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1、毎日サンタ・月曜日営業所
第5話 やる気出て来たぁ!
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「嘘だぁ。こんなに風もそよそよで気持ちいいのに」
「風がそよそよなのはレラがいるからだけどね。レラの調子が悪くてお休みした日なんて酷いんだから」
「そういう時は念のため幌つきにするんですけど、アードルフ様、必死にしがみついてましたもんね」
「えっ、そうなの?! レラのおかげとは思ってたけど、ここってそんなに風強いの?!」
右手をそりの外へめいっぱい伸ばしてみるけど、触れるのは、やっぱり穏やかにそよそよと流れる柔らかい風だけだ。
「急ぐ時はそれなりの速度で飛ぶしね」
「そうなの? 全然気づかなかった!」
「さすがにいまはそんなに出してねぇよ」
「空の上は景色もさほど変わりませんし、気づきにくいかもしれませんね。でも――」
あの時はジェット機くらいだったでしょうか、とフミが笑う。
「じぇ、ジェット機……? そうなんだ……」
だとしたら、アドじい、よく生きてたな。
「そういうのも、肌に合わないんだって。だいたいの人が飛び上がった瞬間に悲鳴を上げるんだよ」
「それかもしくは、怖すぎて叫び声も上げられずにガタガタ震えてるかだな」
「あるいは、静かだなぁって思ったら、目を回して倒れているかですね」
「う、嘘だぁ。こんなに快適なのに……」
真っ青な空、上に乗っかれそうなふっかふかの白い雲、そしてこのそよそよの風の中をすいすいと飛ぶなんて、最高に気持ちいいのに!
あっ、もちろん、天気のいい時にしか乗ってないわけじゃない。雨の日も雷の日も雪の日だって乗ったことがある。だけど、この三頭のトナカイがいればどんな天気でも怖くないのだ。
「だからもしかしたら、ここを継げるのはマジでお前だけかもしれないな」
と、何やら不服そうに言うのはレラだ。たぶん私がここを継いだら、私が彼の主人になるのがイヤなのだろう。ふっふーん、そうなったらめちゃくちゃこき使ってやるんだから!
「適正ありますよ、レディ。いっそこのままここを継いでしまうというのは?」
「うーん、いずれはそのつもりでいるけど」
「それほんと!? やったぁ!」
「言質とりましたよ!」
フミとワッカが嬉しそうに私を見つめて、くりくりとした真っ黒い目をぱちぱちさせている。レラはというと「さすがにそれはまだ早いだろ」なんて口を挟みつつも「ま、その意思があるなら好きにすればいんじゃね?」とやっぱりそっけない。
すると両脇のワッカとフミが同時に、ふしゅう、と鼻を鳴らす。
「レラは素直じゃないよねぇ。ほんとはめちゃくちゃ嬉しいくせにさぁ~」
「そうですよ。毎回長期休みが近づくと一番そわそわしてるのレラですからねぇ」
「えっ、そうなの?! レラ?!」
くい、と手綱を引くと、それに抵抗して、ぶるる、と首を振る。
「うるさい! べ、別に俺はお前に継いで欲しいなんて思ってないからな! ただ、チビがどうしても継ぎたいっていうなら、力を貸してやらんこともないってだけだ!」
「っダー、もう! ほんとレラはさ! そういうことばっかり言ってたら花ちゃんに愛想尽かされちゃうよ?」
「そうですよレラ。レディに嫌われて後々泣くことになるのは自分なんですよ?」
仲間に責められて、ちょっとは堪えたのだろう、ぐぅぅ、と喉から絞り出すような声を出してレラが黙る。そしてちらりと視線だけをこちらに向けて、
「……嫌いになんのか?」
と問いかけてきた。
何だか叱られている子どものような目だ。
「嫌いになんてならないよ。ていうか、素直じゃないのがむしろレラだし?」
逆に、「超ウェルカム! 俺、お前が継いでくれたら超ハッピーだぜ!」とか言い出した方が怖いよ。
一人でうんうん納得していると、「別に、素直じゃないわけじゃねぇし」などと何やらモゴモゴ言っている。もちろんそれにもワッカとフミはため息だ。
「まぁそれは一旦置いといてさ。でもほんと花ちゃんがここを継ぐのに前向きだって聞いて、嬉しいよ僕達」
「そうです。レディが来てからアードルフ様もウキウキですし、この調子なら閉鎖もナシになるかもしれませんね」
「そうそう、そんでさ、売り上げもドカーンとアップしたらさ!」
「あの子達をまたこっちに戻せるかもしれませんよ!」
ワッカとフミが、こくこくこく、と小刻みに頭を振る。その度に大きな角がぐわんぐわんと揺れて面白い。
「そっか。売り上げがアップすればあの子達戻せるんだ!」
「そうだよ花ちゃん!」
「うおおおお、やる気出て来たぁ!」
拳をぎゅっと握り締め、思わず立ち上がる。
「頼もしいです、レディ!」
「おい、立ち上がんな。危ねぇ」
そうと決まれば――……と思うものの、何をどうしたら売り上げを伸ばせるんだろう。それを突っ込んで聞こうと思っていると、
「レディ、そろそろ降ります。念のため、ベルトを確認して、手綱をしっかりつかんでください」
「なるべく、ガクってならないように気をつけるからね」
「舌噛むからしゃべんなよ」
そんな声が聞こえて来て、私は手綱をぎゅっと握った。
さしゅ、とレラの前脚が雪原に触れる。
その次に、ワッカ、そしてフミ。そして最後にふわりとそりが着地した。
その音でも聞こえたのか、それとも鐘と鈴の音が届いたのか、小屋の扉が開いて「お疲れさま~」とアドじいが顔を出す。
「お茶とお菓子出したからね、ちょっと休憩にしようか」
今日のアドじいはサンタ服じゃなくて、普通のセーターを着ている。だから、本当に普通のおじいちゃんみたい。
アドじいが淹れてくれたお茶と、それからいただきもののお菓子を食べたら、お仕事再開だ。次はアドじいと一緒に備品のチェックである。
アドじいがいそいそと運んできたのは、私の顔よりちょっと大きいかな? っていうくらいの雪だるまの置物だ。焼きのりを貼りつけたみたいな眉毛に、まんまる目玉が二つ。それから、ただの一本線みたいな口。頭には赤いバケツみたいな帽子が乗っかってて、胴体には縦に三つのボタンがある。もういかにも、っていう雪だるまの置物である。
見たことはあるけど、何に使うものなのかは知らない。それをテーブルの上に置いて、乾いた柔らかい布でさっと拭く。
「アドじい、これは何?」
「これはね、『雪だるま』のルミ君だよ」
「見たまんまだね。そうじゃなくて。何に使うものなの?」
そう言うと、アドじいは、ふぉっふぉと笑って、ルミ君の胴体のボタンをぽち、と押す。すると、冷蔵庫みたいにそこは開いた。だけど、中は空っぽである。その中を、やっぱりキュキュっと拭き上げて、ぱたりと閉めた。
「ウッキは毎週月曜に配達のお仕事があるんだけどね」
「うん、知ってる」
「そのお届け先を教えてくれるのが、このルミ君なんだよ」
「そうなの?! えっ、どうやって?」
よく見てごらん、と『ルミ君』という名前らしい雪だるまの顔を指差す。ぐぐぐ、と顔を近づけてみると、まんまるの黒い目はどうやらランプのようだし、ただの線かと思っていた口は、自動販売機のお札入れみたいになっていた。
「配達前日のお昼、ここからね、紙が出てくるんだ」
と、口を指差す。
「紙? 何の紙?」
「プレゼントに当選した人の情報が書かれた紙だよ。そこにね、お届けするための情報――名前とか、住所とかいろんなことが書かれているんだ」
「へぇー。そういやたしかにいままで不思議だったんだよね、プレゼントをもらう人ってどうやって選んでるんだろって」
このルミ君が選んでたってこと? くじ引きみたいな? と立ち上がって興奮気味に尋ねると、アドじいは「ノンノ、落ち着いて」と私を椅子に座らせた。
「こう、このルミ君が決めてたんだよ。それで、一応ね、ざっと調べるんだ。その人のことをね。学生さんならどの学校に通ってて、どんな部活に入っているかとか、何人家族かとか。そういうのをあらかじめね」
「ふんふん、なるほど」
そうやって欲しいものを探り当てるわけね。でも、どんな部活に入ってるかとか、家族のこととかから欲しいプレゼントってわかるものなのかな? やっぱりサンタにはわかっちゃうのかな?
「で、プレゼントを買いに行って、月曜に配達するわけね?」
なぁんだ結構簡単じゃん! そう思って、ビッ、とピースサインをする。
が。
「ううん」
アドじいは首を横に振った。
「風がそよそよなのはレラがいるからだけどね。レラの調子が悪くてお休みした日なんて酷いんだから」
「そういう時は念のため幌つきにするんですけど、アードルフ様、必死にしがみついてましたもんね」
「えっ、そうなの?! レラのおかげとは思ってたけど、ここってそんなに風強いの?!」
右手をそりの外へめいっぱい伸ばしてみるけど、触れるのは、やっぱり穏やかにそよそよと流れる柔らかい風だけだ。
「急ぐ時はそれなりの速度で飛ぶしね」
「そうなの? 全然気づかなかった!」
「さすがにいまはそんなに出してねぇよ」
「空の上は景色もさほど変わりませんし、気づきにくいかもしれませんね。でも――」
あの時はジェット機くらいだったでしょうか、とフミが笑う。
「じぇ、ジェット機……? そうなんだ……」
だとしたら、アドじい、よく生きてたな。
「そういうのも、肌に合わないんだって。だいたいの人が飛び上がった瞬間に悲鳴を上げるんだよ」
「それかもしくは、怖すぎて叫び声も上げられずにガタガタ震えてるかだな」
「あるいは、静かだなぁって思ったら、目を回して倒れているかですね」
「う、嘘だぁ。こんなに快適なのに……」
真っ青な空、上に乗っかれそうなふっかふかの白い雲、そしてこのそよそよの風の中をすいすいと飛ぶなんて、最高に気持ちいいのに!
あっ、もちろん、天気のいい時にしか乗ってないわけじゃない。雨の日も雷の日も雪の日だって乗ったことがある。だけど、この三頭のトナカイがいればどんな天気でも怖くないのだ。
「だからもしかしたら、ここを継げるのはマジでお前だけかもしれないな」
と、何やら不服そうに言うのはレラだ。たぶん私がここを継いだら、私が彼の主人になるのがイヤなのだろう。ふっふーん、そうなったらめちゃくちゃこき使ってやるんだから!
「適正ありますよ、レディ。いっそこのままここを継いでしまうというのは?」
「うーん、いずれはそのつもりでいるけど」
「それほんと!? やったぁ!」
「言質とりましたよ!」
フミとワッカが嬉しそうに私を見つめて、くりくりとした真っ黒い目をぱちぱちさせている。レラはというと「さすがにそれはまだ早いだろ」なんて口を挟みつつも「ま、その意思があるなら好きにすればいんじゃね?」とやっぱりそっけない。
すると両脇のワッカとフミが同時に、ふしゅう、と鼻を鳴らす。
「レラは素直じゃないよねぇ。ほんとはめちゃくちゃ嬉しいくせにさぁ~」
「そうですよ。毎回長期休みが近づくと一番そわそわしてるのレラですからねぇ」
「えっ、そうなの?! レラ?!」
くい、と手綱を引くと、それに抵抗して、ぶるる、と首を振る。
「うるさい! べ、別に俺はお前に継いで欲しいなんて思ってないからな! ただ、チビがどうしても継ぎたいっていうなら、力を貸してやらんこともないってだけだ!」
「っダー、もう! ほんとレラはさ! そういうことばっかり言ってたら花ちゃんに愛想尽かされちゃうよ?」
「そうですよレラ。レディに嫌われて後々泣くことになるのは自分なんですよ?」
仲間に責められて、ちょっとは堪えたのだろう、ぐぅぅ、と喉から絞り出すような声を出してレラが黙る。そしてちらりと視線だけをこちらに向けて、
「……嫌いになんのか?」
と問いかけてきた。
何だか叱られている子どものような目だ。
「嫌いになんてならないよ。ていうか、素直じゃないのがむしろレラだし?」
逆に、「超ウェルカム! 俺、お前が継いでくれたら超ハッピーだぜ!」とか言い出した方が怖いよ。
一人でうんうん納得していると、「別に、素直じゃないわけじゃねぇし」などと何やらモゴモゴ言っている。もちろんそれにもワッカとフミはため息だ。
「まぁそれは一旦置いといてさ。でもほんと花ちゃんがここを継ぐのに前向きだって聞いて、嬉しいよ僕達」
「そうです。レディが来てからアードルフ様もウキウキですし、この調子なら閉鎖もナシになるかもしれませんね」
「そうそう、そんでさ、売り上げもドカーンとアップしたらさ!」
「あの子達をまたこっちに戻せるかもしれませんよ!」
ワッカとフミが、こくこくこく、と小刻みに頭を振る。その度に大きな角がぐわんぐわんと揺れて面白い。
「そっか。売り上げがアップすればあの子達戻せるんだ!」
「そうだよ花ちゃん!」
「うおおおお、やる気出て来たぁ!」
拳をぎゅっと握り締め、思わず立ち上がる。
「頼もしいです、レディ!」
「おい、立ち上がんな。危ねぇ」
そうと決まれば――……と思うものの、何をどうしたら売り上げを伸ばせるんだろう。それを突っ込んで聞こうと思っていると、
「レディ、そろそろ降ります。念のため、ベルトを確認して、手綱をしっかりつかんでください」
「なるべく、ガクってならないように気をつけるからね」
「舌噛むからしゃべんなよ」
そんな声が聞こえて来て、私は手綱をぎゅっと握った。
さしゅ、とレラの前脚が雪原に触れる。
その次に、ワッカ、そしてフミ。そして最後にふわりとそりが着地した。
その音でも聞こえたのか、それとも鐘と鈴の音が届いたのか、小屋の扉が開いて「お疲れさま~」とアドじいが顔を出す。
「お茶とお菓子出したからね、ちょっと休憩にしようか」
今日のアドじいはサンタ服じゃなくて、普通のセーターを着ている。だから、本当に普通のおじいちゃんみたい。
アドじいが淹れてくれたお茶と、それからいただきもののお菓子を食べたら、お仕事再開だ。次はアドじいと一緒に備品のチェックである。
アドじいがいそいそと運んできたのは、私の顔よりちょっと大きいかな? っていうくらいの雪だるまの置物だ。焼きのりを貼りつけたみたいな眉毛に、まんまる目玉が二つ。それから、ただの一本線みたいな口。頭には赤いバケツみたいな帽子が乗っかってて、胴体には縦に三つのボタンがある。もういかにも、っていう雪だるまの置物である。
見たことはあるけど、何に使うものなのかは知らない。それをテーブルの上に置いて、乾いた柔らかい布でさっと拭く。
「アドじい、これは何?」
「これはね、『雪だるま』のルミ君だよ」
「見たまんまだね。そうじゃなくて。何に使うものなの?」
そう言うと、アドじいは、ふぉっふぉと笑って、ルミ君の胴体のボタンをぽち、と押す。すると、冷蔵庫みたいにそこは開いた。だけど、中は空っぽである。その中を、やっぱりキュキュっと拭き上げて、ぱたりと閉めた。
「ウッキは毎週月曜に配達のお仕事があるんだけどね」
「うん、知ってる」
「そのお届け先を教えてくれるのが、このルミ君なんだよ」
「そうなの?! えっ、どうやって?」
よく見てごらん、と『ルミ君』という名前らしい雪だるまの顔を指差す。ぐぐぐ、と顔を近づけてみると、まんまるの黒い目はどうやらランプのようだし、ただの線かと思っていた口は、自動販売機のお札入れみたいになっていた。
「配達前日のお昼、ここからね、紙が出てくるんだ」
と、口を指差す。
「紙? 何の紙?」
「プレゼントに当選した人の情報が書かれた紙だよ。そこにね、お届けするための情報――名前とか、住所とかいろんなことが書かれているんだ」
「へぇー。そういやたしかにいままで不思議だったんだよね、プレゼントをもらう人ってどうやって選んでるんだろって」
このルミ君が選んでたってこと? くじ引きみたいな? と立ち上がって興奮気味に尋ねると、アドじいは「ノンノ、落ち着いて」と私を椅子に座らせた。
「こう、このルミ君が決めてたんだよ。それで、一応ね、ざっと調べるんだ。その人のことをね。学生さんならどの学校に通ってて、どんな部活に入っているかとか、何人家族かとか。そういうのをあらかじめね」
「ふんふん、なるほど」
そうやって欲しいものを探り当てるわけね。でも、どんな部活に入ってるかとか、家族のこととかから欲しいプレゼントってわかるものなのかな? やっぱりサンタにはわかっちゃうのかな?
「で、プレゼントを買いに行って、月曜に配達するわけね?」
なぁんだ結構簡単じゃん! そう思って、ビッ、とピースサインをする。
が。
「ううん」
アドじいは首を横に振った。
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