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初めてのお茶会と王子様

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「殿下、そろそろお時間です」

従者の方が呼びにきました。

「わかった」

私は立ち上がり、

「殿下、今日はありがとうございました」

と、挨拶をすると、

「ルーチェ嬢、もう僕のことは殿下と呼ばずアイリッシュと読んでほしい」

「しかしそれは」

アイリッシュ様と呼ぶのは親しい者のみ許されたこと

「僕もルーチェ嬢のことをルーと呼びたい」

そんな急に言われても

「ルーダメかい?」

そんな、殿下に言われてはダメなんて言えません。

しかもなんかとてもドキドキしてます。

「殿下、ダメとは言えません」

「ルーじゃあ、君も名前で呼んでくれるよね?」

それとこれはちょっと違いますよ。

「殿下…」

話を続けようとしたら殿下に口を人差し指で押さえられてしまいました。

「ルー呼んで」

「アイリッシュ様…」

アイリッシュ様は優しく微笑まれて

「ルー、僕の気持ちを聞いてくれる?」

すると突然膝を待ついてしまいました。

私が慌てると、そのままと促されました。

「ルーチェ嬢今日貴方とお話して私の心は決まりました。
どうか私の婚約者になって下さい。」

突然のアイリッシュ様の言葉に私はびっくりしてしまいました。

「突然の発言で驚いているとおもいますがどうか私の隣に一緒にいてくれませんか?
ルーチェ嬢のことを必ず守りますから」

私のドキドキはすごい音になっています。

そして頭はパニックというかなんて言って良いんですか

「わ、わたしは、まだ…」

「ルー今すぐ返事がほしいわけではないから考えていてほしいな
けどね、僕のお嫁さんはルーと決めているからね」

アイリッシュ様はそう言うとわたしはの髪の毛に、チュウと唇を落としました。

もうダメです。

恥ずかしすぎます。

手で顔隠すと、アイリッシュ様はクスッと笑い

「見送りはいらないよ」

と、言われ従者の方を連れて帰られました。

私はボーゼンとしてしまい、その場に座り込んでしまいました。

その後の記憶がありません、

私はどのようにして次の日を向かえたのか覚えてないのです。
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