甘い婚約~王子様は婚約者を甘やかしたい~

モモ

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初めてのお茶会と王子様

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お父様とお母様が王様と王妃様に挨拶をされて戻って来ました。

そのままお茶会の席に案内されましたわ。

もうすぐでお茶会が始まる時間なのにバロッサ家の隣のパブロ家がまだいらしてないみたい、
パブロ家とバロッサ家はこの国の2代公爵家です。

お父様とお母様は交流はあるのですが私達とは交流がないのですよね。

「まだ来ないのかアイツは…」

お父様は呆れてため息をついています。
「何か事故でもあったのかしら 、旦那様」

「いや、さっきまで城の中にいたんだが…」

「父上、母上いらっしゃいましたよ。」

フレッドお兄さまの声の方を見てみるとパブロ家の方々が走りながら王様と王妃様のところにやってきました。

何か一生懸命挨拶されていますわ。

あら?確かパブロ家には令嬢の方が要らしたような…

「お父様あの」

「ルーもう少しで王妃様の御言葉だから静かにね。」

注意されてしまいましたわ。
「ごめんなさい」

私が直ぐ謝るとお父様は頭を撫でてくださいました。

パブロ家の令嬢のお話はまた今度伺いましょう。

パブロ家の挨拶が終わるとすぐに王妃様が、

「今日は来ていただきありがとうございます。
   皆様楽しんで行ってください」

王妃様の挨拶と共に次々と、お菓子と軽食とお茶などが運び出されてきました。

私が目をキラキラさせていると

「ルー食べ過ぎはダメだからね。」

「ルーちゃんゆっくり食べるのよ。」

そんなに注意しなくてもいいのに、思わず顔を膨らましてしまいました(笑)

イチゴの乗ったショートケーキ、サクサクのクッキー、色とりどりのマカロン、バターの香りとても良いマドレーヌにフリアン(フィナンシェ)どれもおいしいそうなのですが私が1番好きなのはプリンです。

スプーンで一口食べれば頬っぺたが落ちるぐらいの美味しさに思わず顔にででしまいますね。

7歳でも淑女でありますが、このプリンの前には勝てません。

私がお菓子を堪能していると、段々と皆様席を離れて色々な方々のの所に挨拶に回りはじめました。

もちろんバロッサ家にも挨拶をしにいらっしゃる貴族の方々もいますわ。

サロンの方に出向く方々もいらっしゃるし、お父様は違う貴族の方々と会話中ですね。
お母様は色々なご婦人の方々と挨拶をされてます。
お母様いわくお茶会は女の戦いらしいです。

お兄さま方々も

「さてそろそろあの方をお迎えに行って来るよ。」

「ルー1人ぼっちになってしまうけど大丈夫かい?」

お兄さま方々が誰を迎えに行くかわかりませんが、

「はい!私1人でも大丈夫です」

笑顔で答えると

「ハァー、ルーと離れたくない」

二人共にギュウされてしまいました。

「良く聞くんだよ。ルー何かされたら絶対に僕たちを呼ぶんだよ。」

「すぐに僕たちが駆けつけるけらね。」

お兄さま方過保護です。


その時黄色い悲鳴が聞こえたか聞こえないやらで、
「もう来たのかよ。」

「ちょっと早くない?もう少しゆっくり来てほしいよ」

そう、言いながらお兄さま方はは悲しそうに離れていきました。

私は暖かい紅茶をお願いしてお菓子の続きを楽しむことにしました。

これでチョコたっぷりのチョコケーキがあったら最高なのにと思いつつマドレーヌとフリアンを食べていると物凄い人だかりと令嬢から黄色い歓声が上がり始めました。
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