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橋
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子供の頃の話
家の側には川や用水路があっていろんな橋がかかっていた
私は 小さい頃何度か溺れた事がある
1回目は近くの用水路で石投げしてて石を握ったまま自分が飛び込んでいた…らしい
飛び込むまでの記憶は 若干残ってはいる
あとは気絶していたらしく目覚めた時は家に戻っていた
2回目は 用水路の土橋で下を覗いててそのまま落ちていったらしい
これも落ちるまでの記憶はあるが やはり気絶していたらしい
どちらも気絶のおかげで水を飲んでなかったらしい
毎日 田んぼと畑で走り回って遊んでいた子供らには あり得る事だった時代なのかもしれない
姉が言う 「水飲んでなくて運が良かった」
私は言う 「覚えてない」
隣町とを繋ぐ少し大きな橋の上では サンダルを落としてしまったことがある
ただひたすら泣きながら「じょうりーじょうり」と叫んでいた覚えがある
「じょうり」とは 草履のことでここら辺の方言だ
結構 橋から川までの高さが高くずっと泣いていたらいつの間にか誰か拾ってくれてた
それが姉だったか隣のお姉さんだったか定かではない
今でもその橋達は かかっている
あの頃とは 違う新しい橋になったものもあるが昔からずっと同じ橋も残っている
家に帰るとあの頃と同じ景色の道を歩いてほっとする
あの頃の自分に戻る
いや戻りたいと思ってしまう
今度は いつ帰ろう
懐かしい山と川と田んぼと畑と橋のあるあの町に
家の側には川や用水路があっていろんな橋がかかっていた
私は 小さい頃何度か溺れた事がある
1回目は近くの用水路で石投げしてて石を握ったまま自分が飛び込んでいた…らしい
飛び込むまでの記憶は 若干残ってはいる
あとは気絶していたらしく目覚めた時は家に戻っていた
2回目は 用水路の土橋で下を覗いててそのまま落ちていったらしい
これも落ちるまでの記憶はあるが やはり気絶していたらしい
どちらも気絶のおかげで水を飲んでなかったらしい
毎日 田んぼと畑で走り回って遊んでいた子供らには あり得る事だった時代なのかもしれない
姉が言う 「水飲んでなくて運が良かった」
私は言う 「覚えてない」
隣町とを繋ぐ少し大きな橋の上では サンダルを落としてしまったことがある
ただひたすら泣きながら「じょうりーじょうり」と叫んでいた覚えがある
「じょうり」とは 草履のことでここら辺の方言だ
結構 橋から川までの高さが高くずっと泣いていたらいつの間にか誰か拾ってくれてた
それが姉だったか隣のお姉さんだったか定かではない
今でもその橋達は かかっている
あの頃とは 違う新しい橋になったものもあるが昔からずっと同じ橋も残っている
家に帰るとあの頃と同じ景色の道を歩いてほっとする
あの頃の自分に戻る
いや戻りたいと思ってしまう
今度は いつ帰ろう
懐かしい山と川と田んぼと畑と橋のあるあの町に
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