役にたてるように素敵な淑女を目指します。
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